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「TBS連ドラ・シナリオ大賞」受賞者発表!大賞の門田氏「やっと準備運動の場に立てた」

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佳作の村上美然氏と大賞の門田雅史氏(前二人左から)と入選した方々
佳作の村上美然氏と大賞の門田雅史氏(前二人左から)と入選した方々

 26日、次世代の脚本家を発掘・育成するため開始された、第3回TBS連ドラ・シナリオ大賞が発表され、大賞に門田雅史氏の「I Believe」、佳作に村上美然氏の「劇団プロ野球」が決定、赤坂のTBS放送センターで授賞式と懇親会が行われた。

 「連続ドラマを書く力」を持つ次世代の脚本家を発掘・育成するために始まった本コンテストも今回で3回目。これまでも第1回の入賞者の真野勝成氏、牧野圭祐氏が日曜劇場「新参者」の脚本を手掛けるなど、数多くの受賞者をプロの脚本家として発掘。即戦力につながる場として高い注目を集めている。

 今回の大賞に選ばれたのはリサーチャー・構成作家を務める門田氏の「I Believe」。法学部の同じゼミで学ぶ5人の大学生が、教授の下で冤罪(えんざい)事件を研究、解決し、容疑者の無実の罪を晴らしていくというミステリー。「企画そのもののレベルの高さ、ミステリーとしての構成力はもちろんのこと、若者の群像劇としてのキャラクター表現、セリフも安定していて、総合力が抜けている」との高い評価を受け、大賞に輝いた。

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 授賞式に登場した門田氏は「昨日、大賞の知らせを聞いたときは、信じられなくて。スピーチで何を言おうと考えていたら眠れず、今は寝不足です」と緊張気味にコメント。受賞によりプロの脚本家としての一歩を踏み出した門田氏であるが、「これはゴールでもスタートラインでもありません。やっと準備運動の場に立てたかなという感じです。今までのコンクールでは他人に勝つことを考えてきましたが、これからは自分に勝つことがプロになることだと思う」とこれからの決意を語った。

 今回の応募総数は1,083通。過去最高となる5次にも及ぶ審査を経て、入選9人を含む11名に賞を授与。今後は現役のプロデューサーに企画書や短編シナリオの課題を提出し、それに対して実践的な意見公開をする「勉強会」を実施し、即戦力の人材を育てることになる。「ドラマのTBS」を支える彼らの活躍を期待したい。(取材・文:壬生智裕)

今回の受賞作品は以下の通り
大賞:門田雅史「I Believe」
佳作:村上美然「劇団プロ野球」
入選:石野菜美「緑の鳥を飼ってしまった」、土橋章宏「緋色のアーティクル」、福井晋「地平線の雨」、船橋勧「ラストメモリー」、政池洋佑「ボーイフレンドは女々男」、益子悦子「Pの人」、三好昭央「私、ミステリーショッパーなんですけど?」、安田浩彬「ゆずれない思い」、山本洋介「還暦高校デビュー」

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