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大友克洋、紫綬褒章を受章! 高畑勲以来、15年ぶり2人目の快挙!

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紫綬褒章を受章する大友克洋
紫綬褒章を受章する大友克洋

 『AKIRA』などで知られる漫画家・アニメーション監督の大友克洋が紫綬褒章を受章することが明らかになった。映画(長編)系のアニメーション分野では、1998年の高畑勲以来、15年ぶり2人目の受章となる。

映画『SHORT PEACE』フォトギャラリー

 紫綬褒章は学術、芸術文化、技術開発などへの功績の大きかった人を対象とする褒章。アニメーション分野ではこれまで高畑のほか、アート系の久里洋二古川タクの3人しか受章していない。大友の受章理由は「漫画家、アニメーション監督として長年にわたり、圧倒的な画力(描写)と構図、物語の構築力、鋭い映像感覚をもとに、優れた作品を数多く発表し、国際的な注目を集めるなど、わが国芸術文化の発展に大きく貢献したこと」。大友は2005年にはフランス政府から芸術文化勲章シュバリエを授与されている。

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 先月31日に都内で行われた受章記念会見で大友は「自分が賞の対象になると思っていなかったのでビックリしました。ただ淡々とやってきただけ」と口ぶりこそ落ち着いていたが、喜びの表情を浮かべた。

 1973年のデビューから40年。漫画史を語る上で「大友以前・以後」という言葉も生まれるなど後世の作家に多大な影響を及ぼしているが、自身のキャリアを振り返った大友は「やはり『AKIRA』が初長編ということもあり、大きな転機だった。なかなか自分の作品を客観的には観られないが、先日久々に『AKIRA』を見直して『へぇー、なかなかオレも頑張っているな』と思ったところです」と笑いながら明かした。

 アニメーション監督としての最新作『火要鎮』(映画『SHORT PEACE』所収)は、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞したほか、アヌシー国際アニメーション映画祭短編部門にノミネートされるなど、大きな話題になった。会見の最後では、「『SHORT PEACE』は若い作家たちと自分のコラボというつもり。今のアニメ業界はあまり活気がないし、難しい状況だけれど、自分でやるしかない。ジャンルをけん引するような若手がどんどん出てきてほしい」と語り、業界のトップランナーとして若手を叱咤(しった)激励することも忘れなかった。(取材/岸田智)

映画『SHORT PEACE』DVD&ブルーレイはバンダイビジュアルより2014年1月16日発売 税込み価格:6,090円(ブルーレイ)、5,040円(DVD)

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