『覆面系ノイズ』中条あやみ 単独インタビュー

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『覆面系ノイズ』中条あやみ 単独インタビュー

モデルは美しさが命、女優はぐちゃぐちゃでいい

取材・文:早川あゆみ 写真:尾藤能暢

驚異的な9頭身のスタイルと美貌で、モデルや女優として人気急上昇中の中条あやみが、幼馴染をいちずに思い続けるヒロインにふんし、その美しく伸びやかな歌声を披露した映画『覆面系ノイズ』。同名の人気少女マンガを『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』などの三木康一郎監督が映画化し、中条ふんするニノに思いを寄せるユズを志尊淳、ニノが思い続ける幼馴染モモを小関裕太が演じている。切なくいちずな恋物語に挑んだ中条が、女優業への心境を語った。

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天然キャラの演じ方

中条あやみ

Q:ニノをどういう女の子として演じましたか?

いろいろな人に「ニノ、ひどい」と言われましたが、ニノは天然でいちずなだけなんです。モモを思いすぎて、ユズの自分への思いが目に入ってこないだけで。だから、ニノを見ていて嫌いになれないところがあるんじゃないかなと思いました。自分で言うのもなんなんですけど(笑)。

天然というのはある意味ニノの長所ですが、私は天然じゃないので、人とあんなに距離が近いのは恥ずかしいと感じてしまいます。たぶんニノは、幼いころに心を開いたモモとの距離の取り方のまま、止まってしまっていたんじゃないかと思うんです。

それ以来、誰にも心を開けなかったから、人との距離感がわからなくて、無意識に人の輪をかき回してしまったり、顔が近すぎたりするのかなと。そんな感じを、自然に表現できたらいいなと思いながら演じていました。

Q:そのお芝居のバランスは、なかなか難しそうですね。

そうですね。原作マンガのニノちゃんともちょっと違いますし、同性に嫌われたらニノちゃんがかわいそうだという思いもありました。監督がカメラのアングルや見せ方をすごく考えてくださって、指導していただいたんですけど、自分でもニノちゃんに寄っていこうって思いました。

ニノちゃんの純粋な気持ちに近づけば近づくほど、天然っぽいところが自然に感じられ、嫌味にならないだろうと思いました。だから、演じるというより、自分がニノになろうという思いが強かったです。

こういうお芝居のやり方は初めてでした。いつもは、自分と役を分けていたり、「スタート!」って言われた瞬間に役になったりしていたんです。でもニノちゃんの場合、自分が寄らないと役のイメージが崩れてしまうと思いました。演じていても自分が恥ずかしくなりますし(笑)、それは観ている方にも伝わってしまうと思ったので。

女優として一番難しかった作品

中条あやみ

Q:そういう新しいチャレンジをしたわけですが、お芝居することは面白かったですか?

今までで一番難しかったです。主演だからがんばらなきゃという思いが強すぎて、その気持ちが空回りしたところもありました(笑)。試行錯誤の時間が長かったので、楽しいと感じた期間はほんとに短かったです。監督に、「今ので合っていました?」と聞いても「あなたが良ければいいんじゃない?」とおっしゃることが多くて、正解がわからなくて。後から聞いたのですが、不安な思いのまま生きるのがニノらしいということで、わざとそうおっしゃっていたそうです。「もうちょっと優しくしてくださいよ~」と思いました(笑)。そして何より、歌うのがとても大変でした。

Q:ニノは「人を魅了する歌声」の持ち主ですからね。

ボイストレーニングをがんばりました。もともと歌は好きだったんですが、人前で歌うのは苦手だったんです。でも、歌うことが女優の仕事に生かされるんだと、今回気づきました。このごろよく「もっと歌いたくなったでしょ」とか「歌手やらないの?」と聞かれるんですが、今はモデルと女優でいっぱいいっぱいで、歌手活動をするという覚悟はないです(笑)。私、不器用なので。

Q:不器用にはとても見えませんが、もしそうならそれは芸能活動にはマイナス要素になりませんか?

その分はほかで補っています。愚痴を言わないとか、体力はあるほうなので体を張るとか(笑)。そっちで勝負しているつもりです。

モデルから女優へ

中条あやみ

Q:モデルと女優のお仕事は違いますか?

カメラにはこう映っているだろうなという想像力は、モデルのときにすごく鍛えられましたけど、女優はモデルでは絶対しない表情や表現があります。モデルの仕事では一瞬一瞬が命で、すべてのカットがかわいく、美しく見えたらいいと思いますが、女優の場合は、たとえば感情を爆発させるシーンは別に不細工だろうが顔がぐちゃぐちゃだろうが、何でもいい。そういうシーンでは、カメラも意識せず、自分がやりたいように演じさせてもらいました。

Q:女優として心掛けていることはありますか?

以前、ある監督さんから言われてずっと心の奥に残っている言葉があります。まだ演技を始めたばかりのころ、オーディションに行ったときに初対面の監督さんから「あなたは今日、モデルとしてではなくて女優として来たんだから、ちゃんとやってもらっていいですか」と言われたんです。私が未熟だったのだと今はわかりますが、そのときは終わったあとに泣いちゃったくらい悔しかったです。それ以来、モデルとして仕事をしているということに甘えず、ちゃんとプロの女優として仕事をするようにしています。

求められる範囲でチャレンジを

中条あやみ

Q:この映画を経験したことで、得たものや学んだことはありますか?

一番大きいのは、歌うことが好きになったこと。自分から友だちをカラオケに誘えるようになりました(笑)。昔は、歌と踊りだけは絶対やりたくないと思っていたので、それはすごく大きい成果でした。『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』でダンスを、本作で歌を乗り越えたので、今のところ「こわいな」と思うことはないです。

Q:では、これからも女優としてたくさんお仕事ができますね。

求めていただければやりたいなという感じです。必要じゃないのに無理やり「私、やります!」というのは、ちょっと厚かましいなって思うんです。私は本格的にお芝居の勉強をしていたわけではないですから。

だけどやっぱり、モデルの仕事とは違って、共演者やスタッフの方々など、その作品でしか会えない素敵な仲間にも会えますし、普通の生活では経験できないこともできるのでやりがいがあります。たとえば、高校の友だちが軽音部で、私も入りたかったんですけど、すでに仕事を始めていたので入部できなくて。

でも、この映画で「軽音部には入れた!」みたいな(笑)。これまでやり残してきたことが、役柄を通して体験できるんだと思いました。そういうところは楽しいと思うので、女優として求められる範囲で、チャレンジしたいと思います。常に成長していきたいです!


中条あやみ

ロボットすら魅了する究極の美少女を演じた『ライチ☆光クラブ』、ごく普通の高校生を演じた『セトウツミ』、そしてスポ根決定版ともいえる『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』と、多彩な役柄にチャレンジし、そのどれもで確かな爪痕を残している中条あやみ。抜群のスタイルと美貌の奥底には、まだまだ秘められたパワーを感じる。「求めていただける範囲」と芝居に固執しないあたりも新しい感性なのかもしれないが、この先さらに違った表情を見ていきたいと感じさせる期待の女優だ。

(C) 2017 映画「覆面系ノイズ」製作委員会

映画『覆面系ノイズ』は11月25日より全国公開

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