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「キリング/26日間」特集:トレンド最前線は北欧ドラマのリメイク!「ツイン・ピークス」的ミステリー中毒のススメ

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4.2(水)Vol.1-6レンタル開始、Vol.1&DVD-BOX1発売(デジタル先行配信中) 6.4(水) Vol.7-13レンタル開始&DVD-BOX2発売

トレンド最前線は北欧ドラマのリメイク!「ツイン・ピークス」的ミステリー中毒のススメ

デンマーク発のミステリー「THE KILLING/キリング」をリメイクした「キリング/26日間」を筆頭に、今、ハリウッドでは空前の北欧ドラマのリメイクブームが到来中。「ツイン・ピークス」を彷彿(ほうふつ)させる、誰からも愛される17才の美少女の殺害というショッキングなテーマをはじめ、本作の観たらハマらずにいられない5つの理由を分析します!

海外ドラマに新たなブーム!北欧発のドラマのリメイクがトレンド

「THEKILLING/キリング」© Tine Harden  発売元: 株式会社クロックワークス

「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」 © Music Box Films / ゲッティイメージズ

「THE BRIDGE/ブリッジ」

北欧はミステリーの宝庫!本家をしのぐリメイクが続々登場

 近年、デンマークやスウェーデンといった北欧発のミステリーが話題を呼んでいる。映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』やテレビシリーズ「THE BRIDGE/ブリッジ」が相次いでアメリカでリメイクされたことも記憶に新しい。謎解きの醍醐味(だいごみ)を堪能させてくれる巧みなプロットをベースに、北欧特有のいてつくムードや深みのある人間描写を融合した映像世界は、見掛けの過激さよりもじっくりとドラマを味わうことを好む日本人の趣向に合致。しかも、このジャンルのマニアをもうならせるクオリティーの高さを誇っている。

 そんな北欧ミステリーブームの火付け役となった傑作「THE KILLING/キリング」のアメリカンリメイクが「キリング/26日間」だ。世界中で絶賛されたオリジナル版の魅力はそのままに、実力派スタッフ&キャストがより濃密でスリリングなドラマを創出。全米で多くの熱狂的ファンを獲得し、エミー賞6部門にノミネートされた必見の話題作なのだ。

「失踪」モノにハズレなし!21世紀版「ツイン・ピークス」の誕生

惨殺体で発見され、裏の顔が明かされていく「キリング/26日間」の愛くるしい美少女ロージー

世界一美しい死体”と謳われた「ツイン・ピークス」の学園のマドンナ、ローマ・パーマー「ツイン・ピークス」 © ABC / Photofest / ゲッティイメージズ

殺されるのは街で最も美しい女子高生 明かしてはならない禁断の秘密とは……

 いつもと何ら変わらない平穏な日常の中で、突然人間が姿を消し、悲劇的な殺人事件へと発展していく……。「キリング/26日間」の導入部は、数多くの秀作ミステリーに相通じる“失踪もの”として物語が進行していく。

 忽然(こつぜん)と姿をくらました美少女の惨殺体が発見され、事件の関係者を激しく動揺させるとともに、封印された秘密が次々と明らかになるストーリー展開は、世界的な社会現象を巻き起こした「ツイン・ピークス」を彷彿(ほうふつ)させる面白さ。なぜ美少女は消え、殺されるに至ったのか? その不可解な失踪&殺人ミステリーの背後には、想像を絶する深い闇が広がっている。

「第2のカンバーバッチ」現る!? 主演コンビはスター街道まっしぐら

ジョエル・キナマン (スティーブン・ホールダー役)

皮肉屋の若手刑事を強烈な個性で演じた注目のイケメン

 主人公リンデンの捜査パートナーである皮肉屋の若手刑事ホールダーを、強烈なインパクトで演じたジョエル・キナマンのイケメンぶりが全米で注目の的に。本作出演後にSFアクション大作『ロボコップ』の主役に抜てきされるなど飛躍を遂げ、同じくテレビシリーズでブレイクしたスターになぞらえ「第2のベネディクト・カンバーバッチ」ともいわれている。

ミレイユ・イーノス (サラ・リンデン役)

事件にとらわれていく女刑事の執念を迫真の演技で体現

 本作のストーリーを牽(けん)引するシアトル市警殺人課の女刑事リンデンはシングルマザーであり、再婚による引っ越し直前に難事件の捜査を命じられたため、私生活は崩壊寸前に。そんなリンデンの執念や苦悩を迫真の演技で体現したミレイユ・イーノスは、『ワールド・ウォー Z』でブラッド・ピットの妻を演じて脚光を浴び、今後も多数の新作映画が待機中だ。

1話=1日のクリフハンガー方式で見せる捜査記録

協調性がまるでない対照的な刑事コンビの関係が、徐々に変化していく過程も見もの

「ツイン・ピークス」と同様、街の権力者を軸に平穏に見えていた人々の意外な関係や秘密が暴かれていく

登場人物の感情も丹念に描き圧倒的リアリティーを創出

 17歳の女子高生、ロージー殺害事件をめぐる本作は、シアトル市警の捜査陣、被害者遺族、市長選挙の候補陣営らの関係が複雑に交錯する群像ミステリーだ。観る者をぐいぐい引き込むクリフハンガー形式の連続ドラマでは、1話ごとに1時間の出来事を描いた「24 TWENTY FOUR」の斬新な手法が話題になったが、本作は全26話で26日間、すなわち1話で1日の捜査の模様を映像化。さまざまな容疑者が浮かんでは消える真相究明までのプロセスを丹念に描くとともに、登場人物の感情や意外な過去を繊細に掘り下げ、圧倒的なリアリティーと緊迫感に満ちたテレビシリーズに仕上がった。

海外ドラマ通も太鼓判!ここにハマる

荒涼とした風景から見える現代アメリカの厳しい現実

なかざわひでゆき 殺人事件が政界スキャンダルへ発展するという物語は、映画『消されたヘッドライン』を例に挙げるまでもなく決して珍しくはない。だが、本作はパワーゲームに明け暮れる政治家と経済を含めて厳しい現実を抱えた庶民、そしてそのはざまに立たされる警察を通して、現代社会の暗澹(あんたん)たる閉塞感をリアルにあぶり出していく。その他大勢の犯罪ドラマと一線を画する点だ。荒涼とした映像は北欧版オリジナルを踏襲したものだが、くしくもそこから現代アメリカの日常が見えてくる。

なかざわひでゆきプロフィール

映画&海外ドラマライター。「スカパー!TVガイド プレミアム」や「スカパー!TVガイド BS+CS」「デジタルTVガイド」など各誌に寄稿。「FRINGE/フリンジ」や「トゥルーブラッド」などジャンルに関係なく気骨のあるドラマが好き。

男社会で女を武器にせず信念を貫くヒロインに共感

前田かおり 髪を束ねただけで化粧っ気はなく、モッズコートの下はいつもジーンズとセーター。数ある犯罪捜査ドラマのヒロインでもここまで地味なヒロインはいなかった。だが、犯人は必ず捕まえるという執念は半端ない。おかげで自分の生活は二の次。息子の世話もおろそかになり、決していい母親ではないが、だからといって他人の好意に甘えるのも良しとしない。ある意味、頑固でかわいくないし、面倒な女だ。でも、男社会の中で女を武器にせず、自分の信念を貫き、うまく行かないことがあっても耐える姿に共感する。

前田かおりプロフィール

映画&ドラマライター。「週刊アスキー」「DVD&ブルーレイでーた」「日経エンタテインメント!」など雑誌やウェブ、海外ドラマ作品のプレスなど執筆。犯罪捜査モノ、法廷サスペンスを中心に「クリミナル・マインド FBI行動分析課」「ナース・ジャッキー」「SHERLOCK(シャーロック)」「THE KILLING/キリング」などが好き。

4.2(水)Vol.1-6レンタル開始、Vol.1&DVD-BOX1発売(デジタル先行配信中) 6.4(水) Vol.7-13レンタル開始&DVD-BOX2発売

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