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第13回

今月の5つ星

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シネマトゥデイが選ぶ 今月の5つ星

毎月公開される新作映画の中から、シネマトゥデイ編集部おススメの5本を紹介します。
マット・デイモンが今年のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた『インビクタス/負けざる者たち』や、メリル・ストリープ主演の『恋するベーカリー』など、名優たちの話題作が勢ぞろい!

2月5日公開 巨匠イーストウッドが丹念に描いた人と人のキズナに感動 インビクタス/負けざる者たち 作品情報

モーガン・フリーマン主演、クリント・イーストウッド監督作と聞くだけで良作のにおいがプンプンしていたが、やはり期待を裏切らなかった。この「ネルソン・マンデラ」というテーマから南アフリカの歴史、アパルトヘイトなど政治の負の部分が描かれているかと思えば、そうでもない。単なるスポ根映画でもないし、英雄マンデラの功績を大きくたたえるわけでもない。ここにあるのは、過去作『ミリオンダラー・ベイビー』や、『グラン・トリノ』と共に、しっかりと描かれてきた人と人とのキズナだ。また、ラスト20分の息をのむ試合のシーンは、ラグビーに興味がない人でも引き込まれる演出のうまさが光る。そして最後は思わず拍手してしまうほどの達成感を味わえること必至だ。ぜひ劇場で体感してほしい。

『インビクタス/負けざる者たち』©2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.
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2月12日公開 超豪華キャストが15の愛を紡ぐ究極のデートムービー バレンタインデー 作品情報

ロマンチック・ラブストーリーの帝王である、ゲイリー・マーシャル監督の下、この手のジャンルでは欠くことのできないジュリア・ロバーツアン・ハサウェイジェニファー・ガーナーアシュトン・カッチャーら主演級の豪華キャストが集結し、愛のアンサンブル・ムービーが完成した。タイトル通り、バレンタインデーの1日にスポットを当て、15人それぞれの愛の形を描き出す。とにかく一貫して愛、愛、愛、愛のエピソードがてんこ盛りなので、愛について考える心構えさえあれば楽しめる究極のデートムービーだ。ロマコメ好きなら誰もが「おっ! これは!!」とピンとくるようなサプライズゲストやエピソードが盛り込まれているので、最後の最後まで見逃せない。それにしても、日本とアメリカのバレンタインデーはここまで違うのかと驚かされる。愛せよ、日本人!

『バレンタインデー』 ©MMIX NEW LINE PRODUCTIONS, INC.
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2月19日公開 親のアバンチュールをのぞき見た感覚を覚える大人のラブコメ 恋するベーカリー 作品情報

今やハリウッド中が彼女との共演を夢見る大女優、メリル・ストリープ主演の最新作。おまけにお相手は二人そろって、本年度アカデミー賞授賞式のホストを務めるスティーヴ・マーティンアレック・ボールドウィンなのだから、楽しませてくれるに違いないという期待を裏切らないのが、ベテラン俳優勢の腕の確かなところ。絶妙な間や掛け合い、不意を突くキュートな表情など、本領発揮のコメディー・センスが随所に見られ、心置きなく笑うことができる。アラカン世代の恋騒動だけに、子ども世代から観ると、親のアバンチュールをのぞいてしまったような妙な感覚があったりしながらも、こうして第2の人生を楽しんでくれたら、かえってありがたいかも……なんて身勝手なことを思ったりもしてしまう。観終わった後に残る爽快(そうかい)感も、実にナンシー・マイヤーズ監督らしい作品。

『恋するベーカリー』© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
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2月26日公開 ホラーとコメディーが混在する微妙なテイストが意表を突く 渇き 作品情報

韓国の鬼才パク・チャヌク監督が映画『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』、いわゆる復讐(ふくしゅう)三部作が完結した後に撮ったファン待望の新作。ストーリーはソン・ガンホ演じる神父が生き血を欲しがるバンパイアになってしまうというもので、パク・チャヌク監督初のホラー映画かと思いきや、物語が進んでいくに従ってコメディー色が強くなっていく。バンパイアになったことを苦悩するのかと思いきや欲望のままにそれを享受してしまう主人公や、バンパイアになることでこれまでの抑圧から解放され、自由を手にする人間の姿はかなりこっけい。これまでシリアスとコミカルの中間で物語を紡いでいたパク・チャヌク監督にとっては、初のホラーというよりも、初のコメディーといえるかもしれない。ただし流血やグロテスクなシーンに手抜きはないので、この手の作品が苦手な人は要注意だ。

『渇き』©2009 CJ ENTERTAINMENT INC., FOCUS FEATURES INTERNATIONAL & MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
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2月26日公開 神の息子の、大人になるまでの大冒険にハラハラドキドキ パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 作品情報

ごく普通の高校生パーシーが、ある日突然自分がギリシア神話の神ポセイドンの息子であることを告げられ、平穏な日常が一変。揚げ句の果てに母親を人質にとられ、全能の神ゼウスの武器を捜し出すハメに……! ギリシア神話の神々が、なぜかニューヨークのエンパイア・ステート・ビルの頂上にある「オリンポス山」に存在するというユニークな設定や、見た者を石に変えてしまう魔女メドゥーサら恐ろしいクリーチャーが待ち受けるパーシーの冒険に興奮。『ハリー・ポッター』第1作&2作などで知られるファンタジー映画の名手、クリス・コロンバスならではの摩訶(まか)不思議な世界観や、ジェットコースターのような展開に引き込まれる。母親と引き離され、身に覚えのない他者の憎悪や陰謀にさらされ、経験や知識を得て試練を乗り越えていくパーシーの旅には、大人になるまでの通過儀礼が凝縮されているように思える。人には、たとえぶざまでも、がむしゃらにならなければならない時期が必ず訪れるもので、そのときにこそ未知の力が覚醒(かくせい)する、そう教えられている気がして励まされる。

『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』©2010 Twentieth Century Fox
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