見どころ:『地球、最後の男』のウィリアム・ユーバンクが監督を務めたSFスリラー。何かに感染したという理由で政府の研究施設に監禁された若者たちの不安と恐怖、やがて彼らの肉体に起こる異変を描く。『ガンズ&ゴールド』などのブレントン・スウェイツ、『マトリックス』シリーズなどのローレンス・フィッシュバーンらが顔をそろえる。謎が謎を呼ぶ先の全く読めない展開に加え、鮮烈なビジュアルの数々にも目を奪われる。
あらすじ:マサチューセッツ工科大学で学ぶニック(ブレントン・スウェイツ)とジョナス(ボー・ナップ)は、校内のパソコンをハッキングするノーマッドを名乗るハッカーの正体と居場所を探ることに。彼らはニックの恋人ヘイリー(オリヴィア・クック)も連れ、ノーマッドがいると思われるネバダへ向かう。GPSを駆使して正確な居場所を割り出すが、そこで何者かにさらわれてしまう。目覚めたニックは、自分が何かに感染したために政府の研究施設に隔離されことを施設研究員の男(ローレンス・フィッシュバーン)に教えてもらうが……。
ストーリーを語るためではない映像が、魅了する。水の表面張力のなめらかさ、ひややかさ。短いイメージ映像が、ドラマの進行とは関係なく、あちこちに挿入されて、ひとつの世界を構築していく。
基本的には、ストーリー展開で引っ張っていく作品で、ありがちなドキュメンタリー系ホラーの様式で始まって、いきなり別ジャンルにジャンプ。そこからのストーリーのアウトラインは予測出来ても、細かいところで意表を突かれてしまう。そんなストーリーなのに、映像の美しさに感じ入る瞬間がある。そして、あちこちに突然出現する映像が、目を奪う。監督は本作が「地球、最後の男」に続く2作目の32歳、今後に注目だ。
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