見どころ:『ラスベガスをやっつけろ』などの原作者ハンター・S・トンプソンとのコラボで知られる風刺漫画家ラルフ・ステッドマンの半生を追ったドキュメンタリー。同作の主演を務めラルフの友人でもあるジョニー・デップがナレーションとインタビューを担当し、社会や政治などの不条理を題材に精力的に作品を発表し続ける彼の創作哲学を解き明かしていく。型破りな友情を育んだハンターをはじめ、作家ウィリアム・バロウズやテリー・ギリアム監督など豪華な顔ぶれが登場する。
あらすじ:ジョニー・デップは、自身が出演した『ラスベガスをやっつけろ』のメインビジュアルを手掛けたアーティスト、ラルフ・ステッドマンのアトリエを訪ねる。カウンターカルチャーが栄えていた1960年代後半、アナーキーな風刺漫画で一気に有名になり、国際政治や戦争などさまざまな不条理と筆1本で戦ってきたラルフの創作哲学に迫る。
『ビートニク』『GONZO』『ドアーズ/まぼろしの世界』と続く「ジョニー・デップのサブカル研究シリーズ」最新作……とでも勝手に銘打ちたくなるドキュメンタリー。今回は『ラスベガスをやっつけろ』『ラム・ダイアリー』の原作者ハンター・S・トンプソンの盟友ラルフ・ステッドマン。風刺マンガを武器として世界を撃つ、過激な作風の裏にある温厚な人柄を紹介する。
「アートはトリックだ。イベントが発生するんだ」と語りながらの創作風景も見ものだが、ジョニデのインタビュアーぶりも凄い。リラックスして一見何もしていないのだが、ステッドマンに100%の尊敬を捧げているのがわかる。すると自動的に向こうから胸襟を開くのだ。
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