国宝級俳優!仲代達矢が『七人の侍』『人間の條件』の撮影秘話をニューヨークで語る!

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名優、仲代達矢 - 写真:Nobuhiro Hosoki

 ニューヨークにある映画館フィルムフォーラムで映画『人間の條件 完結篇』が特別上映され、主演の仲代達矢が記者会見に登壇した。仲代はこのイベントのために渡米。記者会見の前に本作が上映され、映画の完成度の高さと役者たちの演技の素晴らしさに、アメリカ人の観客は感嘆していた。

‐再び『人間の條件』を鑑賞されていかがでしたか?

(仲代達矢)わたしは数十年前にこの映画を日本で観ているんですが、それよりもずっときれいで鮮明な映像でしたね。こんなに若いときもあったんだと思って観ていました(笑)。20代でこの映画を撮りましたから、あの当時は自分の欠点ばかり目に付いて、客観的に観ることができませんでした。75歳になった今、もう一度観てみると、やっぱりこの映画は反戦映画なんだと再認識しました。今回は客席で観ていながら、心の中で彼を演じている自分がいるんですよ。だから今日は疲れましたね(笑)。

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‐仲代さんはこの映画で小林正樹監督に見いだされたのでしょうか?

(仲代達矢)わたしが最初に彼と仕事をしたのが映画『黒い河』で、それから4年後、この作品に参加しました。『人間の條件』のシリーズは4年掛かりましたね。全部で6部あるのですが、2部ずつ製作され、半年撮影、半年休みの繰り返しでした。その半年の休みの期間に黒澤明監督の映画『用心棒』『椿三十郎』に出演しました。実は黒澤監督の映画に出演する前に、小林監督に黒澤監督の映画に出演していいかどうか聞いてみたんです。すると小林監督は『出演してみなさい。この映画の主人公の梶とは全然違うキャラクターだし、黒澤監督の映画に出演することが『人間の條件』にとっても効果的になるはずだよ』と背中を押してくれたんですね。

‐映画『七人の侍』で通りすがりの人物として出演していますが、撮影はどういった感じだったのでしょう?

(仲代達矢)あの撮影には朝の9時から参加して、昼の3時くらいまで歩かされていたんですよ、NGばかりで。これほど歩かされたから、上映のタイトルに小さくても名前が載るだろうと思っていたのですが、全然ありませんでした(笑)。当然ですよねエキストラだから。でもそのおかげで、7年後に出演した『用心棒』の撮影の際には、黒澤監督に怒鳴られないですみました(笑)。

 現在、“世界のミフネ”と対抗できる風格を持つ日本の俳優は、おそらく仲代ただ一人だろう。彼はアメリカでも存分にその存在感を見せつけた。(取材・文:細木信宏)

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