そんなナタリーは、1981年にイスラエルのエルサレムで生まれます。両親共にユダヤ教徒で父方の祖父母はアウシュビッツ強制収容所で亡くなったんだそう。3歳でアメリカへ移住し、10歳のときモデルとしてスカウトされます。そして13歳で『レオン』に出演! 映画は世界的なヒットを記録し、ナタリーの運命もガラリと変わりました。
その後、学業をまっとうするまで映画出演は控え気味だったナタリー。ハーバード大学で心理学を専攻し、2003年に学士号を取得して卒業。英語、ヘブライ語のほかにフランス語、日本語、ドイツ語、アラビア語もできるらしい。日本語をしゃべるナタリーを、ぜひ見てみたいもんですね。
その後映画『スター・ウォーズ』シリーズでアミダラ女王を演じますが、彼女が女優として大きな飛躍をしたといわれているのが映画『クローサー』。ジュード・ロウを誘惑するストリッパーにふんしていて、ポールダンスするときの肉づきの良いお尻も最高に色っぽい! この演技も評価されて、ゴールデン・グローブ賞では助演女優賞を受賞、アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされました。
そして記憶に新しいのは、スカーレット・ヨハンソンと姉妹を演じた中世ヨーロッパが舞台の映画『ブーリン家の姉妹』。これは2人の演技が怖かった(笑)。エリック・バナ演じるヘンリー8世をめぐって女同士の激しい愛憎劇が繰り広げられるんですが、血を血で洗う策略や本能むき出しの獣のような女の悲しい結末が何とも恐ろしいんです。
第61回カンヌ国際映画祭では、特にまだこれといった女優賞も取っていない立場でありながら、いきなりナタリーが審査員を務めちゃうというのもすごい。既に大女優として一目置かれているってことかしら。
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