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“初代ウルトラマン”古谷敏『シン・ウルトラマン』に感じた愛「僕よりカッコいい」

『シン・ウルトラマン』は「僕よりカッコいい」古谷敏
『シン・ウルトラマン』は「僕よりカッコいい」古谷敏

 初代ウルトラマンのスーツアクターとして知られる俳優の古谷敏が3日、都内で行われた、映画『シン・ウルトラマン』の大ヒットを記念した「庵野秀明セレクション『ウルトラマン』4K特別上映」内のトークイベントに出席し、映画のデザインについて「僕よりもカッコいい」と語った。会場には映画評論家の清水節も出席した。

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 今回の特集上映は、『シン・ウルトラマン』で企画・脚本を務めた庵野秀明が、テレビシリーズの中からセレクトしたエピソードを、映画館のスクリーンで4K上映する試み。ザラブ星人/にせウルトラマンの登場する第18話「遊星から来た兄弟」、古代怪獣ゴモラの登場する第26話「怪獣殿下(前篇)」、三面怪人ダダの登場する第28話「人間標本5・6」、メガトン怪獣スカイドンの登場する第34話「空の贈り物」の4エピソードが上映される。

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 ウルトラマンのスーツアクターにして、モーションキャプチャーのアクターとして『シン・ウルトラマン』にも参加している古谷。会場には20代、30代の若いファンが多数来場しており、『シン・ウルトラマン』をすでに複数回観ている観客も多数。世代を越えた盛況ぶりに笑顔を見せた。

 『シン・ウルトラマン』について、古谷は「製作者の方のウルトラマン愛をすごく感じました。本物のウルトラマンのアクションがちりばめられていた、そんな感じがしましたね」とコメント。ウルトラマンのデザインを「僕よりもカッコいいですね。あの動き、しなやかさは僕には出せなかった」と語る一方、禍威獣(カイジュウ)との戦い方など、往年のウルトラマンをほうふつさせるものを感じたといい「僕の(戦いの)感じだなと思って。下を向いてほくそ笑んでましたけどね」と照れくさそうに語った。

 撮影の裏側については「まだオフレコみたいなんで言えないんです」と前置き。ただ、早くも次回作を期待しているようで「今度はCGだけでなく、特撮でも撮ってもらいたいなと思っています。その準備はできていますし、ワンカットだけでもやりたいなと思っています」とラブコールを送るひと幕もあった。

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 『シン・ウルトラマン』は、初代ウルトラマンをデザインした成田亨さんへのリスペクトを表明して作られたことでも広く知られている。古谷によると、テレビ放送当時、スーツアクターに古谷を指名したのは成田さん。「お前がオファーを受けないとこの絵ができないんだと。そういうことはしょっちゅう言っていましたね」と振り返った古谷は、撮影現場でも成田さんのもとにしばしば顔を出すなど交流を深めていたという。「だから『シン・ウルトラマン』は成田さんと一緒に並んで観たかったですね」

「『シン・ウルトラマン』は成田さんと一緒に並んで観たかった」

 また当時、どうやってウルトラマンを演じたらいいかわからなかったという古谷は、シリーズのメインライターだった、脚本家の金城哲夫さんに相談したこともあったと回顧。だが、金城さんの答えは「とにかく敏ちゃんがスーツに入って、ファスナーを上げた時点で宇宙人になるんだから、それでいこうよ」というものだった。それを、古谷敏が演じればそれがウルトラマンになる、という意味に受け取ったという古谷は「ものすごく気が楽になって。普通の僕の動きでいいんだと。そうすればあとはカメラが処理してくれると。そう思いましたね」と振り返っていた。

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 そんな古谷が、恩人と語る人物がもう一人。「ウルトラマン」の生みの親であり、特撮の神様と称される円谷英二さんだ。そこでスクリーンには、円谷さんがセットでウルトラマンと向かい合う、有名な写真が映し出された。古谷は「(円谷さんは)ポケットに手を入れていますし、小言を言われている瞬間に見えるかもしれないですが、実は円谷さんが初めてウルトラマンに会った時の写真なんです。初対面の時の」と明かし、「これは小言を言っていたわけではなく、『息、苦しくないか?』『目は見えるか』と気遣ってくれているところ。円谷さんは本当に優しい方なんです」と優しい笑みを浮かべていた。(取材・文:壬生智裕)

「庵野秀明セレクション『ウルトラマン』4K特別上映」は6月12日まで全国13劇場で上映中

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