見どころ:俳優のジョー・マンガニエロが監督を務め、自身の出演作『マジック・マイク』シリーズで描かれた男性ストリッパーたちの実像に迫るドキュメンタリー。世界的な人気のテキサス州ダラスにある男性ストリップクラブを舞台に、ストリッパーたちの悲喜こもごもを活写する。彼らの知られざる素顔や、圧巻の舞台が見どころ。
あらすじ:カウボーイの衣装を着たイケメン2人が訪れた家には、女性たちが集まっていた。筋骨隆々のマッチョダンサーたちが自慢の体を生かしたパフォーマンスを披露し、女性客たちは彼らに惜しみない賛辞を贈る。テキサス州ダラスにある人気男性ストリップ店「ラ・ベア」には、敏腕経営者のジョー・ミラーとアレックスがいて……。
『マジック・マイク』のジョー・マンガニエロが監督として本物のストリッパーの私生活にカメラを向けた! 60歳を越しても強靭な筋肉美を誇るベテランのアスリート級に厳しい食生活&ワークアウトを知り、プロの心得にひれ伏すのみ。ステージ上では拍手をもらってもやはり社会的には“下”に見られがちなストリッパーならではの苦悩も語られ、職業に貴賎上下の区別無しはやはり嘘だよな~と胸がチクリ。殺害されても警察が利害を優先して犯人を野放しにした背景に職業差別があると訴えるストリッパーの苦々しい表情が忘れられない。とはいえ全体のトーンは軽妙で、ステージ上でも脱がない心の鎧を脱がせたマンガニエロ監督の手腕が冴えた。