原色色男図鑑『トランスポーター2』 2006年5月31日 次世代のいい男を見つけだせ!田辺あつみが色男を舐めまわす!/ 絵と文・田辺あつみ 「プロの運び屋」というなかなか映画ではスポットが当たらないような仕事を生業とし、爆弾だろうが子どもの送迎だろうが決して手を抜くことはしない。 彼にはこの仕事をしていくうえで自分で決めた掟がある。 1.契約厳守 2.名前は聞かない 3.依頼品は開けない 監督はルイ・レテリエ、製作がリュック・ベッソン。 笑っちゃいそうな設定をギリギリのところでかっこよく演出。 舞台は現代のフランスです。 この主人公、気がつくとツワモノに囲まれている。 自分から事件に首を突っ込まなくても吸い寄せられるように悪者やトラブルが舞い込んでくる。 銃は使わず鉄拳でどんな大男もなぎ倒す。 スキンヘッドと黒のスーツ姿といういでたちで車を乗りこなす姿、さっそうと降りて華麗なアクションをこなす姿が実にかっこいい! 主役にはなり得ないような職業をジェイソン・ステイサムが見事にヒーローに仕立て上げています。 アウディを乗り回し自らの掟をひたすら忠実に守り任務を果たすクールな男、フランク。 実は殺し屋でもなければ泥棒もやってないんですが、ムードだけはワケありの凶悪な犯罪者。 人妻に言い寄られても気持ちが揺れることはありません。 今回は化粧の落ちた殺人が趣味のお姉さんとのガチンコ勝負。この女殺し屋のファッションが強烈です。こんな格好してあの形相で歩いてたら正体がなんであれ職務質問されるだろうと思います。変装になってないって! とにかくこいつらの戦いときたら、殺しあってるんだか心中しようとしてるんだかわかりません。なのにいたってシリアス。笑えます。派手なアクションと一歩間違えばダサくもお笑いにもなるギリギリのかっこよさ、後味の悪くないスタイリッシュな作品を楽しみたければ『トランスポーター2』を劇場でぜひ! 惚れた男の数知れず……まんが家 田辺あつみさんにファンレターを書こう! atsumi@flix.co.jp [PR]