北の王ジョン・スノウ~自ら地位を望んだことがない天性のリーダー

ゲーム・オブ・スローンズの魅力

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 最終シーズン放送開始の4月15日が少しずつ近づいて、2月には主要登場人物の最終シーズン登場時の画像も公開に。それを見てもますます放送開始が待ち遠しくなる本作、登場人物たちの魅力をもう一度、振り返ってみよう。(平沢薫)

※ご注意 なおこのコンテンツは「ゲーム・オブ・スローンズ」について、ネタバレが含まれる内容となります。ご注意ください。

ゲーム・オブ・スローンズの魅力 連載:第4回

いつも“はみ出し者”の仲間になる

ジョン・スノウ
ウィンターフェルの落とし子から北の王に! - (C) 2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R) and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.

 このシリーズは、強い信念を持ち、それを守ろうとする人物は早死にするのがお約束。なので、ジョン・スノウ(キット・ハリントン)が育ったスターク家の男性は、父も兄もあっけなく死去。ジョン自身も一度死んで、生き返っている。末弟も死に、唯一、弟ブラン(アイザック・ヘンプステッド・ライト)が生き残っているのは、彼が普通の人間ではない“三つ目の鴉”に変化したからだろう。

 そんなジョン・スノウが持ち続けているのはしかし、“信念”というよりは、“性格”のようなもの。それはつい“はみ出し者”と仲良くなってしまうこと。だから、スターク家では周囲に問題児扱いされるおてんば娘のアリア(メイジー・ウィリアムズ)と仲がいい。“冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)”に入ってもいじめられっ子のサム(ジョン・ブラッドリー)と仲良くなるし、人々が見下す“野人”たちとも仲間になる。この性格は、彼が嫡子ではない“落とし子”で、宴会の席ではスターク家とテーブルが違うという育ち方をしたこととも関係があるだろう。ジョンの魅力は、この性格にある。

 彼のこの性格は、シリーズを通してまったく変わらない。主要登場人物の中で、最も性格が変わらないのはこの人物かも。ただし、彼の属する集団と立場が、どんどん変わっていく。ウィンターフェルの落とし子から、冥夜の守人の雑士、冥夜の守人の総師、北の王に。そしてこれから“死者”と戦う“生者”の軍勢のリーダーになるだろう。どんどん集団は大きくなり、地位は高く、責任は重くなっていく。

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ジョン自身は地位を望んだことがない

ジョン・スノウ
自然に発揮するリーダーらしさが魅力! - (C) 2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R) and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.

 しかも、彼自身はその地位を望んだことがない、というのがポイント。いつも周囲の人々に推されて、そのポジションにつかされてしまうのだ。それがはっきりと分かるのは、王になろうとする前王の弟スタニス(スティーヴン・ディレイン)から「自分に協力すれは、スタークの嫡子として認め、故郷ウィンターフェルの領主にする」という申し出を受けたとき。ジョンは親友サムに「昔からスタークになる日を夢見ていた」と告白しつつ、この申し出を断る。その理由は「もう“冥夜の守人”になる誓いを立てた。誓いを破る者が、城主になれるか?」というもの。ウィンターフェルを奪回したときも、ジョン自身には王になるつもりはなかった。が、北の諸侯たちが彼を“北の王”と呼ぶようになったのだ。

 とはいえ、ジョンの行動を見ていると、彼の気持ちはさておき、彼がリーダーにふさわしい資質を持っていることはよくわかる。“冥夜の守人”に入ったときも、下層出身の同僚たちが剣の訓練を受けていないことを知ると、彼らに剣の指導をして、彼らと親しくなっていく。北の王となったときも、敵側についた領主たちの城を取り上げず、死んだ領主の後継者に改めて忠誠を誓わせて、結果的に味方を増やしていく。この彼自身が意識せずに自然に発揮するリーダーらしさも、ジョンの魅力だ。

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恋愛には奥手なうえにツイてない?

ジョン・スノウ
恋愛に誠実なのか?それとも……。 - (C) 2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R) and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.

 もう一つ、彼の魅力は、恋愛には奥手な上にツイていないことかもしれない。“冥夜の守人”になったときは童貞で、サムが驚くと、自分が落とし子なので落とし子を増やすかと思うとセックスできなかったと告白。その後、野人のイグリット(ローズ・レスリー)を愛して初体験するが、すぐに任務のために別れ、再会したときに彼女は死んでしまう。彼女の死後、紅の女祭司メリサンドル(カリス・ファン・ハウテン)に迫られるが、愛する人がいるからと断る。その後、デナーリス(エミリア・クラーク)といい雰囲気になっても、なかなか接近しない。シーズン7最終話でやっと愛を交わしたかと思ったら(当事者2人はまだ知らないが)叔母と甥の関係だったという驚愕の事実が判明。この恋愛も長続きしないような?

 それにつけても心配なのは、シーズン7の第7話でも発揮されたスターク家育ちらしい誠実さ、言い換えれば、融通の利かなさ。サーセイが忠誠を誓えば北部とは休戦すると言ったのに、デナーリスに忠誠を誓ったことを正直に告白。こういう誠実さを発揮するキャラは、あっけなく死んでしまうのがこのシリーズのお約束だ。そうでなくても“死者”の大軍勢との激闘が待っている。ジョン・スノウは果たして、最後まで生き残れるのか!?

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気になるサブキャラその1:かなりツイてないのに誠意を失わないオヤジ、ダヴォス・シーワース

ダヴォス・シーワース
誠実だが断固者な面も、ダヴォス・シーワース(右・リーアム・カニンガム) - (C) 2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R) and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.

 かなりツイてない。しかし、絶対に愚痴は言わない。誠実だが、領主の命令でも違うと思ったら従わない。それがダヴォス(リーアム・カニンガム)だ。

 元は貧民街で育った密輸業者。籠城中のスタニスに食料を運びこんだ功績により騎士になったが、その際も、過去の犯罪への罰として右手の指先4本を切り落とされる。騎士の地位も本人の望みではなく、息子のために受け入れたのに、その息子はスタニスの戦闘により死んでしまう。ツイてない。

 もっと悲しいのは、スタニスの10歳くらいの娘シリーン(ケリー・イングラム)との関係。シリーンは顔に灰鱗病の跡があるが素直で明るく、ダヴォスに文字を教え、ダヴォスも彼女をかわいがり手製の木彫りの鹿を贈っていた。なのに、ダヴォスの不在時に、スタニスは戦のため、娘シリーンを “光の王”のいけにえにしてしまう。ダヴォスが、いけにえの痕跡から焦げた木彫りの鹿を見つけたときの、驚きと悲しみは……。

そんなダヴォスもスタニスの死後は、ジョン・スノウと共に行動中。今度は彼にラッキーなことが起きてほしいが、さて。

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気になるサブキャラその2:陽気で豪快、悩み知らずの赤毛の野人、トアマンド

トアマンド
巨人殺しの異名を持つ野人だが、一方で陽気な面もあるトアマンド(クリストファー・ヒヴュ) - (C) 2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R) and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.

 赤毛が印象的な陽気な野人、トアマンド(クリストファー・ヒヴュ)は、何かと深刻になりやすい本作の登場人物たちの中では珍しく、悩みがないという貴重な存在だ

 実は戦闘能力は高く統率力もあり、マンス・レイダー(キアラン・ハインズ)が野人たちを率いていたときは、彼の右腕的存在。彼の死後は野人たちのリーダーとなり、死者たちとの戦いのためにジョン・スノウに協力する。

 そんな彼のもう一つのチャームポイントは、女剣士ブライエニー(グウェンドリン・クリスティー)に一目惚れしていること。それを一緒に旅するハウンド(ロリー・マッキャン)にも宣言し、「あの目つきは俺に惚れてる」「彼女と子供を作りたい。デカイ子が生まれるぞ」と言って、ハウンドに「お前、よく今まで生きてたな」とあきれられていた。最終話で生死不明になっているトアマンドだが、彼のこと、きっと生き残っているだろう。最終シーズンでは、彼の恋の行方も描かれるかも?

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