見どころ:映画の魔術師ジョルジュ・メリエスが監督を務めた、映画史上初といわれるSF作品の幻のカラーバージョンを修復した復刻版。作品誕生から110年の時を超え、人類が初めて遭遇した宇宙への冒険を描き出す。映画関係者にもメリエスファンは多く、マーティン・スコセッシ監督が初めて手掛けた3D映画『ヒューゴの不思議な発明』でも彼の異才ぶりが見てとれる。当時まだ「動く写真」でしかなかった映画に初めて物語性を持たせた彼の偉業に舌を巻く。
あらすじ:天文学会に所属する6人の学者たちは、かねてよりの念願だった月旅行の計画を実行に移すことにする。彼らは地球から打ち上げられた砲弾に乗り、ついに月面への到着を果たすが、そこにはこれまで目にしたことのない奇妙な風景が広がっていた。喜び勇んで月の探索を開始したものの、学者たちはその途中で異星人に襲われ、あっという間に生け捕りにされる。