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『エクリプス/トワイライト・サーガ』上戸彩 単独インタビュー

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『エクリプス/トワイライト・サーガ』上戸彩 単独インタビュー

禁断の恋には、二人にしかわからない魅力がある

取材・文:斉藤由紀子 写真:高野広美

ヴァンパイアと女子高生との禁断の愛を描き、累計1億部を突破した世界的ベストセラー小説を映画化した『トワイライト』シリーズの第3弾『エクリプス/トワイライト・サーガ』がついに日本公開となる。今回は、新たな強敵に狙われるベラを守るため、ヴァンパイアのエドワードと恋敵のオオカミ族のジェイコブが共に立ち上がる! 本作の日本語吹き替え版でヒロインのベラに挑戦した上戸彩が、作品の魅力や自身の恋愛観など素直な思いを明かした。

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成宮寛貴の「結婚しよう」というセリフにドキッ!

上戸彩

Q:上戸さんの落ち着いた声の演技が印象的でした。これまで何度か吹き替えを担当されていましたが、今回は特に意識されたのですか?

ベラ自身が大人っぽいこともありますけど、アメリカと日本の女子高生って、精神年齢が違うと思うんですよ。それこそ、わたしくらいの年齢のトーンでも全然おかしくないと思って……。だから、大人っぽい声を意識したというよりも、あえて子どもっぽい声を出さないようにしていました。ただ、ベラはお父さんの前では子どもの表情を見せるんです。だから、お父さんとの会話をアフレコするときは、声のトーンを少し上げてみたり、甘えた感じを出してみたりして、何回か録り直させてもらいました。

Q:共演した成宮寛貴さんも、エドワードの声がお似合いでしたね。

エドワードの雰囲気が成宮さんの甘い声にハマッていて、すごく良かったです。でも、成宮さんのことは昔からよく知っているので、冒頭のシーンで彼の「結婚しよう」というセリフを聞いたときは、何だか恥ずかしかったですね。「うわっ、結婚しようだって!」みたいな(笑)。

Q:ちなみに成宮さんご自身は、エドワードとジェイコブ、どちらのタイプに近いんですか?

両方の要素がありますけど、どちらかというとジェイコブかなあ。いろんな楽しみ方を知っていて、ちゃんと自分をセーブすることもできるし、レディーファーストで弟思いだし。ジェイコブってすごく優しい人なんですよね。もしかしたら、彼はエドワードよりも我慢強いかもしれない。そんなところも成宮さんに近いですね。

草食系のエドワードより、肉食系のジェイコブの方がステキ!

上戸彩

Q:二人の男性から愛されるベラにあこがれる女性も多いと思います。ベラの悩みに共感されることもあったのでは?

わたしはベラというよりも、エドワードとジェイコブに共感しました。エドワードの場合は、孤独の中で知り合ったベラと今すぐ一緒になりたいのに、彼女の人生を尊重して、自分と同じヴァンパイアにはできないというジレンマを抱えている。そしてジェイコブの場合は、仲間がたくさんいて楽しいことも知っているけれど、ベラの気持ちは自分よりもエドワードに向いてしまっている。そんな彼らの寂しさや切なさに心が奪われました。

Q:人によって好みが分かれるイケメンの二人ですが、上戸さんはジェイコブ派とか?

肉食系のジェイコブは、「誰にも負けない」という気持ちをベラにぶつけるところがステキだと思います。草食系のエドワードは、自分を抑えてしまうじゃないですか。例えば、体の冷たいヴァンパイアのエドワードが凍えそうなベラを温めてあげられなくて、体温の高いジェイコブに任せるシーンがありますけど、もしもそんなシチュエーションになったら、普通はライバルに任せるのではなく、火をたくとか暖房を借りてくるとか、意地でも自分で行動すると思うんです。でもエドワードは、目の前でジェイコブがベラを抱きしめるのを黙って耐えてしまう。そんなところを見ると応援したくなっちゃうんですけど(笑)。そういう意味では、エドワード派かもしれませんね。

Q:では、上戸さんがベラの立場だったら、迷わずにどちらかの男性を選ぶと思います?

どうかなあ……。両方ともすごく魅力的だから、やっぱり迷ってしまうかもしれませんね。選ぶとしたら、実際に会ったときの、相手の目の奥にあるもので決めると思います。

Q:なるほど、人を好きになるときは自分の直感を信じるタイプなんですか?

慎重派なので、直感でピンときたとしても、そこから何度も確かめてしまいます。だってどんなにいい人だと思っても、もしかしたら裏の顔があるかもしれないじゃないですか(笑)。その顔をどこかで見てしまったらショックだから、そうならないようにじっくりと確かめますね。

もしもヴァンパイアと恋に落ちたら……?

上戸彩

Q:『トワイライト』シリーズは、人間とヴァンパイアとの「禁断の恋」がテーマですが、この「禁断の恋」という響きに魅力を感じますか?

隠したり苦しんだりする禁断の恋だからこそ、二人にしかわからない魅力があるのでしょうけど、わたしは胸を張って幸せだと言えることこそが、本当の幸せだと思うんです。でも、いろんな障害を乗り越えたときの愛が、一番ステキなのかもしれませんね。それは恋愛だけでなく、何でもそうなのかも。食べたいと思い続けてやっと食べたときの方が、簡単に食べられたときよりもおいしく感じると思うし(笑)。

Q:お話していて思ったんですけど、上戸さんはさっぱりとした男前気質なんですね。

兄が二人いるからかもしれないですね。下の兄がすごく繊細で、いろんな人の気持ちを考えてしまって動けなくなるエドワードタイプなんです。いつも「そんなに悩まなくてもいいじゃん!」って、つっこんでいます(笑)。実は、わたしもエドワードのタイプに近いんですけど、本当に理解してほしい人に対しては、はっきりと自分の意思を伝えますね。

Q:上戸さんがヴァンパイアと恋に落ちたとしたら、ベラのように家族に隠したりはしないんでしょうね(笑)。

隠さないですね(笑)。まずは、家族に「わたしは彼が好きだけど、一緒になるには人間をやめなければいけないの。どう思う?」と話して、彼には「家族に相談したんだけど……」と報告して、はっきりとした答えが見つかるまでとことん話し合います。そうやって言葉で伝えないと、後悔してしまいそうなので。

このシリーズは、絶対に次が観たくなる!

上戸彩

Q:世界中に熱狂的なファンを持つ『トワイライト』シリーズですが、その理由はどこにあると思いますか?

登場するキャラクターの個性がはっきりしていて、観る人によって共感できるキャラクターが違うところだと思います。きっと、自分の持っている愛や夢を、誰かに重ねて映画を観ることができるんじゃないでしょうか。それこそ「ベラのようになりたい!」と思う人もいれば、「優柔不断なベラが許せない!」と思う人もいるでしょうし(笑)。

Q:確かに、男性二人の間で揺れるベラに、いら立ちを覚える人もいるかもしれませんね(笑)。

いると思いますよー。ベラって、恋人の前で他の人に好意を示すような行動を取るじゃないですか(笑)。ツッコミたくなるような行動もあったりするけど、それでもあこがれてしまう要素がたくさんあるし、シリーズごとに続きがすごく気になる。キャラクターもそれぞれ魅力的ですしね。とくに今回の第3弾を観たら、絶対に次も観たくなると思います!

Q:最後にうかがいます。「自分の人生を選んで生きる」というベラのセリフがありますが、上戸さんは、しっかりと自分の人生を選んで生きていると思いますか?

このお仕事はたくさんの人に注目される分、いろんなものを背負わなければならない職業だと思うんです。だから好き勝手なことはできないし、本当に自分自身で人生を選べるようになるのには、もっと時間がかかりそうな気がします。でも自分を信じていれば、いつかちゃんと選べるようになると思っています。


上戸彩

12歳のころから第一線で活躍しているせいか、少女のイメージで見てしまいがちだが、大人の女性としての魅力が日に日に増している上戸。本作の日本語吹き替え版を観て、しっとりとしたつやのある声の響きに驚く人もいるだろう。本番で戸惑わないように、自宅でしっかり練習してからアフレコに挑んだという彼女の声の演技と共に、禁断の恋が織り成す刺激的なドラマとスペクタクル感あふれるシリーズ第3弾を楽しんでほしい。

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映画『エクリプス/トワイライト・サーガ』は11月6日より丸の内ルーブルほか全国公開

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