ヘヴィメタの大御所アイアン・メイデンのブルース・ディッキンソン登場で閉幕

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ブルース・ディッキンソン(左)主演のサイモン・キャロー(右) - 写真:Yikari Yamaguchi

 フィギュア・ショップでのプレ・イベントにコスプレの面々やアニメ・オールナイターと、イギリスでのオタク文化の一端を見ることができたSCI-FI-London(正式名称ザ・ロンドン・インターナショナル・フェスティバル・オブ・サイエンス・フィクション・アンド・ファンタスティック・フィルム)が、5月4日アイアン・メイデンのフロントマン、ブルース・ディッキンソンの登場で閉幕した。

 4月30日の開幕から約40本の作品が上映されたフェスティバルのクロージング作品が、ディッキンソンの脚本で今回の上映がワールド・プレミアとなる『ケミカル・ウェディング』(原題)。ディッキンソンは、脚本にも関わった監督ジュリアン・ドイル、主演のサイモン・キャローとともに上映前の映画紹介と上映後の質疑応答をした。

 ドイルは、イギリスのコメディ・ユニット、モンティ・パイソンや、そこから出発したテリー・ギリアムの作品の編集をしてきた監督で、アイアン・メイデンのミュージック・ビデオを手掛けたこともある。キャローは『フォー・ウェディング』での心臓発作を起こして亡くなるギャレス役など、脇でも味のある役所を務めてきた舞台劇出身のイギリス人俳優で作家でもある。

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 作品は実在したイギリスの神秘主義者アレイスター・クロウリーをモデルにしたオカルト・スリラー。ケンブリッジの教授が実験によってクロウリーの生まれ変わりになってしまうというディッキンソンのストーリーが、さまざまな映画からヒントをもらっているというドイルの映像とキャローの熱演で、セックス、スプラッター、SFから笑いまでありの怪作に仕上がっている。

 クロウリーはオジー・オズボーンが「ミスター・クロウリー(死の番人)」のモチーフにもしており、ビートルズが「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のジャケットにも登場させている人物だ。

 アイアン・メイデンもクロウリーに関連した楽曲をいくつか発表している。もちろん音楽も担当、端役で顔も出しているディッキンソンのこの映画、クロウリーへの思い入れは相当なものらしい。学校の図書館でクロウリーの物語に出会ったのが最初だというから、数十年にわたるクロウリーへの思いを語りだしたらもう止まらず、「まずは、映画を観ましょう」とフェスティバル主催者が映画紹介の途中で割って入り、ようやく映画上映となる始末。上映後、イギリスのテレビ番組ドクター・フーでもクロウリーが取り上げられたことがあるという話題が出ると「ぼくもドクター・フーで科学を学んだよ」と笑いをとり、最後にはサインにも応じるなど、アイアン・メイデン・ファンにはうれしいプレミアとなった。(取材・文:山口ゆかり)

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