シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

山縣みどり

山縣みどり

略歴: 雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況: リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

山縣みどり さんの映画短評

全606件中1~5件を表示しています。 Next »
  • 人魚の眠る家
    脳死、という重大問題に向き合った真摯な物語
    ★★★★

    幼い娘が脳死状態となった夫婦の選択から浮かび上がるさまざまな人間模様、人間関係に考えさせられる家族ドラマだ。脳死は死なのか?目は覚まさないけれど、肉体は健やかな状態の娘を必死で守る母親像に共感しつつも、心の片隅に違和感を持つ。この心のざらつきが最後にすっきりと解消される展開は、東野圭吾の筆力もあるが、篠原涼子の演技力によるところが大きいだろう。彼女自身が母親であり、ヒロインの心情を深く理解しているのが伝わってくる。非常に重いテーマを扱っているが、人間の尊厳や生死問題をきちんと扱った真摯さに好感が持てる。ずっと目を瞑ったままの演技に挑んだ稲垣来泉ちゃんにも拍手!

  • ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
    今回はついにジョニデが活躍しますよ
    ★★★★★

    技術の進歩によりJ・K・ローリングが創造した魔法世界の造形はさらにファンタスティックに! 中国の獅子や日本の河童をイメージしたクリーチャーも登場し、映像美は華々しく賑やか。目がチカチカし、その夜は眼精疲労を実感したほど。ジョニデ演じるグリンデルバルトが復権して野望が明らかになるが、クリーデンスがどう絡むのかはまだ明かされず。素敵なクリフハンガーになっているのは、さすがはJ・K・ローリング。脚本家としても秀逸だ。ティナとニュートの関係は今後進展するのか? J・ロウがセクシーさ全開なせいで“ダンブルダディ”と一部で呼ばれるダンブルドア先生の今後の方針など次作が待ち遠しく、もどかしいわ。

  • ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ
    国境に壁を作りたいトランプ支持者が喜びそうで心配
    ★★★★★

    麻薬戦争の恐怖と復讐に重きをおくラテン気質が伝わった前作に続くのは、テロリストの入国も許すアメリカとメキシコ国境の危うさ。と思いきや、CIAの特殊作戦はそれよりもはるかに恐ろしい。人権は無視し、国際問題に発展しそうなことを次々に敢行。アメリカ国民さえ無事ならいいの、という疑問が浮かぶのは私が日本人だから? ジョシュ・ブローリン演じるCIA捜査官の判断Nにも疑問符がつきまくる。国境危険にさらされているということかもしれないが、ナショナリズムの台頭との表裏一体感は否めない。メキシコとの国境に壁を築くと主張するトランプ大統領支持者が喜びそうな映画であったよ。

  • A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー
    手抜きコスチューム風な外見を見誤らないで!
    ★★★★

    穴を開けたシーツを被ったゴースト像がハロウィンの手抜きコスチュームにしか見えず、懐疑心たっぷりに見始めたけれど、実に奥深い物語だった。途中までは呪縛霊になったゴーストが人生(?)に区切りをつけるまでと思わせ、物語はやがて時空を飛び越える。この展開に違和感がなく、先が読めないのもいい。D・ロウリー監督のチャレンジ精神に拍手するとともに、人類や地球の営みを宇宙規模で俯瞰する監督の世界観にうなる。星野之宣の漫画「遠い呼び声」に通じているものがあるけど、読んだことがあるのか? C・アフレックがシーツ姿で演じるゴーストの物悲しさが伝わり、オスカー俳優の看板に偽りなし。

  • 生きてるだけで、愛。
    女優、趣里のパワーにひれ伏すのみ!
    ★★★★★

    メンタルに問題を抱えた人が多数登場する、繊細な側面のある物語だが、現代人にとっては他人事じゃないのも事実。脚本や監督が丁寧にすくい上げる登場人物の感情もリアルで、画面にじっと見入ってしまう。なかでも惹きつけられたのが、寧子役の趣里のキレッキレの演技だ。怒鳴り、泣き、不満を垂れ流し、カミソリのようなやばい女ぶりが素晴らしい。しかも、見ていると自分で自分を持て余す彼女の辛さがじんわりと伝わってくる怪演だ。童顔だし、愛らしい顔立ちの女優だが、内に秘めたエネルギーはメガトン級。仲里依紗や菅田将暉が趣里を支える受けの演技を披露していて、ナイスサポート! 撮影や照明、音楽も素晴らしく、余韻が残る快作だ。

全606件中1~5件を表示しています。 Next »
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク