アカデミー賞候補のPR経費激減!秘策はインターネットにあり

第81回アカデミー賞

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さて、オスカーはどの作品の頭上に? - Richard Harbaugh / (C)A.M.P.A.S.

 映画スタジオは、自社作品がアカデミー賞にノミネートされると受賞に向かって大々的な宣伝キャンペーンを始め、それにかかる費用はちょっとした国家予算並みだったが今年はどうやら違うようだ。

 今までのキャンペーン費用で屈指と言われているのは2000年度公開のユニバーサル・ピクチャー作品『グラディエーター』。業界の推定では2,000万ドル近くの宣伝予算があったと言われている。そこまで行かないにしても、去年の『ノー・カントリー』も1,500万ドルをアカデミー受賞のためのキャンペーン宣伝費用に掛けたと言われている。

 だがそれも今となっては昔の話。今年度のアメリカは、大恐慌以来の不況と言われるほど経済が悪化し、アカデミー賞候補作品たちもその不況の荒波をモロにかぶっている。今年度アカデミー賞13部門のノミネーションを受けている『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』ですら受賞に向けてのキャンペーン費用は1,000万ドルを切っているのではとうわさされているのだ。

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 各映画スタジオが自分たちの候補作品にいくらのキャンペーン費用を裂いているのか、公表されるわけではないのでハッキリした事を知ることは不可能だが、テレビCMやビルボード、雑誌・新聞広告等の頻度をまとめて専門家が見れば大体の推定はつく。

 この度ロサンゼルス・タイムス紙が著名なアカデミー賞コンサルタント数名に匿名ということを条件に、彼らのクライアントである映画スタジオが今年度候補作品の広告費用は大体どれくらいの金額を裂いているのかと聞いてみた。それによると、大多数が今年のキャンペーン費用は500万ドルから700万ドルという答えが返ってきたという。

コンサルタントたちもアカデミー賞に向けて、いかにスタジオ側に効果的にしかも安価な宣伝作戦を行なわせるか考えるのに必死である。どうやら費用削減のコツはオンライン作戦にあるらしい。紙媒体での宣伝、無料DVDなどの配布、そしてテレビCMは非常に高くつく。そのため、インターネットの効果を駆使して宣伝作戦を繰り広げ、プラスしてフィルムメーカーによる質疑応答のついた試写会などをマメに行なうらしい。

 この時期になると、バラエティー誌やハリウッド・リポーター誌などの業界誌によく見られる、候補作品のアカデミー賞のための特別広告は今年度約50%も減ったという言われている。だが、バラエティー誌によると同社のオンラインを使用した広告は6%売り上げが伸びたという。

 この不況のさなか、ビジネスは金融であろうと映画であろうと、賢く、細くても長く生きていくのが最良手段のようである。

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