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PFFアワードで香取慎吾イチオシの作品『無防備』がグランプリに!

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今後が期待される受賞者たち
今後が期待される受賞者たち

 25日、渋谷クロスタワーにて、第30回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード」表彰式が行われ、受賞者のほか、審査員を務めた香取慎吾らが登壇した。

 1977年から続くぴあフィルムフェスティバルのメインプログラムで、日本最大の自主製作映画のコンペティションとなるPFFアワード。映画『フラガール』の李相日監督ほか、現在日本映画界の第一線で活躍中の監督を多数輩出している、歴史と伝統のあるコンペだ。

 30回目となる当日は、観客賞や審査員特別賞、準グランプリなどの発表の後、最終審査員の香取がグランプリ作品を発表した。選ばれたのは、市井昌秀監督による『無防備』という作品。当初5人の最終審査員が、グランプリとして挙げたのは、それぞれ異なる作品だったという。汗だくで3時間半にもわたる議論の末、ようやく決定したと苦労話を語る香取。しかし「最初からゆるぎなく、『無防備』をグランプリだと推していたのは僕です!」と自身の眼力をさりげなくアピール。さらに「選考が終わった後にみんなで食事に行ったら、そこでの会話でまた受賞作が変わりそうになっちゃって……」と裏エピソードを明かし、会場は笑いに包まれた。

 一方、グランプリに選ばれた市井監督は「この作品の発端は、妻の妊娠でした。出産を取り入れた映画にしようと。賛同してくれた妻と、無事に生まれてきてくれた息子に感謝しています」と神妙な面持ちでスピーチ。すると絶妙なタイミングで、会場に赤ちゃんの声が響いた。「今のが息子です(笑)」と会場に妻子が来ていることをうれしそうに明かした。家族思いのまじめな好青年という印象の市井監督。これまでの受賞者と同様に、今後羽ばたいていくのか注目したいところだ。

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