『二ノ国』山崎賢人 インタビュー

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『二ノ国』山崎賢人 インタビュー

本気でやったことには嘘がない

取材・文:磯部正和 写真:尾藤能暢

「妖怪ウォッチ」や「レイトン」シリーズなどを手掛けたレベルファイブの人気RPGをモチーフにした長編アニメーション映画『二ノ国』。元スタジオジブリの百瀬義行を監督に迎え、音楽に久石譲を配するなど日本を代表するクリエイターにより製作された本作で、現実世界の一ノ国、魔法世界の二ノ国を行き来する主人公・ユウの声を担当したのが若手俳優のトップを走る山崎賢人(「崎」は「たつさき」)だ。初めて声の演技に挑んだ山崎が、アフレコで得たことや、挑戦することの意義などを語った。

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新しいチャレンジへのモチベーションとは

山崎賢人

Q:本作で声優に初挑戦されました。どんな思いで臨まれたのでしょうか?

声優の仕事というのは、なかなか自分からは飛び込めないジャンルなので、僕に声をかけていただけるということがありがたかったです。自分に期待をしていただけたなら「全力で応えたい」というのがモチベーションになります。

Q:新しいジャンルの仕事に取り組むということに不安はなかったでしょうか?

もちろん不安はありますが、いろいろな世界を見てみたいという気持ちは強いです。さらに、俳優の仕事って、どんなことでも無駄にならないと思うんです。あとは飛び込んでいくことで、人とのつながりも広がります。例えば『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』への出演がきっかけとなって、今回もご一緒した声優の梶裕貴さんと出会えましたし、(製作総指揮・原案・脚本の)日野(晃博)さんともご縁ができたんです。

Q:今回の声の仕事で、一番俳優業の実になったと実感していることは?

声に対する意識の向け方みたいな部分です。俳優業も声優業も、感情を動かすという意味では同じだと思うのですが、いままでお芝居をしていて、声だけを意識したことがなかったんです。モノローグなども以前より楽しくなりました。

気持ちが一番大事

山崎賢人

Q:俳優業と違うなと強く感じたところは?

映像だと、自分の顔が映っているので、観ただけでキャラクターを認識してもらえますよね。もし風邪をひいて声がかれていても、映像ならばその人物とわかるけれど、アニメーションだとまったく違うキャラクターになってしまう危険性があります。その意味で、声を一定に保つというのが、ものすごく大事になってくるなと実感しました。あとは、実際には動かないぶん、相手との距離感をどう表現するのかということは難しかったです。

Q:声を一定に保つという意味では、体調管理は重要ですね。

そうですね。映像の仕事でも体調管理は大切ですが、特にアフレコ前はのどの状態はかなり気をつけました。

Q:ダンパ役の梶さんとお話をされたようですね。

梶さんとの話のなかで「気持ちが一番大事だ」ということになって……。たしかに僕には技術がないので、どれだけキャラクターの気持ちになれるか、感情を大切に頑張ろうという思いで挑みました。

Q:ユウのどんな感情を大切にしたのですか?

どの仕事も一緒なのですが、自分がそのとき本気で一生懸命やったことって嘘がないと思うんです。そして嘘がなければ、観ている人にもしっかり伝わって、心を動かすことができると思っているので、この作品にも“超本気”で挑みました。

悩みながら真実にたどり着く

山崎賢人

Q:山崎さんが演じたユウの視点で、どんな部分に注目してもらいたいですか?

ユウは大切な人のために、いろいろな行動を起こすのですが「自分ならどうするだろう?」という究極の選択を迫られるシーンがたくさんあります。そういう部分は感情移入できると思うので、楽しんでほしいです。あとは百瀬監督の絵や久石さんの音楽、日野さんのゲームで育った人たちにとっては、リアルに楽しめる物語だと思いますし、僕ら役者が声を担当したからこそという部分も観てほしいです。

Q:作品の持つメッセージ性に共感した部分は?

さまざまな決断を迫られるとき「こうしなければいけない」とか「こうあるべき」と考えをめぐらせながら、真実にたどり着くことって普通の生活のなかでもあると思うんです。そういった部分はとてもリアルに感じました。あとは、ユウはいろいろな局面で葛藤するのですが、そこもすごく感情移入できる部分です。

Q:ユウと新田真剣佑さん演じるハルの関係も作品の見どころの一つですが、山崎さんは自分と似た考えの人と、自分とは真逆の発想をする人、どちらといるのが心強いですか?

自分のことが嫌いだったら、自分と似た人といるのはつらいだろうけれど、以心伝心でわかり合えるのは心地いいですよね。自分とまったく違う考えの人だと刺激を受ける部分が多そうですが、ぶつかることもありそうだし……難しいですね。

海外からの応援も励みに!

山崎賢人

Q:中国のSNS「weibo(ウェイボー)」を開始後、ものすごく反響がありましたね。日本以外からの応援というのはいかがですか?

自分が携わった作品を、海外の人が観て応援してくださるというのは不思議な気分です。でもすごく励みになります。

Q:始めようとしたきっかけは?

やっぱり応援してくれる人がいるなら、こちらも積極的に心を開いていきたいという思いが強いですね。

Q:海外に向けて挑戦していきたいことはありますか?

いまは『二ノ国』ですね。日本を代表するクリエイターが集まっていますし、日本のアニメーションの注目度は海外でもとても高いので、海外の方がどんな感想を持ってくれるのかも興味があります。


山崎賢人

山崎賢人が演じたユウという少年は、現実世界である一ノ国では、活発で負けん気の強いハルを温かく見守る心優しい秀才だが、魔法の世界である二ノ国では、勇猛果敢な“もう1人の自分”と出会う。山崎自身にも、強い視線で作品への熱い思いを語る“強い部分”と、共演者とじゃれ合いながら無邪気に笑う“柔らかい部分”が見え隠れする。今年9月に25歳になる山崎は「演じる役柄も多様になってきた」と話していたが、ここ1~2年、山崎を通して見えてくる色は、多彩を極めているように感じられる。ますます“次”が楽しみになる俳優だ。

(C) 2019 映画「二ノ国」製作委員会

映画『二ノ国』は8月23日より全国公開

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