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田中麗奈と麻生久美子、“平和へのメッセージ”を熱く語る

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まだまだ話し足りない2人。
まだまだ話し足りない2人。

 19日、こうの史代の同名漫画を映画化した『夕凪の街 桜の国』の特別試写会が行われ、主演の田中麗奈麻生久美子らキャストと監督が舞台あいさつを行った。

 「作ったものより、自分の中から出てくるものを大切にしたい」と、撮影前に両親と広島にある原爆ドームに見学に行ったという田中は、映画の中のボーイッシュなイメージとは一転して、露出度の高い、パールをあしらった金色のドレス姿で登場。小顔が引き立つポニーテールスタイルで、会場からの注目を一身に集め、「今まで原爆は完結したものだと思っていたけど、まだ終わってないんだと分かりました。これは広島だけの痛みではなくて、日本中の痛み。それを分かち合うことで、温かい心が日本中に広がると思います」と熱弁をふるって平和へのメッセージを訴えた。

 また、麻生久美子も「皆実という役から、たくさんのことを学びました。生きていて良かったと、この役に出会って思ったことは、わたしにとって財産になりました。今まで原爆など知ろうとしてこなかったけど、これからはわたしたちが伝えていかなければならないと思います」と、田中同様に力強く会場に語りかけ、「原爆について話したいことがたくさんある」と訴えた。

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 『夕凪の街 桜の国』は原爆投下から13年後の広島を生きる女性と、現代を生きるその姪の姿を通して、普遍的な愛や、命の尊さなどを描いた感動作。こうの史代の原作漫画は2004年に単行本として発売するや話題となり、平成16年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した。

『夕凪の街 桜の国』は7月28日より公開。
オフィシャルサイト yunagi-sakura.jp

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