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~第15回 2010年1月~

INTERVIEW@big apple

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INTERVIEW@big apple

エディソン・チャンにインタビューするため、初めて撮影現場取材をさせてもらった映画『オールモスト・パーフェクト』(原題)ウェス・アンダーソン監督の新作映画『ファンタスティック・ミスター・フォックス』(原題)、そして名優ロバート・デ・ニーロ主演映画『エブリバディーズ・ファイン』(原題)での取材の模様を紹介します。

11月1日どうやってエディソン・チャンに質問しようか?(ブロードウェイ・ステージにて)

映画『オールモスト・パーフェクト』(原題)

男性に負けずに仕事をしてきた30代のキャリアウーマン(ケリー・フー)が、せんさく好きで、問題を起こしてばかりの家族とボーイフレンドのはざまで、苦戦しながらも恋を成就しようとするラブ・コメディー。エディソン・チャンは、ケリー・フーの弟を演じている。

エディソン・チャン

ミヒャエル・ハネケ監督/ペドロ・アルモドバル監督とペネロペ・クルス

よく取材依頼を頂く宣伝会社から、映画『オールモスト・パーフェクト』(原題)の撮影現場取材をしないかという話が舞い込んできた。時間と場所は未定だが、ケリー・フーかエディソン・チャンのどちらかに取材できるとのこと。セクシー路線のアクション・スターである、ケリー・フーにインタビューをしてみたかったものの、記者として、ワイセツ写真流出で香港映画界を引退したエディソン・チャンにインタビューすることの方が魅力的であると思った僕は、迷わず彼を選択。

取材依頼を申し込んだまでは良かったものの、いつになっても日程が確定しない。撮影が予定通り進行しないのが映画制作の常。ようやく取材詳細が決まり、ブルックリンにあるスタジオを訪れた。インタビューまで長時間待たされるのかと思いきや、セット見学をした10分後にはエディソン・チャンが取材部屋にスタンバイしていた。周りのスタッフからは、スキャンダルについてはNGとの事前通告が。でもやはり聞きたいのはそこの部分。最初は彼の経歴や過去作品について質問し、彼が笑顔をのぞかせて打ち解けたところを見計らって、シリアスな質問に……。そしてついに例のスキャンダルについて聞いた! 彼は何の問題なく自分の気持ちを明かしてくれたのだった。

11月9日あわや!数百万円する人形が水浸しに!?(ロンドン・ホテルにて)

『ファンタスティック・ミスター・フォックス』(原題)

農場を経営する3人の大金持ちから、食べ物を盗んでいたミスター・フォックス(声優:ジョージ・クルーニー)が、ある日家族を巻き込むほどの仕返しを受けてしまう。子ギツネ(声優:ジェイソン・シュワルツマン)と母ギツネ(声優:メリル・ストリープ)を助けるために、ミスター・フォックスは農夫たちと命懸けの決戦に挑む! 話題の人形アニメーション作品だ。

ジェイソン・シュワルツマンウェス・アンダーソン監督

ミーラ・ナーイル監督とヒラリー・スワンク/アメリア・イアハートが乗っていた飛行機

インタビュー直前に、宣伝スタッフが恐る恐る本作に使用されたミスター・フォックスの人形を持ってきて、われわれの座るテーブルの真ん中に置いた。それはわずか50センチメートルくらいの人形だったが、その値段は何と数百万円! その言葉を聞いて、近場にあったドリンクをこぼさないように、人形から離れた場所に置き直す記者たちの姿は何となく笑えた。そのとき、とある記者が人形を撮影しようと携帯電話を取り出した。ピントがうまく合わずに前かがみになって近づいたのはよかったが、自分のひじの近くにあったコップに気付かず、その中身をぶちまけてしまったのだ。幸いにも人形には被害はなかったが、宣伝スタッフが真っ青になりながら、人形を片付ける姿には苦笑せざるを得なかった。

ようやくインタビューが始まり、スーツ姿のウェス・アンダーソン監督が登場。とにかくまじめで温厚な人柄がインタビューを通して伝わってきたが、一方のジェイソンは、とてもユニークな人物。彼にウェス監督のことを聞くと、ウェス監督が置き忘れていったエビアン・ボトルを指差して「これは、ウェス監督のボトルだね。これがウェス監督のものとわかるくらい、僕は彼のことを知っているんだよ!」とジョークを飛ばすなど、終始明るいキャラクターだった。

 

11月14日名優ロバート・デ・ニーロに大接近!(ウォルドルフ・タワーズにて)

映画『エブリバディーズ・ファイン』(原題)

妻を亡くしたフランク(ロバート・デ・ニーロ)が、すでに大人になった子どもたちに会うべく、彼らが暮らす都市を訪問する物語。

ロバート・デ・ニーロサム・ロックウェルカーク・ジョーンズ監督

リー・ダニエルズ監督/ガボリー・シディベ

インタビューに応じることが少ないロバート・デ・ニーロが、記者会見に参加するという 一報があった。普段僕はアメリカの記者として取材に入るのだが、マスコミが殺到することが予測されたため、今回はインターナショナル枠から取材を希望し、日本人記者として参加することに。実際に取材現場に行ってみると、国内外から50人ほどの記者が集まっていた。見たことのない記者たちもおり、今回の会見がどれほど貴重なものかを物語っていた。パブリシストから「あと5分後に開始します!」という知らせがあると、急に騒がしくなる場内。そしてデ・ニーロが悠然と登場。当然のように質問はデ・ニーロに集中。

家族を扱った年末の話題作であることと、主演作品であることがデ・ニーロをじょう舌にさせたのか、一言二言でコメントを終わらせるいつものデ・ニーロらしからぬ長い返答の数々にかなり驚いた。優しい雰囲気を漂わせているが、しかし時折見せる真剣なまなざしには威圧感があったが……。中にはくだらない質問をする記者もおり、そんな質問にはキッパリと「知らないね」と答え、その横にいたサムが代わりに答えるという一幕も。記者会見が終わるとデ・ニーロの周りに記者たちが殺到し、カメラのフラッシュの嵐。年を経てもなお、デ・ニーロの魅力は減るどころか増す一方であった。

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