シネマトゥデイ

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ノクターナル・アニマルズ
(C) Universal Pictures
英題:
NOCTURNAL ANIMALS
製作年:
2016年
製作国:
アメリカ
日本公開:
2017年11月3日
(TOHOシネマズ シャンテほか)
上映時間:
配給:
ビターズ・エンド / パルコ
製作会社:
FADE TO BLACK PRODUCTIONS INC
カラー

見どころ:『シングルマン』で監督デビューしたファッションデザイナー、トム・フォードがメガホンを取って放つサスペンスドラマ。オースティン・ライトの小説「ミステリ原稿」を基に、リッチな生活を送る主人公と彼女の元夫が書いた過激な小説の世界がリンクしていく様子を描く。『アメリカン・ハッスル』などのエイミー・アダムスが主人公を演じる。共演は『ナイトクローラー』などのジェイク・ギレンホールや『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』などのマイケル・シャノンら。

あらすじ:アートギャラリーの経営者スーザン(エイミー・アダムス)は、夫ハットン(アーミー・ハマー)と裕福な生活をしていたが、心は空っぽだった。ある日彼女のもとに、20年前に離婚した元夫エドワード(ジェイク・ギレンホール)から、彼が書いた「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」という小説が届く。

ノクターナル・アニマルズ
(C) Universal Pictures

映画短評

  • 清水 節
    捨て去った過去に復讐される心理の彷徨とハイアートの絶妙な融合
    ★★★★
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     2本目にしてトム・フォードの監督としての才気が本物であることを見せつける、切れ味鋭いスリリングな一品だ。自らのアーティスティックな世界に引き寄せた脚色が見事。別れた夫から送られてきた小説。その暴力的で悲惨な物語が、元妻の主観を交えた妄想によって劇中劇となり、現実や回想と並行する複雑な構造。レイヤーを行き来しながら保つ、張り詰めたテンションが凄まじい。これは捨て去った過去に復讐される女性心理の不穏な彷徨だ。観る者にまで、その悔恨が突き刺さる。ハイアート志向と内面の掘り下げが絶妙に一体化している。冒頭のヌード女性や赤いソファなどアートが意味するものに注目しながら、隙のないビジュアルに酔うべし。

  • 山縣みどり
    愛が冷めたとき、自己チューになるのはNG
    ★★★★
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    トム・フォード監督の新作は、1粒で2度美味しいタイプのドラマ。ひとつは、LAセレブであるヒロインが手にしたと思っていた幸せがいかに薄っぺらいかに気づくまで。そしてもう一つが彼女に封印した罪悪感を思い起こさせる残酷な復讐劇。後者はヒロインが読んでいる小説を可視化した劇中劇で、これがコーマック・マッカーシー作品?と思えるほどハードボイルド。モラルに囚われない刑事を演じるマイケル・シャノンの言動に溜飲が下がる人も多いだろう。もちろん主軸はエイミー・アダムス演じるスーザンの心情の変化で、愛する人を裏切ることは後悔しか生まないと教えてくれる。愛が冷めたときは、相手を傷つけないように別れましょう!

  • 平沢 薫
    "視覚表現によって物語を描くこと"が実践される
    ★★★★
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     映像が強い。ストーリーが強い。まず冒頭で、スクリーンの上に現れるものの力に圧倒される。そのまま映画全編で"視覚表現によって物語を描くこと"が実践されていく。
     併せて興奮させるのは、映画の構造の巧さと、語り口の技。映画は、ヒロインの生活と、ヒロインに送られてきた前夫が書いた小説の中の出来事、ヒロインが思い出す彼女と前夫の過去、その3つの物語が重層的に描かれるのだが、その3つが"色と形"そして"言葉"でリンクしているのだ。そして、3つの物語が一つの結末に向かっていく。
     監督は前作では共同脚本だったが、今回は単独で脚本を担当。物語は原作小説とはかなり異なり、この監督の脚色ぶりも興味深い。

  • くれい響
    トム・フォードはリンチの後継者か?
    ★★★★
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    いきなり「デヴィッド・リンチか!」と思わせる強烈なタイトル・デザインで幕を開ける。しかも、原作がイヤミスだけに、トム・フォード監督の前作『シングルマン』のイメージを引きずって観るのは危険だ! ギャラリーオーナーのヒロインが20年前に別れた元夫の小説を手にする現在のLAと、大学時代の2人が出会った過去のNY。そして、前夫が書いたフィクションとして描かれるテキサスが、交互に描かれるトリッキーな構成で、これは前妻に対する未練なのか、それとも復讐なのか、と観る者の頭をかきまわす。前作に続き、アリアンヌ・フィリップスの衣装のほか、随所に登場するアート作品のテーマを踏まえて観ると、さらに奥深く楽しめる。

予告編・動画

『シングルマン』のトム・フォード監督作!映画『ノクターナル・アニマルズ』予告編
エイミー・アダムス×ジェイク・ギレンホールが元夫婦役!『ノクターナル・アニマルズ』特報
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愛か復讐か…『ノクターナル・アニマルズ』インタビュー映像

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ポスター/チラシ

  • 映画『ノクターナル・アニマルズ』ポスター
    ポスター
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    ポスター

キャスト

スーザン・モロー:
トニー・ヘイスティングス/エドワード・シェフィールド:
ボビー・アンディーズ:
ローラ・ヘイスティングス:
インディア・ヘイスティングス:
ハットン・モロー:
アン・サットン:
カルロス:
サマンサ・モロー:
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    世界的に有名なカリスマ(死語?)デザイナー、トム・フォード。 映画監督デビュー作「シングルマン」で高い評価を受けた彼の待望の監督第二作。 オースティン・ライトのベストセラー・ミステリーを映画化したミステリーサスペンス。 20年前に別れた夫から突然小説が送られてきた その衝撃的な内容に惹きつけられていくヒロインの不安と葛藤を、 過去と現在に加え劇中小説の物語も巧みに織り交ぜながら進行するミステリー。 名優揃い 原題の「ノクターナルアニマルズ」とは夜の獣たちというふうに訳. ...[外部サイトの続きを読む]
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