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体重90キロ!50歳女性が彼氏を作るため脂肪吸引!衝撃アンダーヘアも露出するダイエットドキュメンタリー

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関口監督と関口監督が敬愛する原一男監督
関口監督と関口監督が敬愛する原一男監督 - Photo:Harumi Nakayama

 監督自ら体を張ってダイエットに挑んだドキュメンタリー映画『THE ダイエット!』が、山形国際ドキュメンタリー映画祭2009のニュー・ドックス・ジャパン部門で上映された。東京公開された話題の映画とあって、1,200席の山形市民会館大ホールがほぼ満席となっただけでなく、映画『ゆきゆきて、神軍』で知られる鬼才・原一男監督も会場に駆け付けた。

映画『THE ダイエット!』

 同作品は、子どものころから大柄だった関口祐加監督が23歳で豪州に渡るや、自分の体格が並であることに狂喜して食べまくり、ついに体重90キログラム代の大台に。医者から警告を出されたのを機会にダイエットに目覚めた、女50歳の一大決心である。ちまたのダイエット番組と異なり、精神科医の元へ通い、食べ物を口にしてしまう要因を解明し、両親との関係や離婚のストレスなど、関口監督の深層心理に迫っていくのが興味深い。2007年にテレビ放送された豪州では、ゴールデン・タイムに局最高視聴率を獲得している。

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 関口監督は自身を被写体にした理由について、「わたしの『ウェン・ミセス・ヘガティ・カムズ・トゥ・ジャパン』(1992)がシドニー映画祭で上映されたとき、アン・リー監督から「君には絶対コメディの才能がある。ドキュメンタリー映画でコメディを追求してごらん」と言われたんですよ(照)。でも、ドキュメンタリーでコメディって難しい。そこで思いついたのが自虐的な笑い。取材相手を攻めるより、自分を攻めた方が楽だもの」と説明する。

 その、追い詰め方が素晴らしい。劇中、ちょっと痩せたことに調子にノリ、彼氏を作ろうとデートクラブに電話するも、50歳でバツイチ女性の需要はないと断られまくる。手っ取り早く脂肪を減らそうと美容整形外科を訪れるシーンでは、ぽっこりお腹と共にアンダーヘアもカメラの前で堂々と披露した。

 関口監督は「東京公開のとき、取材に来るのはなぜか男性記者ばかり。その中の一人に言われました。『陰毛を見てから、女性に会ったのは初めてです。普通、出会ってから(恋に堕ちるなどして)陰毛を見るものなのに』って(笑)。そして帰りは皆、必ず両手で握手をしてくれるんですよね。これもわたしの陰毛パワーだなって思っているんですけど」と大笑いする。

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 事実、そのパワーのおかげか、今月17日~同月30日は川崎市アートセンター、11月14日~27日は大阪シネ・ヌーヴォ、12月27日~1月8日は沖縄・桜坂劇場で上映と、続々決定中だ。

 ただ肝心な体重の方は、劇中で一時70キログラム台に突入したものの、最近はちょっぴりリバウンド中という。関口監督は「今、新作『此岸、彼岸(仮題)』を撮影中でストレスが溜まってまして。すいません(苦笑)」と言い訳していた。(取材・文:中山治美)

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