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第16回

今月の5つ星

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シネマトゥデイが選ぶ 今月の5つ星

毎月公開される新作映画の中から、シネマトゥデイ編集部おススメの5本を紹介します。
『ボーン』シリーズのポール・グリーングラス監督&マット・デイモンが組んだ社会派アクション、井筒和幸監督がお笑いコンビのジャルジャルと組んだ青春映画など、話題作が勢ぞろい!

5月14日公開 ヒロイック過ぎる主人公にはワケがある!? 『グリーン・ゾーン』 作品情報

かつてブッシュ政権が主張した、イラク政府の大量破壊兵器隠匿疑惑の真相を追った社会派アクション。タイトルの「グリーン・ゾーン」とは、イラク中心部における米軍駐留地域のことで、物語はここで大量破壊兵器捜索作戦の指揮を執るミラー上級准尉を軸に進んでいく。上層部から提示される兵器の隠し場所に向かうも、一向に兵器は発見されない。ミラーは次第にその情報源に疑惑を抱くようになり、軍人としてでなく、一人の人間として見えざる敵に立ち向かっていく。権力に屈することなく己の信念を貫くミラーのキャラクターは、少々ヒロイック過ぎるようにも感じるが、“見過ごされた”戦争の暗部を糾弾する監督の願いが託されているようにもとれる。同監督が手掛けた『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』で、ボーンを演じるマット・デイモンの強靭(きょうじん)なイメージが刷り込まれている人なら、ミラーのミッションの行方を「彼ならきっと任務をやり遂げられるはず!」と、手に汗握って見守ることだろう。

『グリーン・ゾーン』©2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
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5月22日公開 不運を笑い飛ばして支え合う女性たちの姿がいとおしい 『パーマネント野ばら』 作品情報

人気漫画家・西原理恵子の叙情派作品の中でも最高傑作と称される「パーマネント野ばら」が、菅野美穂8年ぶりの映画主演作として映画化。海辺の田舎町を舞台に、アラサーからアラ還まで、いくつになっても恋愛に一喜一憂するさまざまな女性が描かれている。出来の悪い子ほどカワイイということなのだろうか。浮気男にギャンブル好き、だめんずばかりに惹(ひ)かれる町の女たちは何とも痛々しいが、次第にいとおしくなってくる。そんな中、唯一、まともそうな恋をしている、なおこ(菅野)。しかし、彼女の恋愛には大きな秘密があり、それはあまりに切なかった……。過ちを繰り返しながらも、明るく笑い飛ばし、互いを支え合っている彼女たち。時にうざったくもあるが、ぬくもりのある、小さな田舎町だからこその濃密で不思議な人間関係。そんな雰囲気が作品全体を通して伝わってくる、実に人間くさく、そして女くさい本作は、後から後から静かな余韻を残してくれる。

『パーマネント野ばら』 ©2010「パーマネント野ばら」製作委員会
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5月22日公開 女子高生の輝ける青春にテンションアップ! 『ローラーガールズ・ダイアリー』 作品情報

近年俳優業のみならず製作業にも力を入れているドリュー・バリモアが、満を持して監督デビューを飾った映画『ローラーガールズ・ダイアリー』。第80回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた若き実力派エレン・ペイジを主役に迎えたとあれば、期待はおのずと高まる! 親の期待にはがゆさを感じ、退屈な毎日を過ごす17歳の女子高生ブリス(エレン)が、格闘技ともいえる「ローラーゲーム」に出会ったことで生き生きと成長をとげるさまを描く本作。青あざにもめげないブリスのけなげな姿や恋愛模様に共感し、ファッションなどの装飾品にも乙女心が踊りまくり、テンションアップ! 敵対チームのキャプテンを演じるジュリエット・ルイスが、ガンを飛ばす肉食系最強女子である点にも要注目だ。

『ローラーガールズ・ダイアリー』© 2009 BABE RUTHLESS PRODUCTIONS, LLC All Rights Reserved.
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5月28日公開 アクション映画初挑戦のジェイクの雄姿を観よ! 『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』 作品情報

ゲームソフトとして発売された「プリンス・オブ・ペルシャ」を映画化したのは、ハリウッドのヒット請負人ジェリー・ブラッカイマー。アクション映画ではとんと観ないジェイク・ギレンホール主演で、キャストが派手ではないのは、VFXにお金をかけたから!?  と思ってしまうほど。ストーリーでは「時間がさかのぼる」のがポイントなのだが、その辺りも「ただ巻き戻す」という手法ではない特殊効果。要所要所、ブラッカイマーが製作した『ナショナル・トレジャー』的な雰囲気もあるようなないような……。新たな発見は、主演のジェイクが意外とアクションをこなせるということ! 鍛え抜かれたムキムキマッチョ体で、ぴょんぴょん飛び回る姿(スタントもほとんど自分でこなしたとのこと)は観ていて気持ちがいい。今後、彼のアクション系映画も期待したいところ。

『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』©Disney Enterprises,Inc. and Jerry Bruckheimer,Inc.
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5月29日公開 人の心の闇を浮き彫りにする容赦ない暴力描写に圧倒される 『ヒーローショー』 作品情報

『パッチギ!』や『岸和田少年愚連隊』など、数々の心温まる人情物語を描いてきた井筒和幸監督が、人気漫才コンビのジャルジャル(後藤淳平・福徳秀介)を主演に迎えたバイオレンス青春ドラマ。若者たちが引き起こすささな出来事をきっかけに、狂気が狂気を呼び、やがて取り返しのつかない事件に発展していく様を、井筒監督ならではの鋭い洞察力で描き出している。これまでの井筒作品もケンカが付きものだったが、ここまで暴力シーンが前面に押し出された作品は初めて。ジャルジャルの二人の初主演とは思えない熱演も相まって、まるで実話の顛末(てんまつ)を観ているかのような錯覚に陥る。そんな容赦ない暴力描写を通し、誰しもが持っているダークサイドを浮き彫りにする一作だ。

『ヒーローショー』©2010「ヒーローショー」製作委員会
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