
澄み切った青空の下、第12回フランス映画祭の記者会見が、駐日フランス大使公邸で開かれた。会見に出席したのは、フランス大使ベルナール・モンフェラン、ユニ・フランスフィルム会長マーガレット・メヌゴーズ、横浜市長代理斉藤龍、そして映画祭の団長を務める女優のエマニュエル・ベアール。
会見の冒頭で大使は「フランスの旬な映画を観て、フランスに対し関心を持ってもらいたい」と抱負を述べた。
マーガレット会長は映画祭の12年の歴史について「日本はアメリカに続く第2のマーケットであり、お互いが心地よいバランスを保っていると思う。日仏共同の映画製作が実現すれば、興行成績の面と文化交流の面で、両者に多くの利益をもたらす」と強調していた。また、今回の団長であるベアールに関して「女優としての才能があるだけでなく、賢く聡明な女性で、映画のすべてを理解している」と絶賛。
それを受け恥ずかしそうにうつむき微笑むベアールは「日本の方はいつも私たちを温かく迎えてくれて、喜びを持って映画を楽しんでくれる」とうれしそう。団長になった経緯について「配給会社の反応を肌で感じることができるし、市場への突破口になればうれしい」と、フランス映画の日本での地位向上に対し意欲を見せた。また日本への造詣が深く、築地で寿司を食べたり、京都を散策したり、富士登山の経験まであるベアールは「横浜をもっとよく知るために、たまには俳優を解放して自由に散策させてほしいわ」と語り会場の笑いを誘った。
第12回フランス映画祭横浜2004は6月16日から20日までパシフィコ横浜・会議センターメインホール他にて開催中。
|