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『ハリポタ』ドビーの墓に靴下を供えないで…声明発表

ファンが多い、屋敷しもべ妖精ドビー
ファンが多い、屋敷しもべ妖精ドビー - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 英ナショナル・トラストが映画『ハリー・ポッター』シリーズのファンに対して、屋敷しもべ妖精ドビーの墓に靴下などを供えないように訴えた。

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 ドビーは、マルフォイ家に仕えていた屋敷しもべ妖精。屋敷しもべ妖精は主人から服を与えられないかぎり解放されず、ひどい仕打ちを受け続けていたドビーだが、ハリーが機転を利かせたことで主人であるルシウス・マルフォイから靴下を手に入れ、晴れて自由なしもべ妖精となった。ハリーの最も忠実な友の一人であり、多くの『ハリー・ポッター』ファンに愛されているキャラクターだ。

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 そんなドビーが命を落とすシーンが撮影された英ウェールズのフレッシュウォーター・ウェストには、ファンによってドビーの墓が建てられている。それよってより多くのファンが同所を訪れ、さらにドビーに敬意を表して靴下をお供えするようになったことが、環境問題を引き起こすことになってしまった。

 ナショナル・トラストはフレッシュウォーター・ウェストに関して8か月にわたる協議プロセスを経て、今後の対応を決定。ドビーの墓は当面の間、人々が楽しめるように同所に残すことにしたものの、お供えなどはせず、写真を撮るだけにしてほしいとファンに要請した。「靴下や装身具、ペイントされた小石のペンキの破片などは海洋環境や食物連鎖に入り込み、野生生物の命を危険にさらす可能性があります」と説明している。

 ドビーの墓を同所に残すためにもマナーを守った訪問が求められるが、映画シリーズの完結から11年がたった今も、環境問題になるほどの靴下が供えられているというのは驚異的といえるだろう。ちなみに、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデイビッド・ザスラフCEOはこの強力なコンテンツをそのままにしておくのはもったいないと考えているようで、新たな『ハリー・ポッター』映画の制作に意欲を燃やしている。(編集部・市川遥)

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