見どころ:『夜の上海』、『レッドクリフ』シリーズなどで知られるヴィッキー・チャオが、インターネット小説を映画化した初監督作。1990年代の中国を舞台に、若者たちの淡く切ない初恋と青春群像をノスタルジックに描き出す。『モンガに散る』などのマーク・チャオ、韓国のアイドルグループ、SUPER JUNIORの元メンバー、ハンギョンらが出演。監督業に興味を持っていたヴィッキーが母校に再入学し、卒業制作として手掛けた本作は本国でヒットを飛ばした。
あらすじ:1990年代中国、18歳のウェイ(ヤン・ズーシャン)は初恋の先輩を追って同じ大学に入るが、彼はアメリカに留学してしまう。落ち込んでいたある日、ウェイはシアオチョン(マーク・チャオ)に突き飛ばされ、ウェイは謝ってほしいと伝えるもシアオチョンから拒否されてしまう。次の日に構内で再び顔を合わせるも、シアオチョンには謝る気持ちがなく……。
初の一人暮らし、初のお酒、初の……、といろいろな初体験をし、遊び倒した大学時代。さんざんっぱらバカなことをしでかし、思い出しては赤面。ヴィッキー・チャオの監督デビュー作は、誰もが経験した青春へのリリカルな讃歌であり、情感豊かに描かれるドラマから若気の至りやその結果が伝わってくる。時に胸が痛いほどだ。特にグッときたのは卒業後の登場人物描写。過去を無きものにした人もいれば、過去の亡霊に縛られる人あり、抱え込んでいた疑問の回答を見出す人あり。取り返せない一瞬へのさまざまな思いが去来し、諸行無常を感じさえもする。大学の卒業制作というには出来が良すぎるが、ヴィッキーの才能と人脈を考えると納得。
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