英題:The last king of scotland
監督: ケヴィン・マクドナルド
キャスト:フォレスト・ウィッテカー、ジェームズ・マカヴォイ、ケリー・ワシントン

1971年、スコットランドの医学校を卒業したニコラス(ジェームズ・マカヴォイ)は、診療所で働くためにウガンダにやって来る。ウガンダでは、庶民出身で元軍人のイディ・アミン(フォレスト・ウィッテカー)が、国民からの圧倒的な支持のもと、リーダーとしてのカリスマ性で未来への期待を託されていた。ある日、ニコラスはクーデターによって最高権力を得たアミン新大統領の演説を聞きに行った帰り道で、偶然にも大統領の捻挫の治療をすることになる。大統領から気に入られたニコラスは、アミン一家の主治医になるが……。 |
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ウガンダの最高権力者であるイディ・アミンを、フォレスト・ウィッテカーが熱演。独裁者が、権力によって“鬼畜”と化していく様を、存在感たっぷりの恐ろしさで観客を圧倒した。その演技は、全米の批評家からも高評価を受け、数々の映画賞を受賞。オスカー前哨戦となるゴールデン・グローブ賞も受賞し、本年度のアカデミー主演男優賞の最有力候補と言われている。そんなオスカーの話題の効果もあってか、昨年9月に公開された本作が、2月に入って55位から、17位へ一気に急浮上。15日のゴールデン・グローブ賞の発表が行われた週末は、シアター数495という圧倒的な少なさに関わらず、前週までの興行成績からなんと10倍に跳ね上がる1,61,0000ドルを記録! 虐殺、拷問、セックスシーンと過激なシーンも多い社会派の問題作だった本作が、ウィッテカーの受賞によって、一気に注目を集める形となった。 |
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<ジェームズ・マカヴォイ>
ジェームズ・マカヴォイと言えば、『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』で、ヤギの姿をした妖精“タムナスさん”。とってもかわいかったタムナスさんですが、本作では人間の姿に戻って、アミンの奥様とあんなことや、こんなことをしちゃったり、アミンの逆鱗(げきりん)に触れて、イターイ拷問を受けたり、体を張った演技に挑戦しています。ヤギな感じのタムナスさんでは分かりませんでしたが、マカヴォイってとってもイケメンなんですよ、皆さん! 身長は170センチとちょっぴり低めではありますが、ボクシングの経験もあり、フェンシング、ラグビー、アクロバティック体操が得意なスポーツマン。さらには、ストリートで、ファイアー食いの大道芸もしていたという変わり者です。このお方の経歴は相当変わっておりまして、実は、俳優になる前は軍隊に入りたかった……なんて夢も持っていた不思議ちゃん男子のマカヴォイは、これから期待大のイケメンアクターなのです! |