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イスラエルとパレスチナの問題に切り込んだ衝撃作に監督が自信の発言!

第19回東京国際映画祭

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「イスラエルとパレスチナの戦いが終わるよう、お手伝いいただきたい」と語るウディ・アローニ監督と監督にキスされるプロデューサーのデビッド・シルバー。
「イスラエルとパレスチナの戦いが終わるよう、お手伝いいただきたい」と語るウディ・アローニ監督と監督にキスされるプロデューサーのデビッド・シルバー。

 25日、第19回東京国際映画祭コンペティション部門に出品されている『フォーギヴネス』の上映が行われ、終映後、作品を手がけたウディ・アローニ監督とプロデューサーのデビッド・シルバーが登壇し、観客とのティーチインを行った。

 イスラエル作品である本作は、パレスチナ人の少女を撃ち殺してしまったイスラエル兵の青年が抱くトラウマと罪悪感を軸に、両国がたどった暗い歴史を掘り下げながら、平和を問いかけるメッセージ色の強い内容。また、現代美術のアーティストとして各国で活動しているアローニ監督が、その芸術的感性をぞんぶんに発揮したアート映画としても見応えある作品になっている。

 今もなお、解決の糸口が見えないイスラエルとパレスチナの問題を扱っているだけに、祖国イスラエルでは、激しい賛否両論が巻き起こった。しかし、そこは手厳しい現代アートの世界で生きてきたアローニ監督。「賛否が巻き起こり、人々がこの問題を議論してくれることのほうが大切」とアーティストらしく、作品の意義について自信たっぷりに語ってくれた。また、プロデューサーであるデビッド・シルバーに対しては「こうした挑戦的な作品を作る英断をしてくれた」とその勇気を称え、ティーチイン終了後のフォトセッションでは、思わず、シルバー氏の頭にキスをする一幕もあった。

 質問を投げかけた観客の中には、東京国際映画祭のアジアの風部門に作品を出品している映画プロデューサーの姿も。敵陣視察(?)というわけではないが、こうした光景もまた、国際映画祭ならでは。ひょっとすると、隣に座っているのが、世界的な映画監督ということもあり得るのかもしれない。

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