シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
お嬢さん
(C) CJ E&M Corporation
英題:
THE HANDMAIDEN
製作年:
2016年
製作国:
韓国
日本公開:
2017年3月3日
(TOHOシネマズ シャンテほか)
上映時間:
配給:
ファントム・フィルム
カラー

見どころ:第69回カンヌ国際映画祭に出品された、サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案にしたサスペンス。日本統治下の韓国を舞台に、ある詐欺師が企てる富豪一家の財産強奪の行く末を追い掛ける。メガホンを取るのは、『オールド・ボーイ』『渇き』などの鬼才パク・チャヌク。『泣く男』などのキム・ミニ、『チェイサー』などのハ・ジョンウ、『最後まで行く』などのチョ・ジヌンらが出演。二転三転する展開や、1930年代の韓国を再現した美術や衣装に目を奪われる。

あらすじ:日本の統治下にあった1930年代の韓国。詐欺師たちの集団の手で育てられた少女スッキ(キム・テリ)は、伯爵の呼び名を持つ詐欺師(ハ・ジョンウ)から美しい富豪令嬢・秀子(キム・ミニ)のメイドという仕事をあてがわれる。スラム街から彼女とそのおじが暮らす豪邸に移ったスッキだが、伯爵は彼女の助けを得て秀子との財産目当ての結婚をしようと企んでいた。結婚した後に秀子を精神病院に送り込んで財産を奪う計画を進める伯爵だが……。

お嬢さん
(C) CJ E&M Corporation

映画短評

  • 山縣みどり
    監督が目指したのは、ファニーなエロス?
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    パク・チャヌク監督が性愛映画、しかもレズビアンもの!?と驚いたが、終盤にはお得意のバイオレンスやリベンジも用意されていて、一気呵成に見せる。占領下の朝鮮半島に生きる人々の日本文化や日本人への愛憎を下敷きにした男女の騙し合いなのにドロドロ怨念を感じさせないのは監督がユニバーサルな観客を意識したせいか? 春画などのエロティック・アートや日本が誇る(?)緊縛にインスパイアされたSEXシーンが登場するが、隠微というより笑いが先に立つ。これも狙い? 美女に卑語満載のエロ文学を朗読させて興奮するハ・ジョンウ扮する詐欺師を筆頭に男たちのマヌケっぷりも愉快、愉快。

  • くれい響
    パク・チャヌクの変態趣味、大爆発!
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    すでにBBC製作のドラマがあったことで、舞台をヴィクトリア朝のロンドンから『暗殺』と同じ、日本統治下の朝鮮を変えたパク・チャヌク監督の判断は正解!監督独特のフェティシズム、色彩美&変態趣味が見事にマッチしているだけでなく、原作で描かれる階級の差に加え、人種の差を乗り越えようとする女性同士のラブストーリーとしても仕上がっているからだ。さらに、妖しげな日本語を喋り、畳の下から日本庭園が現れる“奇妙な果実”っぷりは、最大の持ち味となっており、3部構成のストーリーが進むうちに気にならなくなる。おまけに、監督の十八番であるブラックな笑いも入った“復讐劇”でもあることから、145分の長尺も飽きさせない!

  • なかざわひでゆき
    そもそも日本人でこの主役を張れる女優はまずいません
    ★★★★★
    »読む«閉じる

     せめて日本人役くらい日本人にやらせればいいのにとか、日本人に化けた詐欺師の日本語が下手っくそ過ぎてバレない方が不思議とか、いろいろ突っ込みどころはあるものの、ぶっちゃけそんなのどーでもよし!
     英国ミステリーの舞台を日本統治下の朝鮮に置き換え、愛欲渦巻く男女の陰謀と駆け引きを超過激エロスと退廃的映像美で描く。幼い少女に大声で卑猥な単語を何度も復唱させる悪趣味さ加減ときたら!凄いぞ、パク・チャヌク。
     当時の朝鮮人の日本に対する羨望と嫉妬と愛憎の入り混じった複雑な想いを背景に据えることで、対日感情において韓国が内包する矛盾を浮かび上がらせる辺りも巧妙。主演女優2人の大胆過ぎる濡れ場もアッパレ!

  • 平沢 薫
    お嬢さまと侍女と静かなエロティシズムと
    ★★★★
    »読む«閉じる

     淫靡。ストーリー、美術、映像の質感、と三つ揃って、しっとりした静かなエロティシズムが描き出されていく。
     原作はサラ・ウォルターズ、19世紀半ばの英国の物語だが、舞台を1939年の朝鮮半島、日本の富豪が建てた明治時代の建築物のような和洋折衷の館に移して、まったく別の物語世界に描き直す。その建築、服飾、装飾品、エロティシズムのすべてが、東洋的な繊細さに貫かれた緻密な美しさ。映像の質感のつややかさ、なまめかしさは、東洋の磁器や磨き込まれた木の廊下を思わせる。
     監督がその部分を読んでこの小説を映画化できると確信したという、侍女がお嬢さまの歯を削るシーンは、官能的な気配が別格。

  • 相馬 学
    エロを越えて、欲望の深みに迫る
    ★★★★
    »読む«閉じる

     往年のにっかつロマンポルノにはエロを超えて人間の情念や性を浮き彫りにする秀作が存在する。本作を見ながら、そんなことをふと思い出した。

     赤裸々な同性愛描写も鮮烈だが、普通の性行為には飽き足らずSMや、女性によるエロ小説の朗読もインパクト十分。男性の欲望のいかがわしさや業の深さ、女性のしたたかさとたくましさが痛々しいほど伝わってくる。

     パク・チャヌク監督は以前からフェティシズムや妄執を題材にしてきたが、今回もユーモアや緊張感とともに、それを料理。美術や衣装への徹底したこだわりも健在で、低予算製作だったロマンポルノとは異なるゴージャスさが魅力でもある。

予告編・動画

斎藤工&板谷由夏が『モアナと伝説の海』など3月上旬のイチオシ新作映画を「はみだし映画工房」で激論!

» 『お嬢さん』の予告編・動画一覧

ポスター/チラシ

  • 映画『お嬢さん』ポスター
    ポスター
  • 映画『お嬢さん』チラシ
    チラシ
  • 映画『お嬢さん』チラシ
    チラシ

前売券特典

  • 映画『お嬢さん』ポストカード
    ポストカード

※数量や販売期間が限定されていたり、劇場によっては取扱が無い場合があります。


スタッフ

監督・脚本・制作:
製作総指揮: マイキー・リー
共同製作総指揮: チョン・テソン
制作: シド・リム
アソシエイトプロデューサー: ジェイ・リー
美術監督: リュ・ソンヒ
衣装デザイン: チョ・サンギョン
メイクアップ&ヘアーデザイン: ソン・ジョンヒ
VFXスーパーバイザー: イ・ジョンヒョン
サウンドデザイン: キム・ソグォン
サウンドミキサー: ジュン・グン

キャスト

秀子お嬢様:
スッキ・珠子:
藤原伯爵・詐欺師:
叔父・上月:
佐々木夫人:
叔母:
ブログン投稿ブログに投稿
  • FC2ブログに投稿!
  • ココログに投稿!
  • gooブログに投稿!
  • so-netブログに投稿!
  • exciteブログに投稿!
  • Bloggerに投稿!

『お嬢さん』の映画ニュース

  • 女優の高畑充希が、雑誌「with9月号」(7月28日発売・講談社)で花柄の刺繍が入った涼しげなシースルードレス姿を披露。今秋トレンドを“お嬢さん”っぽく着こなした彼女は、...
  • 昨年好評を博した韓国映画の特集上映「反逆の韓国ノワール」が7月1日より東京、8日より大阪で開催されることが決定した。チョン・ジヒョン主演のサイコホラー『4人の食卓』...死体の頭部が隠されていると考えるが……。『お嬢さん』のチョ・ジヌン、『オオカミの誘惑』のイ...
  • 女優として唯一無二の魅力を放ち、トップを走り続けている蒼井優だが、そんな彼女でも誰もいない自宅からテレビ電話で甥っ子をあやし、電話が終わった後の空しさに人知れず...当に自慢できるよ」と絶賛する蒼井の素敵なお嬢さんぶりは『家族はつらいよ2』では、さらにパ...

楽天市場

ブログなどをご利用の方は以下のURLをトラックバックURLとして指定してください。

  • 【お嬢さん】は映画マニアがオススメする変態映画だった!? from 元ボクサーの一念発起 (2017年9月24日 19時41分)
    愛されたければ・・騙せ! 「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督が、イギリスの人気ミステリー作家サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案に、物語の舞台を日本統治下の韓国に置きかえて描いたサスペンスドラマ! いごっそう612 どうも、いごっそう612です!元ボクサーの一念発起へようこそ!この映画は・・ヤバい! 作品情報 原題:THE HANDMAIDEN 洋画:サスペンス・ドラマ 製作年:2016年 製作国:韓国 日本公開:2017年3月3日 レンタル開始日:2017年7月21日 上映時間:145分&#82 ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「お嬢さん」 from ここなつ映画レビュー (2017年3月24日 14時56分)
    「オールドボーイ」のパク・チャヌク監督作品。これは観る際には要注意だ。好き嫌いがはっきり分かれるとか、単純にそういう問題ではない。この摩訶不思議なパク・チャヌクワールドにノレるかノレないか。ノレればホント記憶に残る一作となるだろう。(役者では、流石のハ・ジョンウ、オーディションで選ばれたという新人女優キム・テリが個人的にはすごく良かった!)設定は、日本統治下の韓国。日本からの統治者側の一族としてこの地に住む美しい女秀子(キム・ミニ)は先祖からの財産を引き継ぎ、広大な屋敷に叔父の上月(チョ・ジヌン)と住んでい ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「お嬢さん」:エロスとケレンと変な日本語 from 大江戸時夫の東京温度 (2017年3月22日 0時15分)
    映画『お嬢さん』は、独特のアクの強さが持ち味のパク・チャヌク監督による2時間25 ...[外部サイトの続きを読む]
  • お嬢さん/??? /THE HANDMAIDEN from 我想一個人映画美的女人blog (2017年3月21日 16時25分)
    パク・チャヌクの最新作は、流暢じゃないカタコト日本語満載 「オールド・ボーイ」「渇き」などのパク・チャヌク作品は毎回作品が楽しみな大好きな監督の一人。 今回は、イギリスの作家サラ・ウォーターズの小説「荊の城」が原案。 舞台をヴィクトリア時代のロンドから日本統治下の朝鮮半島に移して、パク・チャヌク脚本で映画化 日本統治下にあった1930年代の韓国を舞台に、「伯爵」と呼ばれる詐欺師にスカウトされ、 莫大な財産の相続権を持つ令嬢・ヒデコのメイドとなった孤児の少女・スッキの関係性を キワド. ...[外部サイトの続きを読む]
  • 韓国映画「お嬢さん」(R18 ) from エンターテイメント日誌 (2017年3月13日 16時42分)
    評価:A 映画公式サイトはこちら。 ロサンゼルス映画批評家協会賞及びサンフランシ ...[外部サイトの続きを読む]
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
  1. 映画
  2. 2017年2月27日の週の公開作品
  3. 『お嬢さん』