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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』サイモン・ペッグ 単独インタビュー

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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』サイモン・ペッグ 単独インタビュー

僕は本当にトムが好き!

取材・文:編集部・市川遥 写真:日吉永遠

イーサン・ハント率いるスパイチームの活躍を描いた人気アクションシリーズ第6弾。2006年公開の第3弾『M:i:III』に初登場して以来どんどん存在感を増し、今やチームに欠かせない存在となったベンジー役のサイモン・ペッグが来日し、トム・クルーズとの友情からおしゃれなファッションの秘密まで語った。

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トムには普通を与えたい

サイモン・ペッグ

Q:ベンジーを演じてもう12年になりますね。

4作もやったなんて信じられない。第3弾に出た時、次も出られるなんて知らなかったから。でも、もう12年もたった。本当に時がたつのは早いよ(笑)。ベンジーは新しいスキルを学んで、有能な熟練のエージェントになっている。ハートの部分では今でも同じ人物だけど、人間として成長しているよね。そして今は想像もしなかった場所にいる。

Q:あなたがシリーズに参加してから、イーサンにとって、そしてシリーズにとって“チーム”というものがより重要になったと思います。それはあなたの貢献だと思うのですが……?

(笑)。「ミッション:インポッシブル」は、1960年代のテレビドラマの頃から常にチームについての物語だった。もちろんトムがこの物語の中心なのだけど、シリーズが進むにつれ、彼にとってチームはより重要になってきた。そして本作は間違いなく、チームがどれだけ重要かを証明している。チームなしじゃ、イーサンは失敗してしまうだろうからね。チームを救うという彼の決定こそが、後に彼を救うことになる。自分の友達を死なせることができないのが弱点だと言われるけど、そうじゃない。それはいいことなんだ(笑)。

Q:ベンジーもボートでイーサンを助けるシーンがあります。あの時のベンジーの表情、最高です。

フフ(笑)。僕もあの瞬間が好きだ。イーサンが天から降って来たのに驚いているように見えないから。ただ「ハロー!」みたいな(笑)。ベンジーの成長が出たシーンだね。ああしたことにもう慣れているんだ。

Q:トムはあなたと一緒にいると、とても幸せそうです。

ハハハ(笑)! トムは並外れた人生を送っていて、時には普通のことがうれしいんだと思う。率直で、普通のことが。僕はそれを彼に与えてあげられたらと思っている。それに彼は映画を作っている時が一番幸せなんだ。そうした特別な経験を彼と共有できるのは、楽しいよ。僕は本当に、本当に、トムが好きだし、とても興味深い人間だと思う。ほとんどの人は彼のことを読んだ記事でしか知らなくて、こんな人だと推測しているだけだけど、彼はそうしたことに影響されたりしない。とても興味深い人だ。

「何が起きるの!?」予測不能な撮影現場

サイモン・ペッグ

Q:脚本は撮影現場でたくさん変わったと聞きました。

クリストファー・マッカリーは撮影しながら脚本を書いていた。それは脚本家兼監督だからこそ可能な、とても贅沢なことだ。彼は同時に二つの役割をこなしていたから、どう物語が展開するかを予測することができる。彼がしたことをできる能力がある人は、本当にほとんどいない。いつも撮影現場で「次は何が起きるの!?」と思いながら彼を見ていたよ(笑)。

それで彼は僕を呼んで指示を出して、それを理解して……。これって本当に楽しい映画作りの方法なんだ。第1アシスタントディレクターのことは羨ましいとは思わないけど(笑)。クリスを手伝って映画のスケジュールを組む人で、彼にとっては悪夢だっただろうね。名前はトミー・ゴームリー。僕は誰よりも多く、彼と一緒に働いているんだ。『ミッション:インポッシブル』シリーズに『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、そして二つの『スター・トレック』映画……。彼とは何度も仕事をしたけど、とても有能だ。まさに陰のヒーローだよ。

監督デビューにプロデュースも!多才なサイモン

サイモン・ペッグ

Q:今度、監督デビューをするんですよね?

近々できたらと思っているんだけど、いつになるかはわからないんだ。映画の一部はフィンランドが舞台で、限られた時期にしか撮影できない。今年の11月に撮影したいと思ったら、今すぐ本当に準備を始めないといけない。だけど多分『スター・トレック』第4弾が来年撮影になるから、今年は時間がないかも……。女性のキャラクターが主人公のドラマなんだ。

Q:出演もするんですか?

いいや、出演はしない。カメラの後ろだけにいるというアイデアがすごく気に入っているんだ。一つのことに集中したいから、小さい役でもやらないよ。これまで(スティーヴン・)スピルバーグ、エドガー(・ライト)、ブラッド・バード、クリス・マッカリー、J・J・エイブラムスといったたくさんの偉大な監督たちと仕事をしてきて、僕も作品にできるだけ長く関われたらと思った。俳優は撮影したらそれで終わりだけど、監督なら編集、ミキシング、音楽といったことも監修できる。もっとしっかり関わって映画作りができたらと思うんだ。

Q:親友ニック・フロストとのプロジェクトもありますよね?

ああ、僕たちは制作会社を始めたから、一緒にたくさんのものをプロデュースする。一つは「トゥルース・シーカーズ(原題) / Truth Seekers」というテレビシリーズのシットコムで今進行中。それに『スローターハウス・ルールズ(原題) / Slaughterhouse Rulez』という映画もやる。ホラーコメディーで、今年公開だ。僕たち二人とも出演しているけど、一緒のシーンはあまりないから“ニックと僕の映画”って感じではないね。でも僕たちがこの制作会社で共同プロデュースする最初の作品だよ。

これは東京用の服!

サイモン・ペッグ

Q:ところでジャパンプレミアでのえんじ色のスーツ、かっこよかったです。

ありがとう。ちょっと気候に合わなかったかな(笑)。それぞれのイベントでどんな格好をするか、事前に全て決めていたんだ。考え直した方がいいんじゃないかとは思ったんだよ。すごく暑くなったから、ジャケットじゃなくてビーチサンダルに短パンにすべきかも? って。でも「それはダメだ。最初に着たかったものを着てしまえ!」ってあれを着ることに決めた。でも結局は、その選択で本当に良かったよ。もちろんすごく暑かった。だけど、ファンの皆はとってもラブリーで、あの酷暑の中でぎゅうぎゅうになって待ってくれていた! 僕たちがいくら暑いといったって、彼らの方がもっと暑かったはずだ。そんな中でみんなに「ありがとう」と伝えるのがひどい経験になるわけない。だから喜んで汗びっしょりになったよ!(笑)

Q:空港到着時の薄い色のスーツもすてきでした。

直前まで韓国でのプロモーション用にあのスーツを着ていたから、スタイリッシュな姿で日本に降り立つことができたんだ(笑)。『スター・トレック』で共演したクリス・パインとザカリー・クイントから、プロモーションで常にオシャレでいることを学んだんだよ。あと、今着ているのは日本のための服なんだ! 東京はカラフルで、明るい、活気のある都市。だから日本スタイルを試してみなきゃと感じたんだ。これは他のどこでも着ていない。僕の東京用の服さ(笑)。

Q:とても似合っています! おしゃれの秘密は?

僕にはスタイリストがいるからラッキーなんだ。自分がどんな服が好きかというのはわかるけど、選択肢がありすぎる。プレスツアーに出たらいっぱい服を着なくてはいけなくて、これはどう? これは? あれは? と聞いてくれる人がいるのはすごくいい。だから僕はアラベラ・ボイスに感謝しなくちゃ。彼女が僕のスタイリスト。僕っぽい感じがして、居心地よく感じられるワードローブを一生懸命作り上げてくれた。だから僕自身のセンスがいいなんて言えないよ。助けてもらっているんだ(笑)。


サイモン・ペッグ

質問の意図を的確に察知し、ユーモアと幅広い知識を瞬時に総動員してすらすらと答えるサイモンは、本当に頭がいい人なのだとインタビューのたびにほれぼれしてしまう。この日着ていたのはポール・スミスのカラフルなアウターで、めちゃくちゃおしゃれ! ファッションの質問には照れながらも、猛暑の中待っていてくれたファンへの思いを熱く語る姿が印象的だった。

映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は公開中

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