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『美しい彼』萩原利久、八木勇征の衝撃の体力&ストイックさ明かす<インタビュー>

萩原利久、八木勇征
萩原利久、八木勇征 - 撮影:TOWA

 萩原利久八木勇征が、ダブル主演を務める映画『劇場版 美しい彼~eternal~』(公開中)への思いや、お互いに感じる“すごさ”を語った。

【動画】不穏なシーンも『劇場版 美しい彼~eternal~』予告 クライマックス編

 本作は、「流浪の月」などで知られる小説家・凪良ゆうの人気同名小説をドラマ化した「美しい彼」の劇場版。ドラマのシーズン1(2021)では、無口で友だちがいない平良(萩原)と、人気者“キング”清居(八木)という真逆の高校生の初恋の物語が展開し、今年2月に放送されたシーズン2では、大学生の平良と俳優として活躍する清居が恋人となり同棲生活を送るも、想いがすれ違い互いを翻弄(ほんろう)するさまが描かれた。

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萩原利久
萩原利久 - 撮影:TOWA

 劇場版では、著名なカメラマンに弟子入りをした平良、俳優として活躍の場を広げる清居の物語が繰り広げられるが、脚本を読んだ萩原は、「ドラマのシーズン2と同じ時期に脚本をいただいていたので、シーズン2から一気に読んだ感覚でした。大きいスクリーンでぜひ観てほしいと思えるシーンがありました」と振り返り、「シーズン2を撮ってる時も、どこか劇場版を意識していました」と語る。

 八木は、「シーズン1では出てこなかった場所でのシーンがあり、酒井(麻衣)監督がどういうふうに撮ってくださるんだろう、と個人的にもワクワクしました。また『美しい彼』のいろいろな新しい世界観を覗けるんだろうな」と期待し、「脚本を読むなかで、『どういうふうに自分が演じよう』ではなく『清居ならどうするのか』というのを考えることができました。ト書きもとても情景がイメージしやすかった」と脚本の坪田文に感謝する。

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 シーズン1の撮影から約1年後に、シーズン2と劇場版の撮影が行われた。役へのアプローチについて、萩原は「僕に関しては、あえて変えなかったです。変わらないところをちゃんと変わらずにやり続けられるか、という方がどちらかと言うと今回大事にしていた部分」と明かす。平良を取り巻く環境は変化していくが、「平良はすごく鈍感で良くも悪くも流されない子なので、この部分が変わってしまうと起こるはずのことが起こらなくなる。物事に対して、事件やできごとが自然に起きてほしいので、いかに変わらず、より自然にそこに持っていけるか」と考えたそうだ。

 反対に八木は、シーズン1との違いを意識。「清居は、自分の『好き』と同じステージに平良を引っ張り上げていきたい、という気持ちが強い。それは、すれ違うたびに清居が毎度思うことなんです。シーズン1と違い、勇気を出してアプローチしていると感じました。違いを出すべきだと思い、そこに一生懸命になるようにしていました」

萩原利久、八木勇征
萩原利久、八木勇征 - 撮影:TOWA

 また、本作の撮影とFANTASTICSのライブツアーを両立させるなど、多忙を極めた八木。「シーズン2と劇場版を撮っている時期に、ツアーのリハーサルを行い、後半から公演本番がスタートしました。そのときは身体的に結構きつかったですね。気持ちでは『いけるぞ』と思っていても、帰ったらすぐ気絶しちゃうということがありました。大変ではありましたが、毎日が本当に刺激的で、僕はめちゃくちゃ楽しかった。こういう経験ができたのも良かったですし、この経験により実際に音楽活動で活きていることが本当にたくさんあります。後悔はゼロで、やっていいことしかなかったです」と清々しい表情を見せる。

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 そんな八木を、萩原は「すごいです!」と称賛。「僕は絶対できないです。体力的にもシンプルにきつそうだなと思います。時間はみんな24時間平等で、一人だけ多いわけでもない。(芝居と音楽活動で)使う脳も違う気がするし、やることなにをとっても全然違う。作品を二本縫う、とかとも世界が全然違いすぎると思います。『よくやれるなあ』『すごいな』しか出てこないです」と感心しきり。

八木勇征
八木勇征 - 撮影:TOWA

 さらに、萩原は八木のストイックさに驚いたようで、「努力家な面で言うと、朝7時とかに現場に来なきゃいけない日でも、その前にジムに行ってるっていう衝撃の体力と、衝撃のストイックさを持っていました。そこはシンプルにすごい。これから一日現場なのに、よくその前に! ちょっとでも寝たいじゃないですか、早起きしてジムに行ってから行くって、もう努力家以外のなにものでもないなって思ってました」

 萩原の言葉に照れ笑いを浮かべつつ、八木は「自分でも『寝りゃいいじゃん』と思うんですが、やっている自分の方が自信を持ってその一日に臨めるんです。そこがブレてしまうと、『自分がいまどういうモチベーションでやっているんだろう』みたいなことを考えて、いろいろ崩れてきちゃう。いつも今までやってきたことを継続しているから、正常でいられる。『努力してるぞ俺』という感じじゃなくて、自分がブレないためにやっていただけです」と謙虚に語る。

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 そして、萩原の俳優としてのすごさに言及。「僕はシーズン1のころから、利久のお芝居で勉強になっていることばかりでした。シーズン2に引き続き、『美しい彼』は二人で一緒にお芝居するシーンが圧倒的に多くて。ドライ(=リハーサル)を経て少しずつ変わっていくんですが、『このタイミングの時に動くとアクションが起きるんだな』と利久を見てると思うことがたくさんあるんです。僕はそれを受けて、自分の頭になかったお芝居がいろいろ出てきたりするので、もう毎度お勉強でした」と絶大な信頼を寄せていた。(編集部・梅山富美子)

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