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「エルピス」最終回“グレー”な結末にさまざまな反応

「エルピス-希望、あるいは災い-」最終回より
「エルピス-希望、あるいは災い-」最終回より

 長澤まさみ主演のドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(月曜よる10時、カンテレ・フジテレビ系)が26日に最終回を迎え、長澤、眞栄田郷敦鈴木亮平らメインキャストの白熱の演技バトルに加え、“グレー”な結末を巡ってネット上ではさまざまな感想でにぎわっている(※一部ネタバレあり)。

【画像】最終回場面写真

 本作は、深夜の情報番組「フライデーボンボン」のコーナーMCを担当していた落ち目のアナウンサー・浅川恵那(長澤)が、死刑が確定している松本良夫(片岡正二郎)の冤罪疑惑を追う中で、“真実”と向き合っていくストーリー。終盤、事件の核心に近すぎたせいで「フライデーボンボン」をクビになった岸本(眞栄田)は松本の冤罪疑惑を裏付ける新証拠をつかみ、疑惑の人物・本城彰に迫っていくが、浅川の思わぬ“裏切り”によってその道はつぶされた。そんな矢先、事件のカギを握っていた大門副総理(山路和弘)の国をも揺るがす黒い疑惑が発覚。岸本は、元上司・村井(岡部たかし)の計らいにより、大門の罪を告発しようとしていた娘婿で秘書の大門亨(迫田孝也)に接触するも、大門亨は突然“自殺”。事態は思わぬ方向へ転がっていく。

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 放送前から「結末が読めない」と視聴者をハラハラさせていた本ドラマ。最終回で注目を浴びたのは、冒頭約17分の長澤VS眞栄田、そして後半の長澤と大門の右腕・斎藤を演じる鈴木亮平のバトル。血相を変えて局に殴りこんできた村井の姿に動揺した浅川は、大門亨の死の真相を岸本から聞き出すと、自身の番組で“真実”を報道することを決意。危険だと制止しようとする岸本を「一人の人間としてまともに生きていたいだけ」と振り払う真摯な姿は視聴者をくぎ付けにし、大門亨の音声データから浅川がかけがえのないことを悟るシーンでは涙を誘った。

 浅川と岸本が命懸けでたどりついた結末は、希望の光が差しながらも「丸く収まらない」もの。「すっきりしないのはまたリアル」「タイトルの意味が腑に落ちた」「納得のラスト」「希望が見えた」「骨のあるドラマ」「名言がたくさんあった」「一石を投じた作品」などさまざまな感想であふれ、「見応えのある」締めくくりが多くの視聴者に支持された。

 エンドクレジットにはこれまでなかった本城彰役の永山瑛太の名もあったほか、Special Thanksのリリー・フランキー(ドーナツの差し入れ)も注目を浴び、「エルピス」「村井さん」「浅川さん」「岸本くん」「チェリーさん」「リリーフランキー」など複数のワードがTwitterトレンド入りした。

 脚本は、連続テレビ小説「カーネーション」や「今ここにある危機とぼくの好感度について」の渡辺あや。チーフ演出を「モテキ」「共演NG」などの大根仁が務めた。(編集部・石井百合子)

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