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今週のクローズアップ 見逃し厳禁! 2013年映画界のキーワード&トレンドはコレ!

 2013年も人気スターの主演作やアカデミー賞をにぎわせそうな秀作が勢ぞろい。注目作は……? どんなブームが来そうなのか……? ラインナップをチェックしてみよう!

トム、レオ、ブラピ、ジョニデ、ハリウッド・スター四天王が大活躍

 まずは、みんな大好きトム・クルーズの新作から。トムが、街から街へと渡り歩くさすらいのヒーローにふんするハードボイルド・アクション『アウトロー』は、探偵的な側面と超人的格闘力を兼ね備えたクールなキャラクターが魅力的。PCなどの情報機器はもちろん携帯すら持たず、交友関係も謎。とにかく「悪者はやっつける」というシンプルな流儀を貫く生きざまにシビれる。さらに、SFアクション『オブリビオン』では、エイリアンの襲来を受け、半壊した地球を監視するパトロール隊に。予告編では、ハイテクガンを手に見えざる敵に孤軍奮闘する姿、謎めいた美女との遭遇など意味深なシーンがさく裂し、これでもかと期待をあおる構成となっている。

 そして、今年最も「大化け」する可能性を感じさせるのがレオナルド・ディカプリオ。大作に出演し続けながらも伸び悩んでいる感のある彼が、鬼才クエンティン・タランティーノと初タッグとなる『ジャンゴ 繋がれざる者』で初の悪役に挑む。タランティーノは、オスカーを受賞した遅咲きの演技派クリストフ・ヴァルツをはじめ、ユマ・サーマンジョン・トラヴォルタら埋もれていた俳優&女優に名声をもたらしているだけに、そんな彼の演出力に望みを託したのかもしれない。また、作家・村上春樹の愛読書としても知られる「グレート・ギャツビー」を映画化した『華麗なるギャツビー』では巨万の富を築き上げた大富豪役に。プラダ、ミュウミュウ、ブルックス ブラザーズ、ティファニーといった高級ブランドが衣装や宝石を提供しているところからも、ゴージャス&洗練された世界観が期待できそうだ。そのほか、ブラッド・ピットはアメリカ版『アウトレイジ』とも言うべき犯罪映画『ジャッキー・コーガン』、謎のウイルスにより地球壊滅が迫る中、家族を守り抜こうとするスーパー・パパを演じるパニックスリラー『ワールド・ウォーZ(原題)/ World War Z』が公開。ジョニー・デップは、白塗り&鳥の飾りを着けたネイティブ・アメリカンにふんする痛快アクション『ローン・レンジャー』が待機中。

 


上から『アウトロー』2月1日公開/(C) 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.『ジャンゴ 繋がれざる者』3月1日公開『ジャッキー・コーガン』4月26日公開/(C) 2012 Cogans Film Holdings, LLC. All Rights Reserved.

白熱するおとぎ話ブーム、ジブリ&ピクサーの対決……超スゴ映像の嵐

 『アイアンマン3』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』『ウルヴァリン:SAMURAI』『マン・オブ・スティール』など、ハリウッドならではのお金を掛けた技術&ビジュアルがさく裂するSF大作が続々待機中。スーパーマンの誕生を描く『マン・オブ~』は、『ダークナイト』シリーズのクリストファー・ノーラン製作&『300 <スリーハンドレッド>』サック・スナイダー監督という強力タッグに期待がかかる。また、『X-メン』シリーズのスピンオフ企画の第2弾『ウルヴァリン:SAMURAI』は、なんと日本が舞台。ポスタービジュアルでは、降りしきる雨の中、鬼瓦の屋根にたたずむウルヴァリンの後ろに東京タワーやカラオケ、焼き肉店のネオンが見える。ウルヴァリン役を続投するヒュー・ジャックマンと、真田広之、スーパーモデルの福島リラTAOら日本人キャストとのアンサンブルも見ものだ。

 近年、『赤ずきん』『スノーホワイト』『白雪姫と鏡の女王』など、ハリウッドの空前のおとぎ話ブームはまだまだ続きそうだ。今年は、度々映画化されてきた児童文学「オズの魔法使い」に登場する大魔法使い、オズを主人公にしたファンタジー『オズ はじまりの戦い』、「ジャックと豆の木」を『X-メン』シリーズのブライアン・シンガー監督が3D映画化したアドベンチャー『ジャックと天空の巨人』、グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」の兄妹が大人に成長し、バウンティー・ハンターとなって魔女狩りをする『ヘンゼル&グレーテル(原題)』などが公開。いずれも、おとぎ話を大胆にアレンジした面白ストーリーに加え、奇術師、美しい魔女、巨人といった個性豊かなキャラクターがひしめく心躍る世界観が堪能できそうだ。

 夏には、恒例のスタジオジブリVSピクサーのアニメ対決が。宮崎駿高畑勲監督がメガホンを取る『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』、そしてピクサーの新作で『モンスターズ・インク』の主人公マイク&サリーの青春を描く『モンスターズ・ユニバーシティ』。どちらに軍配が上がるのか……? タイトルマッチの行方に乞うご期待!

 


上から『マン・オブ・スティール』夏公開『ジャックと天空の巨人』3月22日公開/(C) 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC『ウルヴァリン:SAMURAI』9月公開/(c)2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved

賞レースに絡みそうな名匠&名優たちの入魂作

 上半期で最も映画業界が活気づくのがアカデミー賞シーズン。毎年授賞式後には軒並み受賞作が公開され、アカデミー賞効果でどのぐらい興行収入をアップできるのか、注目される。今年、最有力といわれるのは最多12部門ノミネートの『リンカーン』スティーヴン・スピルバーグ監督が、史上最も偉大な大統領といわれるエイブラハム・リンカーンの軌跡をダニエル・デイ=ルイスら芸達者な豪華キャストを迎えて描いた伝記映画だ。そして、前哨戦では第82回アカデミー賞で作品賞&監督賞など6冠に輝いた『ハート・ロッカー』キャスリン・ビグロー監督による社会派ドラマ『ゼロ・ダーク・サーティ』が対抗馬と思われたが、次点は作品賞・監督賞をはじめとする11部門にノミネートされたアン・リー監督の『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』という結果に。全米の大手映画批評サイトRottenTomatoesでは『リンカーン』が91%(批評家)&87%(観客)、『ライフ・オブ・パイ~』が89%(批評家)&90%(観客)と高評価を獲得(※1/11時点)していることからも、この2作の一騎打ちとなりそうだ。

 俳優部門では、先に触れた『リンカーン』で成り切り演技を見せるダニエル・デイ=ルイスが有力とされているが、特筆すべきは『世界にひとつのプレイブック』ブラッドリー・クーパーレニー・ゼルウィガーゾーイ・サルダナらと浮き名を流し、米People誌で「世界一セクシーな男」に輝き、イケメンスターとして人気を得た彼が、本作では妻の浮気がきっかけで心のバランスを失い、ダンスを通して再生していく男を熱演。ナショナル・ボード・オブ・レビューの主演男優賞を獲得するほか、ゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディー部門の主演男優賞にもノミネートされ、“演技派”として認識されることとなった。女優では、昨年『ヘルプ ~心をつなぐストーリー~』で助演女優賞にノミネートされ、今年『ゼロ・ダーク・サーティ』で主演女優賞にノミネートされたジェスカ・チェスティン、そして9歳で史上最年少のノミネートとなった『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』クヮヴェンジャネ・ウォレスが注目を浴びそうだ。



上から『リンカーン』4月19日公開/(C) 2012 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION and DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』1月25日公開/ (C) 2012 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.『世界にひとつのプレイブック』2月22日公開/ (C) 2012 SLPTWC Films, LLC. All Rights Reserved.

はじけるジャニーズ、ソロ始動の前田敦子、魅惑のコラボが続々

 老若男女に愛されるヒットメーカー、三谷幸喜監督が安土桃山時代に開かれた織田氏の後継、領地再分配をめぐる歴史的なイベントを題材にした『清須会議』クリント・イーストウッドのオスカー受賞作を『悪人』李相日監督が渡辺謙主演でリメイクする『許されざる者』など、監督&キャストのネームバリューだけでもヒットが見込めそうな大作が続々控える2013年の邦画界。その中でも注目したいのが、ジャニーズの俳優をはじめとする国民的人気スターたちと、個性派監督とのコラボレーションだ。

 『映画 妖怪人間ベム』に続く亀梨和也の新作は、「時効警察」の三木聡監督とタッグを組み、「オレオレ詐欺」をしたことから「俺」が増殖し、亀梨が20以上の役柄を演じるという奇想天外ムービー『俺俺』。警官に高校生、全身タトゥーに巨乳まで! 七変化ならぬ二十変化を披露する意欲作だ。また、草なぎ剛はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のスタートも控える売れっ子・宮藤官九郎の監督第3作『中学生円山』で謎めいたシングルファーザー役に。ある事件を機に、草なぎ演じるシングルファーザーが殺し屋なのではないかという疑惑を持つようになった中学生の妄想がさく裂する物語だ。関ジャニ∞の安田章大は、『純喫茶磯辺』『さんかく』吉田恵輔監督によるラブコメ『ばしゃ馬さんとビッグマウス』で初の単独主演。シナリオ教室で出会った34歳の女性に恋する26歳の「超自信過剰のビッグマウス野郎」というだめんず役で女性ファンの母性本能をくすぐりそう。絶妙なゆるい笑いのセンスと、ストーリーテリングを誇る監督たちと、ジャニーズとのステキすぎるコラボは、目の肥えた映画ファンをも魅了するに違いない。

 昨年8月にAKBを卒業し、本格的なソロ始動が始まる前田敦子は、Jホラーの巨匠・中田秀夫監督の待望の新作ホラー『クロユリ団地』、『トウキョウソナタ』の黒沢清監督&トニー・レオン主演の日中合作映画『一九〇五』に出演。いずれも、アイドルから女優に転身する気概を感じさせるビッグプロジェクトだ。特に後者で前田が演じるのは、トニー・レオンと松田翔太演じるコンビに関わってくる「運命の女」で、前田いわく「女性のあらゆる魅力を持っている宮子」という役どころだそうで、昨年、湊かなえ原作のWOWOWドラマ「贖罪」で小泉今日子蒼井優小池栄子ら5人の女優を化けさせた黒沢監督の演出を受けるだけに、いっそう演技に磨きがかかりそうだ。

 まだ詳細の見えない作品も少なくないが、「コレ!」といった目玉作品が見つかった人は、公開に備えてニュースで動向をまめにチェックしてみよう。


上から『俺俺』5月25日公開/ (C)2012 J Storm Inc.『クロユリ団地』5月公開/ (C) 2013「クロユリ団地」製作委員会

文・構成:シネマトゥデイ編集部 石井百合子

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