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映画『昆虫物語みつばちハッチ ~勇気のメロディ~』アヤカ・ウィルソン単独インタビュー

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映画『昆虫物語みつばちハッチ ~勇気のメロディ~』アヤカ・ウィルソン単独インタビュー

ハッチや生き物のためにできる何かを始められればいいな

取材・文:渡邉ひかる 写真:高野広美

1970年に放送が始まった名作テレビアニメ「昆虫物語みなしごハッチ」が、40年の時を経て復活! 映画『昆虫物語みつばちハッチ ~勇気のメロディ~』では、人間に自然を破壊されて危機にひんした昆虫たちが暮らすセピアタウンを舞台に、生き別れた母を捜すみつばちのハッチと昆虫と会話ができる少女アミィの交流を描く。本作に声優として参加したのは、2度目の声優挑戦となるアヤカ・ウィルソン。少女アミィの声を担当した彼女に、収録時のエピソードから普段のエコ活動までさまざまな話を聞いた。

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ワクワクさせられるお話になっています!

アヤカ・ウィルソン

Q:「昆虫物語みなしごハッチ」のお話はご存じでしたか?

おばあちゃんに話を聞いたことがあるくらいでした。虫の世界のお話だとは知っていたんですけど、台本を読んで、どんなお話なのかを知っていく感じでした。今回の台本を読んで最初に思ったのは「あっ、人間が出てくるんだ」ということ。「ハッチ」シリーズの中に人間が出てくるのは初めてだそうで、面白いなと思いました。あと、おばあちゃんから聞いていた「昆虫物語みなしごハッチ」は、悲しいお話だったんですけど、今回は台本を読んでいるだけでワクワクさせられるお話になっています。明るい感じが好きですね。

Q:声を担当された人間の少女アミィをどんな女の子だと思いましたか?

アミィはすごくおとなしい女の子で、最初は勇気を出せないんです。ハーモニカが上手なのが一番の特徴なんですが、独りぼっちで、人とあまり話すことがない。しかも、虫が嫌いなんですよね。でも、ハッチと出会い、徐々に変わっていくんです。

Q:アミィとアヤカさん自身に似ている面はありますか?

わたしは虫も好きだし、あんなに暗くはないです(笑)。自分とは全然違う女の子を演じる感覚でしたね。

日常ではあまりしないことをやれる面白さがありました!

アヤカ・ウィルソン

Q:アミィの声を演じるにあたって、どんなことに気をつけましたか?

今回、特に叫ぶシーンが多かったので、のどを大切にすることを心掛けました。

Q:アフレコをする上で難しかったことはありますか?

虫との世界なので、アミィには聞こえるけど虫たちには聞こえなかったり、虫たちには聞こえるけどアミィには聞こえなかったりするせりふがあるんです。それがわかるように、いろいろな印が台本のせりふに付けられていたので、しっかり理解するようにしました。あと、「何でなの?」と問い掛ける場面だったり、悲しい言い方をしなくちゃいけない場面だったり、映像で見るだけだと深くはわからない声の表情を出すのが難しくて。そこは監督からも気をつけるように言われました。

Q:アヤカさんはアフレコ時、身振り手振りをしながら声を入れるタイプですか? それともあまり動かずに演じますか?

身振り手振りは絶対に入れちゃいますね。ハッチ役の齋藤彩夏さんはプロの声優さんなので、あまり動かずにうまく表現されるんですけど、わたしには無理でした。「プロの方って、すごいなあ」と思いました。アミィが坂を駆け下りて勢いが止まらなくなるシーンがあるんですが、実際に走っているような感覚で声を入れていました。もちろん走ったりはできないですけど、顔をくしゃってしてみたり、「うわあああ!」と声を出してみたりして。周りから見たら面白い姿だったと思います(笑)。

Q:声優経験も積まれているアヤカさんですが、声の演技の難しさ、面白さはどんなところにあると思いますか?

難しさは声でしか表現できないところなんですが、逆に、声でしか表現できないからこそ、普段だったら音で表現しないようなことを声で言い表したりもするんですよね。例えば、立ち上がるときの「よいしょ」だったり、ジャンプするときの「よっ」だったり、日常ではあまりしないことをやれる面白さもあると思います。

だんご虫の声を聞いてみたい!

アヤカ・ウィルソン

Q:アヤカさん自身はこの物語のどんなところが好きですか?

虫が嫌いな上に勇気もなかったアミィが、ハッチのママを助けるために頑張る展開が好きです。虫のために頑張るっていう、そこにジーンときましたね。今までは隠れていて見えなかった本当のアミィの姿がきれいだなと思いました。わたし自身、最初は声を入れるだけで精いっぱいだったんですが、アミィの変化に共感できたからこそ、勇気を出していくアミィを素直に表現できたと思います。もちろん、声優としてまだまだの部分も多いんですけど。

Q:ハッチとアミィの友情をどう感じましたか?

虫が嫌いだと言っているアミィに、ハッチはいきなり話し掛けてくるんですよ(笑)。アミィからすれば最初はすごく嫌だったと思うんですけど、ハッチはアミィの良いところを理解してくれる存在なんです。アミィのハーモニカの音にハッチが惹(ひ)かれたというのがまさにそうですよね。何て言うか、アミィにとって、ハッチとの出会いは運命的なものだったんじゃないかなと思います。

Q:もしアミィのように昆虫と話すことができるとしたら、どの虫の声を聞きたいですか?

だんご虫です。触られるとコロコロして転がるじゃないですか。目が回らないのかなあ? って(笑)。あとはアリも気になります。あんなに小さな体なのにいつもせかせかしていて、すごく大きいものを持ったりもするから、重くないのかなあ? って。そんなちょっとした疑問を聞いてみたいです。

家族の支えは大きいです

アヤカ・ウィルソン

Q:登場キャラクターたちの中で、個人的にお気に入りの子はいますか?

やっぱりハッチが好きです。小さい体なのに、優しくてたくましいので。カマキチなんて、すごく大きいじゃないですか。どう考えてもカマキチが有利なのに、それでも立ち向かうハッチがすごいなあって。あとはクネクネも好きです。歩き方や動きがかわいいんですよね。ライト兄弟にもクスッと笑っちゃいます。どちらかが何かを言うと、もう片方が同じことを繰り返したりするのが面白いです。

Q:ハッチは「信じれば、また会える」という言葉に勇気づけられていますが、アヤカさんには「これがあれば勇気や力がわいてくる!」というものはありますか?

やっぱり家族じゃないかなと思います。生まれたときから一番近くにいて、今も見守ってくれていますから。支えは大きいです。

Q:この作品に参加されたことで、世界中のみつばちが減少している現状に対して何か意見を持たれましたか?

すごく悲しいことだと思います。みつばちだけじゃなく、どんな種類の生き物でも減少してしまうのは悲しいことです。わたしはまだ幼いし、科学者でもないのでできることは少ないですが、ハッチや生き物のためにできる何かを始められればいいなと思っています。たくさんのお金を払うことなどはできないんですが、ゴミの分別やリサイクル活動など、ちりも積もれば山となると言いますし、みんなが少しずつ何かをすれば危機を救えるんじゃないかなって。この映画に携わって、改めてそう思うようになりました。

Q:普段から心掛けているエコ活動はありますか?

エコバッグを使っています。お買い物に行くお母さんたちが使うものというイメージもあると思いますが、今って、かわいいデザインのものもいっぱいありますよね。だから、年齢に関係なく、何か買ったものをさっと入れるのに使うといいんじゃないかなと思います。おしゃれも楽しめるし、地球にも優しいし、一石二鳥です!


アヤカ・ウィルソン

大きな瞳をくりくりさせ、一つ一つ言葉を選びながら語る姿はとってもキュート! 身振り手振りを交えながら、アミィを演じる姿をこっそりのぞき見てみたい気持ちにさせられた。明るく力強い作品に生まれ変わりながら、現代が抱える環境問題にも真摯(しんし)に向き合った新生「ハッチ」。本作には、ハッチとアミィの友情を、文字通り体現したアヤカ・ウィルソンの自然に対する思いが詰まっている。

映画『昆虫物語みつばちハッチ ~勇気のメロディ~』は7月31日より全国公開

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