英題:The Ant Bully
監督/製作/脚本:ジョン・A・デイビス
声の出演:ジュリア・ロバーツ、ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ

転校生のルーカスは、引っ込み思案で内気な10歳の男の子。近所のガキ大将からいじめられても抵抗できない悔しさを、アリをいじめることで忘れていた。しかし、ルーカスに仲間をいじめられたアリたちは激怒! アリの魔法使いゾックは、魔法の薬を使ってルーカスをアリサイズに縮めてしまう。小さくなってしまったルーカスは、アリの仲間たちと一緒に共同生活を始めることになる。アリの世界でできた友達を通して、ルーカスは本当の友情を学んでいく……。 |
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監督は、『ドクター・ドリトル』などのジョン・A・タッカー、そしてプロデューサーは『ポーラー・エクスプレス』のトム・ハンクスと、子どもたちを楽しませるのが大好きなオジサマコンビが作った『アント・ブリー』。アリをいじめていた少年が、魔法でアリと同じ大きさになってしまうというストーリーは、子どもたちに大ウケ。しかし、完全に子ども向けの本作を楽しめているのは、やはり子どもだけだったようで、大人にはまったく受けず、初登場4位という不本意な結果に終わった。ただ、注目すべきはニコラス・ケイジを始め、アラン・カミング、ジュリア・ロバーツ、メリル・ストリープという豪華な声優陣。最近、声優に挑戦する俳優が多いのは、子どものためのアニメ出演がハリウッドで流行中だからなのだろうか? |
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<アラン・カミング>
多くの映画で、いろいろな演技を披露しては強烈な存在感を残しているアラン・カミング。『スパイ・キッズ』では、アクの強い悪役を演じ、そのコミカルさに子どもたちもつい大爆笑してしまった彼の正体は、アイルランド出身のジェントルマンな俳優さん。もともとは舞台で活躍し、ブロードウェイの「キャバレー」での、どこか妖しいエキセントリックな司会役が注目を集めました。また、ジェニファー・ジェイソン・リー主演で作られた『アニバーサリーの夜』では、脚本、監督、出演と3役をみごとにこなし、高い評価を得ました。アランは演技のみならず、なんでもこなせる才能にあふれた方なのです。それなのに日本ではまだ、彼の名前があまり知られていないところがとっても残念。本作では、顔が見られないアランですが、実はハンサムな彼のお顔にも大注目です! |