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日本で唯一!長編部門に選出された『星影のワルツ』【ロッテルダム国際映画祭】

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上映の際には、映画祭側からオランダならではのチューリップの花束をもらっていた若木信吾監督(映画祭のメーン会場「ドーレン」にて)
上映の際には、映画祭側からオランダならではのチューリップの花束をもらっていた若木信吾監督(映画祭のメーン会場「ドーレン」にて) - (写真:中山治美)

 第37回ロッテルダム国際映画祭で、コンペティション部門「タイガー・アワード」の長編部門に、日本から唯一選出された若木信吾監督『星影のワルツ』の上映が現地時間26日(日本時間27日)に行われた。

 写真家である若木監督は、初監督にして映画祭初参加。日本では昨年公開された同作品だが、海外初上映となる“インターナショナル・プレミア”となった。若木監督は「映画祭ってよく分からないのですが、選んで頂いたので喜んで来ました」と初体験づくしに興味津々の様子。

 映画は、2004年に死去した若木監督の祖父へオマージュを捧げたもの。故郷の静岡・浜松を舞台に、喜味こいし演じる祖父のドラマと、ハンディキャップを持った幼なじみの仕事風景を追ったドキュメンタリーで構成された斬新な構成だ。映画祭のディレクター、ルトガー・ウィルフソン氏はキュレーター出身とあって、「写真家ならではの映像の美しさに惹(ひ)かれた」と言う。若木監督は「仕事とかお金とかは関係なく、祖父が健在だったころに書いた脚本を基に、自分の作りたい映画を作りました。既存の映画のフォーマットと違うところを新鮮に感じてくれたのかもしれませんね」

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 若木監督は早くも監督2作目を製作中。台湾で活躍する原住民のバンド「テーテム」を追ったドキュメンタリーだ。若木監督は「日本人の写真家が海外へ出るには、東洋人ならではの“エキゾチズム”で評価されることが多いけど、映画は国籍や国境、文化の壁を超えられるということを今回、映画祭に参加して実感しました。今後も仕事とは関係なく、自分の映画を作り続けて行きたい」と言う。 コンペティション部門の発表は2月2日に発表。「タイガー・アワード」賞には3作品が選ばれ、それぞれ賞金15,000ユーロ(約)240万円)が渡される。

 もし受賞したら? と若木監督に尋ねると、「受賞したら次回作の資金……いや、『星影~』の製作費をまだ回収できてないから、それに回すようかな」と苦笑いを浮かべていた。

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