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ジョン・ウーを魅了したマイトガイこと小林旭の魅力とは?

ジョン・ウーを魅了したマイトガイこと小林旭の魅力とは?
アクションも音楽も!さまざまな才人に影響を与えた、小林旭 - (C) 日活

 創立100周年を迎えた歴史ある映画会社、日活出身のスターといえば石原裕次郎や吉永小百合などが挙げられるが、なかでもアクションや任侠映画で活躍し、個性的な歌声を聞かせた、小林旭の魅力に改めて迫った。

 主演作『ギターを持った渡り鳥』シリーズでスターとして君臨し、根強い人気のある『仁義なき戦い』シリーズでは、主要な役どころを渋い魅力で演じてきた小林。日活アクション黄金期を石原らとともに築き、「ダイナマイトのような、爆発するほど強烈な男」という意味を込めて“マイトガイ”とニックネームを付けられた。

 そんな小林の鮮烈な魅力は海を越えて、あの香港映画界の巨匠にも影響を与えている。アクションに独特の美学をもつ、『男たちの挽歌』や『レッドクリフ』シリーズのジョン・ウーが小林のファンを公言していると知れば、若い人たちだって小林を見る目が変わるだろう。スタントを立てずに自らアクションをこなし、『銀座旋風児』や『黒い賭博師』では軽快な“魅せる”アクションを披露。女にモテモテな役柄や荒唐無稽なストーリーもあって、時を経た今でも面白く観ることができる。

 また、『東京の暴れん坊』では世話好きで気っ風のいい江戸っ子を好演。フライパン片手に乱闘を繰り広げ、コミカルな役を痛快に演じている。アクションはもちろん、幅広い役を柔軟にこなす類いまれなる才能がうかがえるが、才能といえば歌手としての小林がまた個性的だ。『海から来た流れ者』では主題歌「アキラのダンチョネ節」で高音を響かせるなど、映画の中でもたびたび特色ある歌声を聞かせてくれる。1980年代には、ミュージシャンの大滝詠一が小林のファンである縁で、大滝が作曲を手掛けた「熱き心に」が大ヒット。また、近年では東京スカパラダイスオーケストラとライブで共演したこともあり、その意外なエピソードには驚くばかりである。

 日活100周年事業の一環として特集上映やテレビ放映、ソフト化などが盛んに行われ、最近では小林の作品を目にできるチャンスも多い。そんなさまざまな才人に影響を与えた、一度観たらはまってしまう小林の魅力を体験してみては? (岩永めぐみ)

映画『海からきた流れ者』は10月8日よる7:15よりWOWOWシネマにて放送


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