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「光る君へ」紫式部役に吉高由里子を起用した理由 制作統括・内田ゆきが明かす

初回より吉高由里子演じるまひろ(紫式部)
初回より吉高由里子演じるまひろ(紫式部) - (C)NHK

 1月7日からスタートする吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)で吉高を主演に起用した理由を、制作統括の内田ゆきが語った。内田は「吉高由里子さんは明るくて優しく、そして柔軟。どんな方も受け入れてくれるような感じがあって、私だけでなくスタッフともども吉高さんが主役で良かったと思いながら日々楽しく撮影をしています」と語っている。

初回タイトルは「約束の月」場面写真

 大河ドラマ第63作となる本作の主人公は、平安中期に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部(まひろ)。ドラマでは、「源氏物語」の主人公・光源氏のモデルともいわれる藤原道長(柄本佑)と紫式部のソウルメイトのような固い絆を軸に、武家台頭の時代を目前にしたきらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を描く。脚本は、大河ドラマ「功名が辻」(2006)や社会現象を巻き起こしたドラマ「セカンドバージン」(2010)の大石静が担当する。

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 これまで「カーネーション」(2011)、「ごちそうさん」(2013)、「スカーレット」(2019)など数々の連続テレビ小説のプロデューサーを務めてきた内田。約1年半にわたって撮影が続く本作では「非常にチャレンジングな課題、題材を扱っている」と話す。

 「今(11月11日時点)3分の1程度撮影を終えたところで、佳境に入ったところです。本作では平安中期の貴族社会を舞台としております。大河ドラマの中で最も古い時代を描いたのは1976年放送の(平将門を主人公にした)『風と雲と虹と』なんですけど、それに次いで2番目に古い時代。なおかつ、貴族社会が中心で合戦がほとんどない物語は大河としては初めてになります。また、大河ドラマは男性の主人公が多いのですが、女性主役としては『おんな城主 直虎』以来7年ぶりです。ほぼ史料の残されていない主人公を描くという意味でも、非常にチャレンジングな課題、題材となっております」

 吉高にとって大河ドラマへの出演は、2008年の「篤姫」(島津忠教の娘・於哲役)以来16年ぶり。NHK作品では「赤毛のアン」の日本語翻訳者・村岡花子をモデルにした朝ドラ「花子とアン」(2014)や大正時代の女性解放活動家・伊藤野枝を演じた単発ドラマ「風よあらしよ」(2022)などに出演しているが、紫式部役に吉高を起用した理由を「お芝居の確かさと、いろいろな表情が見えるところ」だと語る。

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 「吉高さんはすでに民放ドラマなどいろいろな場面で活躍されていて、物書きの女性をすでに2回、「花子とアン」と「風よあらしよ」で演じられています。吉高さんの魅力は、芝居の確かさと、いろいろな表情が見えるところ。いろいろな作品で彼女の表情を見ていると、その人の気持ちに見ている人が瞬時に寄り添えるというか。吉高さんが演じられたキャラクターを本当に好きになれることが多くて」

 また、本作で描く紫式部について「紫式部は、さまざまな研究、史料ですごく引っ込み思案であった、気難しかったなどと言われていますけど、果たしてそうだったんだろうかと。脚本の大石静さんも含めてスタッフの中では一面的ではない女性を描いていきたいという思いがありました」と内田。「平安時代は結婚、離婚に対する考え方が現在より随分自由で、男女の財産も別で結婚しても女性の名字が変わらないとか、おおらかな時代でもあったわけですが、それでも女の子が好きに外を飛び回れるわけではなかった。ある程度の規制がある中で、自分の人生を生き切りたいという女性を強い表情で演じていただける方は誰だろうと」と、思い描くイメージに吉高がピッタリだったことを明かす。

 加えて、吉高と平安時代の衣装の相性の良さも挙げる。「日本人女性の長く美しい髪と、十二単などを思い描いたときに、きっとお似合いになるだろうなと。実際に期待通りですので、そのあたりもぜひ楽しみに観ていただきたいと思っています」と視聴者に呼び掛けていた。(編集部・石井百合子)

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