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ソン・ガンホ、初のドラマ主演「サムシクおじさん」偉大なる新人俳優に後輩たち困惑の一幕も

ソン・ガンホ&ピョン・ヨハン
ソン・ガンホ&ピョン・ヨハン

 『パラサイト 半地下の家族』『ベイビー・ブローカー』など、韓国を代表する映画俳優のソン・ガンホが、演技者人生初のドラマシリーズに挑むことで話題の「サムシクおじさん」(ディズニープラス スターにて5月15日より独占配信)の製作発表会見が8日にソウル市内のホテルで開催され、ソン・ガンホをはじめ、ピョン・ヨハンティファニー少女時代)、チン・ギジュソ・ヒョヌオ・スンフンチュ・ジンモユ・ジェミョンらメインキャストと、シン・ヨンシク監督が登壇。ドラマとしては“新人”のソン・ガンホいじりが壇上で展開され、和気あいあいとした雰囲気の会見となった。

【画像】ソン・ガンホ、ティファニー(少女時代)ら製作発表会の様子

 「サムシクおじさん」は、1960年代の韓国を舞台に、戦時中も三度の食事を欠かさず、食べることの大切さを説く“サムシク(三食の韓国語読み)おじさん”の別名を持つ謎のフィクサー、パク・ドゥチル(ソン・ガンホ)と、自国の運命をなんとか好転させようとアメリカ留学から帰ってきた青年キム・サン(ピョン・ヨハン)が、理想の実現のために不穏なパートナーシップを結び、奮闘する様子を描いた骨太のヒューマン・エンターテイメント。

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 舞台から演技の道に入り、映画界に進出後は多くの映画に主演してきたソン・ガンホ。初の配信ドラマ出演を決めたことについて「どのような作品であれ、俳優は観客やファンとの疎通が大事です。時代と共にそのやり方は変化しており多様なアプローチができる時代を私たちは生きています。配信ドラマは映画とは違う新鮮味があり好奇心も湧きました」と説明。「シン・ヨンシク監督の脚本が素晴らしくて惹かれました」と語ると、共演者たちも異口同音に脚本の素晴らしさを絶賛していた。

 これを受けヨンシク監督は、ドラマの背景を1960年代に設定したことについて「当時の韓国は戦後間もなく激動の時代でした。例えるなら“醜いアヒルの子”であり、社会が育っていって鷲になるのか、白鳥になるのか、あるいはアヒルのままなのか、現代を生きる韓国人の原点であり転換期でした」と解説。「このドラマはサスペンスと捉えられがちですが、旧時代の中に西欧化が混在した自由な時代であり、私にとってはロマンス。ドラマ見続けていれば海外の視聴者にも、その意味を理解してもらえるはずです」と付け加えた。

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左から、ユ・ジェミョン、ティファニー、ソ・ヒョヌ、ピョン・ヨハン、ソン・ガンホ、チン・ギジュ、オ・スンフン、チュ・ジンモ

 これまで映画俳優として多くの作品に出演してきたソン・ガンホだがドラマ界では新人俳優。「先輩俳優であるチン・ギジュさんには自分の演技についてのモニターを求めていたのですが、いつも訊くものですからストレスを感じたのか生返事しかしてくれなくなりました」と暴露。これに対し、チン・ギジュは「後輩俳優のソン・ガンホさんが演じたテイクが素晴らしくて文句のつけようがないんです。なのにいつも『自分の演技はどうだった』と訊いてこられるのですが、指摘することがないので苦痛でした」と、偉大なる後輩俳優から指南役を任されて困惑したことを明かした。

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 また、ドラマの撮影現場は映画と違った驚きがあったようで、「共演のイ・ギュヒョンがいつもスマホを見ているんです。何をしているんだろうと覗き込んだら、スマホに取り込んだシナリオを読んでいたんです。私は紙に印刷したシナリオしか見ないので感心しました」と世代格差を実感したエピソードを披露した。

 会見の最後には、配信ドラマの魅力を「オリンピックは4年に一度開催されますが、サッカーなどのメジャーな種目もあれば、新たに追加される種目もあります。今後の可能性など、今の配信ドラマはオリンピックの追加種目のような位置づけだと言えます」と持論を展開していた。(土田真樹)

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