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緒形拳さんの個展、これが最後…ダイナミックな書画約30点

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緒形拳さんの書画は購入も可能、30万円台前後の価格から

 昨年10月に膵臓ガンのために他界した俳優・緒形拳さん(享年71)の追悼書画展「墨童」が11日、東京・赤坂游ギャラリーで開幕した。

 緒形さんは俳優業のかたわら書家としても活動しており、映画『継承盃』の中でもその腕前を披露している。1991年には同ギャラリーで初の個展を行い、1993年には日本橋三越など全国4会場を巡回している。そのときはいずれも同ギャラリー・林隆宣オーナーの意向で文字だけの「書」のみの出品だったが、今回はそのときに省かれた未公開の「書画」約30点を展示。力強くて無骨だが、どこか温かみを感じる書に、民族衣装で踊る中国の子どもやラクダの愛らしい絵が描かれており、緒形さんの人柄がにじみ出ているかのようだ。そのほか、フランスの写真家ロバール・ドアノー氏とパリで交流を深めた際の、貴重なプライベート写真も披露されている。

 緒形さんと20年来の付き合いとなる林オーナーは「緒形さんの個展は、これが最後になります。手元に作品を置いておくと、(緒形さんを思い出し)気が重くなってしまうので」と言う。また、同展の発起人には緒形さんをしのぶかのように、遺作『長い散歩』の監督を務めた俳優・奥田瑛二、演出家の串田和美氏と和田勉氏、衣装デザイナーのワダ・エミさんら知人たちが名を連ねている。

 同ギャラリーでは20日まで開催。19日から23日まで、名古屋画廊(http://www.nagoyagallery.co.jp/)でも行われる。同画廊は、緒形さんが「御園座」での舞台公演後、典江夫人と待ち合わせをしていた思い出の場所でもあるという。ファンにとっても、緒形さんの温もりを感じられる最期の機会となりそうだ。(取材・文:中山治美)

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