日本公開未定
英題:disturbia
監督:D.J.カルーソ
キャスト:シャイア・ラブーフ、サラ・ローマー、キャリー・アン・モス

父親の死後、トラブルばかりを起こすようになったケール(シャイア・ラブーフ)は、法廷から自宅謹慎の命令を出されてしまう。母は、息子を養うために働きに出ているため、退屈した日々を過ごすうちに、向かいの家をのぞくようになったケール。のぞきを続けるうちに、ケールは向かいの家の住人が連続殺人犯ではないかという疑いを持つようになる。それは引きこもりとなったケールの想像の産物なのか……? それともリアルな現実なのか……? |
|
のぞきをしていた男の子に、突如迫り来る殺人鬼の恐怖! ……なんて筋書きだけを見ると、B級サスペンスそのものといった印象を受ける『ディスタービア』。実際に公開されると、なんと3週連続で1位を飾るという大快挙を成し遂げてしまった。『インビジブル』と並んで、ほとんど無名のティーンの男子を主役に起用した本作だったが、3週連続の1位を飾っただけではなく、全米初登場3位となったニコラス・ケイジの最新作『ネクスト』を抑えてまで、1位に押しとどまった3週目が一番のヤマだったのではないだろうか? なんといっても相手は『ゴースト・ライダー』で当たりまくったニコラス・ケイジが主演なのだから、それでも首位から転落しなかった本作はスゴイ! 今月公開された作品の興行収入のトータルは、今年入って最低! といわれているが、『スクリーム』『ラストサマー』などに続き、ティーンのサスペンスものは実にウケルことが実証された結果となった。 |
|
<シャイア・ラブーフ>
本作で主人公のケールを演じているシャイア・ラブーフは、1986年生まれの20歳。学生のころから、近所のカフェなどでスタンダップ・コメディ(日本でいうところの1人漫才、ピン芸人)をしていた彼は、ある日俳優になることを決意! タウンページで、エージェントを探して、オーディションに向かい、社長たちの前で堂々とスタンダップ・コメディを見せたという野心家です。そんなシャイアは、今アメリカ中から注目を浴びている俳優の1人。というのも、シャイアは、今アメリカ中が楽しみに待っている『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作の出演が決定しているのです。『トランスフォーマー』でもスピルバーグに起用され、“ヤング・トム・ハンクス”と、その才能を認められているシャイア。興行成績が悪かったとはいえ、みずからの主演作が3週連続1位となり、今回の『ディスタービア』で実力を証明して見せたシャイアは、数多くいるティーン・アクターの中でも期待度は最高の役者でしょう。彼が、役者としてどのような成長を遂げていくのか……、それはスピルバーグのみならず、映画ファンみんなが『インディ・ジョーンズ』シリーズのポスト・インディとして注目しているところでしょう! |