CM界の鬼才クリエーター、初監督作『鈍獣』を熱く語る

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細野ひで晃監督

 2004年に宮藤官九郎が書き下ろし、岸田國士戯曲賞を受賞した舞台劇「鈍獣」を映画化した映画『鈍獣』について、CM界の鬼才クリエーターであり、本作で長編デビューを果たした細野ひで晃監督が熱く語ってくれた。

映画『鈍獣』写真ギャラリー

 ものを作る人間として自立を目指し、“動物園に飼われている動物ではなく、野生に返ろう”と会社をきっぱりと辞め、映像作家集団“THE DIRECTORS GUILD”を設立した細野監督。そこには初心に返り、長年の夢であった「映画を撮りたい!」という熱い思いがあったという。「ギルドって僕自身が好きな言葉でね、きずなを感じるんですよ。監督同士も本当に個人商店なので、その環境を改善していって、次世代に継承していくというか、若い人たちを育てたいという思いもありました」と語る。
 
 映画を撮るという一つの夢を『鈍獣』でかなえた細野監督は、「本当に夢のようでした。学生のころから追い求めて来た夢の映画第一作が撮れて、個性豊かな実力派の役者さんが勢ぞろいで。しかも脚本は今をときめく宮藤官九郎さん……。それを演出できるなんてこんなラッキーな話ないですよ!」と瞳を輝かせる。ただ、朝だけは苦手だったようで、CMの場合は長くても撮影は3日ぐらいだが、今回は毎日早朝から夜遅くまでという状況が1か月間続き、なかなか順応できなかった様子。「とにかく朝は全然ダメなんですよね……。それが一番つらかったです」とぼそり。

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 映像を使って会話したいと語る細野監督だけに、こだわりの映像と個性的な衣装は必見だ。もの作りという点で、CMと映画に違いはないが、商品が先にあるCMと比べ、作品自体が商品という映画の世界に興奮を覚えたようだ。細野監督は本作を「愛の物語」と豪語し、「やはり鈍いって愛なんですよ」と意味深なセリフをさらりと言ってのける。「超ポジティブシンキングで、友情を信じ、人を信じれば、本作に登場する凸やんのようにいくら殺そうとしても死なないぜっていう。そういう人の思いがきっと奇跡を起こすんですよね!」と笑う。
 
 「ぜひ1人、2人、3人……100人ぐらい連れて観てほしい!」と完成に自信を持つ細野監督は、凸やんに感情移入した人と、彼を殺そうとする江田に感情移入した人に、鑑賞後話し合って帰ってもらいたいのだそう。「あなたは鈍獣ですか? 鈍い獣ですか?」と問いかける、リトマス試験紙のようなこの作品を観て、自らの人間関係を振り返ってみるのもいいかもしれない。

映画『鈍獣』は5月16日よりシネクイントほかにて全国公開

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