作品情報 | その他の作品のレビュー

蟻が空を飛ぶ日 (2010)

普段は東大生として過ごし、一方で組織の暗殺者として黙々と仕事をこなす健二(黒田耕平)。新たなターゲットとなる男の身辺調査をしていた健二は、彼の愛人・真紀(折原怜)の部屋で思わぬ場面に遭遇する。何と真紀が男を殺していたのだ。そのまま健二にも襲い掛かるが、組織の仲間たちが駆け付けて彼女を施設へと連れていく。そこで暗殺者としての適性を見抜かれた真紀は、健二とコンビを組むことになり……。


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  • WestStar 様
    ★★★★
    2013年3月21日
    平凡な生活を送る裏で、生きるか死ぬか…というより、殺すか殺されるかの瀬戸際に居る主人公達。「無駄な殺しはしたくない」という彼らの言葉は、「必要ならば女子供でも殺す」と同義でもある。 それが彼らの仕事であり、躊躇や情を見せれば、自分が消される。 その『仕事』に就くには、ある条件を満たし、『会社』に認められることが必要なのだが、ヒロイン=真紀は(良くも悪くも)課題をクリア。主人公=健二と組むことになる。 ある人物の抹殺を指示された二人は、対象的な動きを見せる。目的のためにどんな手段も厭わない真紀と、動揺し、冷静さを欠く健二。さらに、標的となった人物からの、意外な『反撃』―― 誰を殺して、誰を生かすか。取捨選択の基準は、必ずしも恋愛や打算ではなく、また、肉体の距離と心の距離は、イコールではない。ギリギリの極限で、あの人はこの人を求め、この人はその人を選ぶ。 奇妙で微妙な彼らの関係は、絶妙なラストに繋がる。まるくおさまるはずもないが、後味は悪くない。『会社』の非情さが、あらためて、かつ、さりげなく見えるのもイイ。 想像の余地を残すため、この物語の続きは、あえて見たくない。が、『会社』がどうやって死の匂いをかぎつけるのか、別の話で内幕を描いてほしい気もした。
  • 蟻が空を飛ぶ日
    単館系
    2013年3月18日
    蟻が空を飛ぶ日 新宿ケイズシネマ 3/9公開 Twitter経由でピンク映画の監督である池島ゆたか監督が絶賛したそう。 興味が湧いて鑑賞。 普段は東大生として過ごし、一方で組織の暗殺者として黙々と仕事を... ...[外部サイトの続きを読む]
  • umesyuumauma 様
    ★★★★
    2013年3月1日
    試写で拝見しました。 インディーズにしてこの完成度。邦画としては異質なストーリー。 とはいえ切ない系という驚き。見ごたえあります。 野火明監督の世界観を堪能して欲しいと思います。
  • 「蟻が空を飛ぶ日」 17年ぶりの野火明作品(?≧?≦)
    ジョニー・タピア Cinemas ~たぴあの映画レビューと子育て
    2013年2月23日
    監督が当サイトに(゜д゜)[E:sign02] 『ダイヤモンドの月』『小鳥たちの ...[外部サイトの続きを読む]
  • 岩崎 友彦 様
    ★★★★★
    2013年1月20日
    野火監督の映画を見るといつも「こんな世界があったのを知らなかった、自分は甘ちゃんだった」という思いと、「どうかこれが現実でありませんように」という思いに苛まれる。この作品でもそうした妙にイタイ感覚は健在、いや、ますます洗練されている。徹底した突き放した視点と、取り返しのつかない時点で訪れるセンチメンタリズム。是非映画館で見てほしい。(評価をつけ忘れてたので再投稿します、すいません)
  • 岩崎 友彦 様
    2013年1月12日
    野火監督の映画を見るといつも「こんな世界があったのを知らなかった、自分は甘ちゃんだった」という思いと、「どうかこれが現実でありませんように」という思いに苛まれる。この作品でもそうした妙にイタイ感覚は健在、いや、ますます洗練されている。徹底した突き放した視点と、取り返しのつかない時点で訪れるセンチメンタリズム。是非映画館で見てほしい。
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