エマ・トンプソンとヒュー・グラントが共演した、ジェーン・オースティン原作の文芸作品に出演したケイト。まだ『タイタニック』でブレイクする前の20歳そこそこだったケイトは、次女マリアンヌを演じてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。
おとなしく引っ込み思案な姉に対して、マリアンヌは典型的な生意気ガール。お金持ちのナイス・ミドルに気に入られるのですが、「どうにも好みじゃない」と無視状態です。そして、若いイケメンにコロっと落とされ、そのままめり込んだかと思いきや、即効で捨てられるマリアンヌ。ケイトは、若いがゆえに罪作りな女子を明るくイキイキと演じていました。
一番の感動ポイントは、言い寄ってくるおじ様を気持ちいいぐらいこっぴどく振るドSっぷり……ではなく、マリアンヌが雨の中立ちすくんで「ウィロビー……、ウィロビー……」と去っていった恋人の名前を呼ぶシーンです。その“恋人に捨てられ、訳も分からず放心状態です”的な演技が圧巻です! 失恋を経験したことのある女の子なら、誰もが共感してしまう演技だと思います。
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