『LOVERS』アンディ・ラウ 独占インタビュー
取材・文:FLiXムービーサイト
大ヒット公開中の『LOVERS』で金城武と同じ唐の官吏を演じるアンディ・ラウ。しかし、そのキャラクターは感情を素直に表現することができない謎が多い役だ。その難しい役をアジアのトップスター、アンディ・ラウは見事に演じきってみせた。プロモーションで来日中のアンディに話しを聞くことができた。
Q:カンヌで『LOVERS』が上映された時はどんな気持ちでした?
僕自身、この作品をカンヌで初めて観たんです。どんな作品なのか興味津々で、普通の観客と同じ気持ちでした。そして、一般の人と同じに感激しましたよ。
Q:カンヌでは審査委員長のクエンティン・タランティーノ監督とお話をしたそうですが、どんなことを? 監督はアンディさんの映画もよく観ているそうですが……。
ごく普通の世間話ですよ。監督は香港映画や中国映画がとても好きなんです。そして、よく観ている。だから、僕の出ている映画に限らず香港、中国の映画の話をしたんです。あと、「いつか一緒に仕事をしたいね」とも話しました。
Q:それは楽しみですね。
でも、具体的にいつと言うわけではないんです。“いつか”(笑)です。
Q:共演の金城さんとは恋敵の仲ですよね。カメラが回っていない時はどのようなコミュニケーションをとっていました? 恋敵だから仲が悪かったのではないですよね?
まさか(笑)。仲はよかったですよ。とても。普通にいろいろな話をしていました。
Q:そういった時はどこの国の言葉で会話するのですか?
北京語です。金城さんに限らずスタッフやそのほかの人との会話も北京語で会話していました。
Q:ワダエミさんの衣裳がとっても美しかったのですが着ごこちはいかがでしたか?
といっても僕は1着しか着ていないから……。
Q:どうして1着だったんでしょうね。
知らないですよ(笑)! 監督に聞いてください。
Q:撮影中に特に気にかけていたことは何ですか?
“けが”が心配でした。とにかくアクション・シーンが多いので相手に怪我をさせるのではないかと不安でしたし、自分自身も“けが”をしないようにとても気を配りましね。
Q:最後にもし、映画のラストシーンのような立場に自分が置かれたとしたら、どのような行動をとりますか?
誰にも気がつかれないなら、僕が演じた役と同じ行動をとりますね。そして逃げます(笑)。
インタビュー中、終始ニコニコとほほ笑みを浮かべながら受け答えしてくれたアンディ。短いインタビュー時間の中でもすっかりアンディの魅力を堪能することができた。今回の役は金城の引き立て役のようだったが、それもまたアンディのように経験豊富な役者だからこそなせる技。次はどのような役を演じてくれるのか楽しみだ。
『LOVERS』は8月28日より丸ノ内ルーブルほか全国にて公開中。