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「ドンブラザーズ」最終話、“なつみほ問題”はどうなる…?柊太朗x鈴木浩文x新田桃子インタビュー

 スーパー戦隊シリーズ第46作「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の序盤から掲げられてきた、雉野つよしの妻・雉野みほと、犬塚翼の恋人・倉持夏美をめぐる“なつみほ問題”。26日放送の最終話を前に、柊太朗(犬塚翼/イヌブラザー役)、鈴木浩文(雉野つよし/キジブラザー役)、新田桃子(雉野みほ/倉持夏美役)がこれまでの撮影を振り返りながら、最終話の見どころを語った。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

※本記事はドン49話「さいごのおもいで」のネタバレを含みます。本編視聴後にお読みいただくことをおすすめします。

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こんな関係になるとは思っていなかった

Q:テレビシリーズで特に印象的だったエピソードはありますか?

柊太朗:夏美との思い出では、ペンションを舞台に過去が明かされた回(ドン17話「ひかりとつばさ」)が印象に残っています。ロケが珍しく夜の時間帯に行われたので、林間学校に参加したような、ワクワクした気持ちで撮影していました。

鈴木浩文(以下、鈴木):三人に関する物語が動く時は、どれも魅力的なエピソードだと思っています。つよし的には、ドン34話「なつみミーツミー」です。翼の「などと申しており」という言葉でみほちゃんに“夏美”の記憶が戻り、翼と二人で出ていくシーン。あの回の台本をいただいた時は、今までで一番気が引き締まりました。つよしの見せ場といいますか、しっかりできないと、つよし&みほちゃんのメインストーリーの魅力がなくなってしまうので、気合いを入れて臨んだ回です。

新田桃子(以下、新田):序盤で二人との思い出を振り返る回想シーンです。振り向き方がみほと夏美で左右逆というのも面白いですし、デートコースも似ていて、プロポーズされた場所も一緒。それを同じ日に撮影していたので、二股しているような変な気分でした(笑)。二人の良さをその日に味わえたので、すごく印象的です。

鈴木:まだ序盤だったから、二人で歩くシーンの撮影をのぞいたりして、スタッフさんが撮ってくれた動画を柊太朗に送ったりしていたよね! 当初はこんな関係になるとは思っていなかったから……(笑)。

柊太朗:そう! プロデューサーさんが面白おかしく動画を送ってくるんです!

鈴木:「役づくりの参考に」ってね。参考になるか(笑)!

新田:あの頃は、まだ平和だったよね(笑)。

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翼&ソノニの急接近「初めてモヤモヤした気持ちに」

Q:(新田さんへ)犬塚翼と脳人のソノニ(宮崎あみさ)が急接近したことに対して、夏美としてどんな心境で見守っていましたか?

新田:複雑ですよね……。逃走している時に、初めてモヤモヤした気持ちになりました。撮影時は、みほちゃんの衣装で翼とソノニを見ていることが多かったので、ほっこりしたり、かわいいなーと思ったりしていたのですが、初めて三人一緒に逃げる時に、そこで「ひろさん(鈴木)はこういう気持ちだったのかな……」と実感しました。

Q:宮崎さんはスマホの待ち受けを「犬塚翼」にしていたところ、柊太朗さんが「夏美&翼」のイラストにしていたのを見て嫉妬し、違う画像に変更したそうです。

柊太朗:そうだったのか……ごめんな(泣)。

新田:柊太朗くんは、ファンの方が描いてくださった「遊園地デート風の翼&夏美」を待ち受けにしていたんです。でも、ひろさんは言葉では「好き~」って言ってくださるのに、全然待ち受けを変えてくれなくて……言動と行動が一致しないんです。

鈴木:変え方がわからなくて、初期画面だったの! どれにするか悩むこともあったし、「待ち受けにしたいから写真撮ろうよ!」も違うかなと思って……。でも、そんなことしなくても好きだし、みほちゃんをずっと想っているから。

柊太朗:好きだからこそ、ずっと見ていたいよね!

鈴木:いやいや! 目を閉じれば(みほの姿が)浮かぶもん!

新田:……などと申しており(笑)。

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引っ越し準備中の部屋に入り、涙が止まらず…

Q:ドン49話「さいごのおもいで」では、翼が雉野に「おれの彼女だ」と夏美を紹介するシーンが登場しました。

鈴木:あのシーンは地獄でしたね……。台本読んだ時に「何してんの!? (脚本家の)井上敏樹さん、どうした?(笑)」と思いました。悲しかったし、自分の元カノを紹介された感覚で、一番しんどかったです。

柊太朗:僕も、自分でどうにか解釈して演じていました。焼け石に水かなと思ったりもしたので、紹介する側も苦しかったです。

新田:そういうシチュエーションは人生で何回も来るわけじゃないから、テンパっていたりとかは多分あったよね。

柊太朗:それまでの翼と夏美とのやり取りも含めて、「このままだと、夏美が自分のもとからいなくなってしまうのかな」という気持ちもあって、自信がなかったこともあると思います。

Q:その後、雉野と過ごした時間を思い出した夏美が、雉野を抱きしめるシーンも描かれました。

新田:引っ越し準備中の部屋での撮影で「おはようございます」とセットに入った瞬間、涙が出てしまいました。今までの思い出が走馬灯のように浮かんできて、「二人の生活が終わっちゃったんだ」という喪失感で涙が止まらなくて……。「今は泣いちゃいけない!」と思って落ち着かせて、一回(鈴木と)二人で泣いてリセットしました。

鈴木:何もなくなった部屋を見たら、本当に終わりなんだと思って、すごくグッときたよね……。つよしが一人で片付けたと思うと、頑張って乗り越えようとしているんだと感じました。

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最終話は“なつみほ問題”らしい結末?

Q:最終話の放送を楽しみにしている視聴者へ、メッセージをお願いします。

柊太朗:“なつみほ問題”は最後まで引っ張ってきた問題。ももちゃんやひろさんも含めて、自分の感情をそこに持っていくことが多かったですし、それが全部スッキリするのか、さらに発展して終わるのか……。僕自身は、“なつみほ問題”らしい終わり方で、自分が思い描いていたラストと似た面白い展開だと思っています。

鈴木:みなさんご存じの通り、つよしは本当にみほちゃんが大好きで、そんな彼のもとから大事な存在がいなくなってしまいました。みほちゃんがいなくなったことを受け入れ、引っ越しまでしようと思っているつよしが、残り1話でどういう終わり方をするのか。僕も楽しみながら台本を読んでいたので、ぜひ観ていただきたいです。

新田:今回のインタビューに向けて過去の放送回を復習していたのですが、同じ時間を共に過ごすたびにみんなの気持ちがどんどん高まっていたことがすごく感じられました。ラストの展開はもちろん、みんなの芝居や気持ちの動き方に注目しながら観ていただけたら幸いです。

「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」は毎週日曜午前9時30分~テレビ朝日系で放送中

(c)テレビ朝日・東映AG・東映

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