シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

山縣みどり

山縣みどり

略歴: 雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況: リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

山縣みどり さんの映画短評

全490件中1~5件を表示しています。 Next »
  • KUBO/クボ 二本の弦の秘密
    アニメーションの進化を体感できる絶品
    ★★★★

    ストップモーション・アニメというとパラパラ漫画的なほのぼの感が売りだと思っていた私は太古の人間! この作品を見て目から鱗というか思わず膝を打つというか、とにかく技術の進歩に驚愕。体の動きはもちろん、表情の微妙な変化まですべてがナチュラルそのもので感動した! ファンタジーだから欧米人が考えるエキゾチック・ジャパンでもOKな日本像に気配りしているのも好感度大。侘び寂びを表現しようとした浮世絵インスパイアな背景などもとても美しい。クボ少年がアメリカ人ぽく肩をすくめる場面などもあったが、「それ、違う!」と突っ込む回数は『ラストサムライ』よりも圧倒的に少なく、製作陣の日本リスペクトが感じられた。

  • ローガン・ラッキー
    もしもチャンがスターになってなかったら?が想像できるよ
    ★★★★

    スティーブン・ソダーバーグ監督のハリウッド復帰作らしく人気スターがご祝儀共演する華やかな強盗コメディは、しっかりと練り上げられた脚本が勝利の要。強盗ものに必須の隙のない犯罪計画をはじめ、主要キャラを取り巻くドラマや関係性、爆笑のコミック・リリーフとほぼ完璧。さらには舞台となる南東部の貧困を感じさせる設定も用意し、主人公ジミーの境遇を強調する。怪我でアメフト選手の夢を断たれ故郷に戻った主人公は、演じるC・テイタムと重なる部分も多く、彼がハリウッド入りしなかったらジミーみたいになっていたかもと思うほど。意外なお笑いセンスを披露するD・クレイグも魅力的だし、S・マクファーレン周りは鉄板の面白さ!

  • まともな男
    こういうのを“残念な人”っていうんでしょうね。
    ★★★★

    主人公トーマスのセラピー場面でスタートするので彼が悩みを抱えているのがわかっていて、中盤までは「いつ爆発するのだろう?」とハラハラ。自分勝手な妻と娘、ある事件の被害者となった少女の不穏な言動でストレス過多となるトーマスに哀れを感じもするが、それもつかの間。彼のマイナス面がどんどん見え始める。主体性はなく、臭いものには蓋をする主義で、過ちを隠すためにさらなる過ちを重ねる。ありがちな欠点だし、私も人のことを責められないけど、スリーストライク・アウトって感じ。理解はできるけど共感はできず、こんな“残念な人”にならないようにと自戒。さらには自分の道徳観を再確認したい気にもさせられた。

  • 猫が教えてくれたこと
    油断すると声が出ちゃいますよ!
    ★★★★

    昨年、イスタンブールのカフェ前に近辺で愛されていた野良猫の銅像が設置されたというニュースを耳にしていたけれど、この街全体が実は猫カフェ化(?)していたようだ。街のあちこちで自由気ままに生きる猫と彼らを温かく見守る人々のさまざまな思いをとらえた映像からは、強烈な猫愛が伝わってくる。鷹揚に人間に触らせてくれる野良猫っていいなぁ。日本の都会では毛嫌いされる餌やり人も多数登場し、「動物を愛せない人は人間も愛せない」なんて名言も飛び出す。愛らしい子猫から凶暴なサイコ猫、支配地拡大を狙うケンカ上等猫など個性豊かな猫を追った映像は微笑ましく、見ていて思わず「や~ん、可愛い」と声が出そうになった。油断禁物だ。

  • 不都合な真実2:放置された地球
    世界平和と並ぶ難題と戦う男の真実!
    ★★★★★

    ドキュメンタリー映画で地球の温暖化に警鐘を鳴らしたアル・ゴア元副大統領。彼が若手議員時代から掲げてきた気候変動対策に向けて邁進する姿がエネルギッシュだ。事実を集め、分析し、専門家に助言を求め、知識を広く共有するためのゴア・チルドレンを養成する。トランプ政権下で逆風が吹き、「先進国が汚した分、我々も汚す」と石炭エネルギーに頼る大国に宣言されたりもするけど、希望を捨てずに戦い続ける姿はある意味、神々しい。とはいえ前作から11年でさらに危機感が増しているわけで、荒廃していく地球各地の映像を目の当たりにして「自分に何ができるのか?」と自問自答してしまった。

全490件中1~5件を表示しています。 Next »
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク