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1986年9月12日ニューヨーク生まれ。両親はユダヤ系で父は銀行家、母は写真家の一人っ子という、何だか絵に描いたようなアッパー・ニューヨーカーな家庭が想像できます。幼いころからオペラを学び、7歳でメトロポリタン歌劇場に立つ。幼くしてプラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロッティら巨匠たちとも共演。6か国語を使いこなして20以上の演目に出演し、フランコ・ゼフィレッリ監督の「カルメン」や、「スペードの女王」、ティム・アルベリー監督の「夏の夜の夢」にも出演。ジェームス・レヴァイン指揮の「ファウストの劫罰」でカーネギー・ホールにも出演。
1999年、13歳でテレビデビュー、すぐにヤングアーティスト賞のテレビムービー部門で助演女優賞にノミネート。2000年に映画『歌追い人』でスクリーンデビュー。この作品は、1907年のアメリカ、女性の音楽博士が妹が働く入植地を訪れ、偶然に失われたといわれていた数百年前の伝統歌に出会い、それを採録し本にする活動するという話。エミーは山で生活する田舎のコを演じた。まだホントに少女でむっちゃカワイイ。得意の歌を披露しつつも、オペラの歌唱法とは違うアパラチアのバラードで、実力を見せた。この演技がインディペンデント・スピリット賞のデビュー・パフォーマンス賞受賞につながった。 |
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テレビ映画「オードリー・ヘプバーン物語」で若きオードリーを演じる。カワイイから抜てきされたんだろうけど、僕に言わせりゃエミーとオードリーはまったく違うね。その後、映画『アメリカン・ラプソディ』『ラブ・アクシデント』『NOLA ~ニューヨークの歌声~』。この辺りの作品は日本未公開なんだけど、彼女が劇中で歌うシーンをYouTubeで観ることができます。フツーのラブソングを歌っているけど、やっぱいい声やねえ。
クリント・イーストウッド監督の映画『ミスティック・リバー』では主人公ショーン・ペンの娘にふんし、ローランド・エメリッヒ監督のSF大作映画『デイ・アフター・トゥモロー』では主人公の息子サムの恋人を演じた。この辺りは誰が演じても一緒の役なんだけど、まあ実績を重ねたってカンジか。
そして2004年、決定的な代表作に出会う。それは舞台の傑作との呼び声も高い映画『オペラ座の怪人』の、アンドリュー・ロイド=ウェバーの楽曲をそのままに、アンドリュー自身がプロデュースするミュージカルの映画化で、ヒロインのクリスティーヌ役!! ホントハマリ役だったと思う!! 素晴らしい歌声、歌唱力、表現力。何てきれいなんだろう~。撮影時まだ17歳とは思えない貫録すらある。ゴールデン・グローブ賞コメディー・ミュージカル部門主演女優賞にノミネートされ、ナショナル・ボード・オブ・レビューの女性ブレークスルー演技賞と放送映画批評家協会賞の若手女優賞を受賞。評価を確固たるものにする。
その次はちょっとヒドかったなあ……パニック映画『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイク映画『ポセイドン』なんだけど、どうにもなんないシロモノだった! 『ポセイドン・アドベンチャー』からドラマ性、人間性、個性的なキャラクターと感動がスッポリと抜け落ちている。リメイクする意味がどこにあったのか、まったくわからない作品だ。特撮とCGだけがむなしい壮大なスクラップ!! こんなもんにまで出なくていいよ、エミー!! |
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コロンビア大学を卒業し、音楽活動も本格指導。2007年にソロアルバム「インサイド・アウト」を出す。これはイイね! どの曲もクリアでさわやか。ジャンルは“アンビエント・ポップ”なんだそうだけど、全体的にエンヤが若返って都会のニューヨークにやって来た? ようなカンジ。ファースト・シングル「スロー・ミー・ダウン」のPVがまたキュート。彼女が好きなのはジョニ・ミッチェル、これはわかる気がします。あとは、ジャニス・ジョプリン、こっちは似ても似つかないですなあ。
そういえば、「マウントレーニア カフェラッテ」のCMに出演してたけど、これはちょっと僕の中のエミーとはイメージが違うんだよね~。本人いわく「わたしの素をそのまま出した」らしいんだけど、これもフツーのおねえちゃんがやっても一緒やん! この時代に彼女が求められているのは……古き良き汚れを知らない清らかな存在でしょう。そういう人が不在の今だから彼女は求められている、進む方向を間違えないでね! しかもトーク番組でベラベラしゃべり過ぎて、神秘性薄れちゃう~! ただのイヤな女に成長しないでおくれよぅ……自分を大事にエミ~!! ではまた次回!
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