竹中直人は、大学生のときに劇団青年座に入り役者人生をスタートさせました。170cmで60kgとという小柄な体格ながら、動き出したらもう大変! 独特なキャラクターで竹中ワールドを展開し、スクリーンに強烈なにおいを残す俳優として、多くのファンを獲得していったのでした。また舞台役者としても1985年に大竹まことらと演劇ユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」なんてスゴイ名前の劇団を結成して、演劇界の脚光を浴びました。
芝居でも映画でも、観客を魅了しつづける竹中直人の一番の魅力。それは、まるでジャングルにいるカメレオンのように、どんなに特異な役でも映画の中にすっとキャラクターごと染み込んでしまうこと。あるときは、女子高生を誘拐してゆがんだ愛をぶつける変態オヤジ。またあるときは、緊張すると下痢になってしまう留年しっぱなしの相撲部員。この間は、普通の人の役を普通に演じていたのに今回はこんなにはっちゃけてるよ! と変幻自在の彼の演技に衝撃を受けたことは1度や2度ではないはず! そう、竹中直人はどんな役でも違和感なく演じられるまさに名バイプレイヤーなのです!
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「伝説のサーファー、デュークですっ!」
(C) 2006 「キャッチ ア ウェーブ」 製作委員会 |
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竹中直人の活躍は、俳優業だけにはとどまりません。さまざまな本を執筆したり、作家としても名前を知られている彼ですが監督としても、1991年に『無能の人』でデビューすると多方面からその才能を評価され『119』『東京日和』『サヨナラCOLOR』などの監督作品を、意欲的に発表しつづけています。
それにしても竹中がメガホンをとる作品は、どれも心がほっとするような優しい映画ばかり。いつものような、テンションの爆発もなく、映画のなかの竹中直人もとってもほんわか、ついクスッとしてしまうような不器用な役柄。じつは物静かで優しい竹中の人柄が表れてしまうのでしょうね。また、竹中の作品には彼を慕って多くの俳優やミュージシャンが友情出演しています。脚本、監督、主演の3役をこなした最新作の『サヨナラCOLOR』には、スチャダラパーにクラムボンといったミュージシャンから、内村光良、果ては中島みゆきまでが出演しちゃっています! 多くのアーティストから愛される竹中監督。これからもほんわか色の作品に期待大です!
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いつだって、ゆる~く癒します!
クレジット:(C)2005 ZAZIE FILMS Inc. All Rights
Reserved. |
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竹中直人は、大の音楽好きとしても知られています。しかも、その好きな音楽やミュージシャンがとにかくセンスいいんです。『サヨナラCOLOR』では、ヒップホップの大御所であるスチャダラパーとヒューマン・ビート・ボックスのAFRAがスクリーンでパフォーマンス! という夢のようなコラボレーションシーンをすんなり実現させちゃうんですから、その音楽センスはとってもヤング! そもそも『サヨナラCOLOR』だって元SUPER
BUTTER DOGのハナレグミこと永積タカシが、竹中直人の家で同名曲をギターで弾いたのを聞いて「めちゃくちゃ感動した!」という竹中がインスピレーションを得て作ったそう……。
実際、竹中は永積タカシやクラムボンなどいろいろな人のライブで目撃されています。また竹中は『サヨナラCOLOR』の上映記念に行われたライブイベントで、アフロをつけて熱唱しちゃうほど歌うことも大好き! なんと高橋幸宏がプロデュースのアルバムだって出しちゃってるほどミュージシャンとしてもひそかに活躍してたりするのでした! 歌の才能は……? ぜひ聞いてみてください!
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「ららら~、ノリノリですわよ~!」 |
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竹中直人といえば、奇抜なファッションでも有名。毎回一体どこでそんな服を!? とビックリするような服を着ている隠れおしゃれ俳優でもあるのです。そんな彼のお気に入りブランドは、ギャルソンなどの派手おしゃれ系ジャケット。『キャッチ
ア ウェーブ』のインタビューでも、でっかい音符のマークが入ったスーツを着てました!
でもこれは「竹中直人」だから似合うスタイル。世の中の50歳のオジサマたちは決して真似をしないでください。また、自虐ネタで使っていることも多い頭の薄さだって竹中直人にとってはむしろチャームポイント! 彼ほど、味のある薄毛を持っている男性はなかなかいません。ということで、竹中流薄ヘッド&ナチュラルヒゲを目指している中年男性は意外に多いらしい……。
ファッションは真似できないけれど、ヘアスタイル&ビア(ヒゲ)スタイルではかなりリスペクトされている竹中直人はこれから日本のおしゃれオヤジをリードしていくファッションリーダーとなることでしょう! |
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おとこは頭で悩殺さっ!
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